SNSの代表とも言える存在のFacebookは、企業のマーケティングにおける集客チャネルとしても期待できます。月間アクティブ利用者数が23億2000万人(2018年12月31日時点/Facebookニュースルームより)という規模の大きさは、広告媒体として大変魅力的です。

SNS独特のユーザーのつながりを新規ユーザーへのプロモーション効果の向上に活かせるため、広告媒体として利用している企業は規模や業界を限定せず数多くあります。

Facebook広告は、リスティング広告とはまったく異なる性質の広告であり、まだ導入していなくても興味深く考えている企業も多いでしょう。そこで、今回はFacebook広告の課金方式と費用についてまとめました。

Facebook広告の課金方式

Facebook広告には、インプレッション課金とクリック課金の2種類の課金方式があります。ただし、一部の最適化目標は、請求のタイミングに別の課金設定を選択できる場合があります。

例えば、動画広告の場合、「動画の2秒以上の継続的な再生」を選択できます。また、目的によりFacebook特有の「いいね!」といったリアクションも課金されます。

インプレッション課金(CPM配信)

インプレッション課金は、広告が表示される度にクリックされなくても費用が発生します。具体的には、1000回表示の度に課金される仕組みであり、広告を押した人がたくさんいたとしても、あくまでも表示回数ごとにお金がかかるルールです。クリックの有無よりも表示回数を増やしたい場合に有効でしょう。また、クリック率が高くなりそうな広告は、インプレッション課金を利用した方が、結果的にクリック単価を抑えられる可能性があります。

クリック課金(CPC配信)

リスティング広告でおなじみの課金方式です。広告がクリックされる度に課金される仕組みです。ユーザーが特にリアクションをしなければ、何回広告を表示しても費用は発生しません。いわゆる成果報酬型の印象が強く、成果がもっともわかりやすい課金方式と言えるでしょう。

広告配信への最適化

Facebook広告は、ターゲティング精度の高さにも魅力があります。広告配信の目的を達成するためにシステムが有効だと考えられるユーザーに対し積極的に広告配信を行うことが可能です。キャンペーン作成時に選択した「広告の目的」に伴い「広告配信への最適化」において設定できる項目が異なります。

例えば、動画広告の場合、「広告配信への最適化」において15秒以下の動画を最後まで再生する人に最適化し、15秒以上の動画は15秒以上再生する可能性が高い人を対象に最適化する「ThruPlay」を選択できます。また、「2秒以上の継続的な再生」という2秒以上の継続的な動画再生数が最大になる最適化も選べます。

動画の場合は、最適化の種類を選べますが、選択の有無を含め、広告の目的により異なりますので設定時に確認しましょう。Facebook広告のシステムを有効活用し、発生する料金を抑えつつパフォーマンスを高めたいところです。

広告費を設定する

次にFacebook広告の設定方法について紹介します。主に以下の設定が必要になります。コストパフォーマンスに関わる部分ですので、正確に把握しておきましょう。

アカウントの上限予算を設定する

広告アカウントの発生費用を確実に予算内に抑えるために設定するのが上限予算です。上限に設定した金額に達すると、広告が表示されなくなり、課金も停止します。上限予算の設定は管理者のみが実行可能です。アカウントの上限予算は手動決済を設定している場合は設定できないので注意しましょう。

キャンペーンの上限予算を設定する

キャンペーンで使用する予算を予定額に抑えるために設定します。課金が上限予算に達すると広告セットと広告が無効化します。キャンペーンごとに予算を配分することで、目的に応じたコスト計画が立てやすくなるので便利です。

広告セットを設定する

広告セットごとに予算を設定することもできます。広告セットは、1つのキャンペーンに複数ぶら下げることができ、それぞれにスケジュールや予算、ターゲット、期間などを設定できるものです。広告セットの階層で予算を設定することで、効果測定や戦略的な予算調整が容易になります。

入札単価について

課金のタイミングごとの広告費の上限です。インプレッション課金なら表示ごと、クリック課金ならクリックごとの上限単価です。Facebook広告のシステムが最適化してくれますが、自分で調整することも可能です。

広告費をシミュレーションしてみる

最低100円からスタートできるFacebook広告ですが、実際にはいくらの予算を想定するとよいのでしょうか。最適な広告費は、宣伝する商品やサービスにより異なります。例えば、コンバージョンとするのが、高級品の購入なのか資料請求かなど、具体的なプロモーションの内容に必要な予算に差が生じるでしょう。自社の商品のFacebook広告の成果となると、広告を配信してみなければ結果はわかりませんが、シミュレーションをしてみることは可能です。

Facebook広告の設定画面で、ターゲットとなるオーディエンスを設定すると、どれくらいの成果が得られそうかシミュレーションできます。例えば、エンゲージメントを目的とする広告の場合、潜在リーチのボリュームや1日あたりの推定リーチ数、投稿へのエンゲージメントを確認できます。

どのような成果を得られるかを想定しつつ、実際に広告を配信しながら成果から最適な予算を導いていくのも一つの手段でしょう。

広告費の支払い方法と決済タイミング

Facebook広告の支払い方法は基本的にクレジットカードやクレジット機能付きのデビットカード(American Express、Discover、Mastercard、Visa)、Paypalが利用できます。日本で多く使われているJCBカードは現状では対応していませんので注意しましょう。また、オンライン銀行振込も可能ですが、通貨設定が日本円であり、広告アカウントの設定時に手動決済を選択していることが条件です。銀行振込には対応していません。

支払いのタイミングには自動決済と手動決済の2種類があり、クレジットカード、クレジット機能付きのデビットカード、paypalに関しては、自動決済に該当し毎月の請求日に課金されます。オンライン銀行振込に関しては、事前にアカウントに入金しておき、1日に1回残高から広告料金が差し引かれる手動決済です。

まとめ

Facebook広告は、目的の設定によりいろいろな広告配信が可能です。実名登録制のSNSという情報精度に期待できる強みを活かしたオーディエンスの設定は優れたターゲティングと言えるでしょう。また、Facebook広告のシステムによる広告配信の最適化は目的達成のためのパフォーマンスアップとして魅力的です。

常に開発を重ね向上し続けているFacebook広告は、新たな集客チャネルとして導入したいところです。オンライン広告において重要視したいのは、ユーザーが成果を実感できるように、いかにバージョンアップを継続できているかになります。アクティブな熱い開発スタンスが、Facebook広告の仕様からヒシヒシと伝わります。SNS広告の代表格として、Facebook広告を有効活用してみましょう。

この記事を読んだ方におすすめ

株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」が2019年に発表した世界の広告費成長率によると、2018年の世界のデジタル広告費の成長率は14.9%であり、二桁成長が継続する見通しとなっています。主な要因として挙げられているのがオンライン動画広告とソーシャルメディア広告であり、モバイルデバイスの成長率が21.4%という大きさであることも影響しています。