過激な広告に頼らない。ブランドイメージを保てる広告を展開したい

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バルクオム菊池氏:
世の中に動画広告が増えていく中でどんどん表現が過激になって、目立てばいい、印象に残ればいい、となっているなと感じることはありませんか?。

ferret:
確かに、インパクト勝負で注目を集めるような広告も増えてますね。

バルクオム菊池氏:
そうですよね。動画クリエイティブで過激な表現が増えている中、ユーザーはそんな風潮を嫌がるようになってきます。これからは、セーフティーなブランドイメージを守った上での広告施策を展開していくことが企業に求められているのでは、と思います。

「インタラクティブ動画」なら、過激な表現を使うことなく自然な流れでユーザーアクションを促せる。本当にユーザー目線に立った広告を作れるのがインタラクティブ動画の強みだなと考えています。

タッチスポット水嶋氏:
本当は企業様だって「ものを買っていただきたい」とは思っていても、「押し売りをしたい」と思っているわけではないはずです。自然にユーザーアクションを促せる広告であれば、かっこいいと思わせながら買いたいと思ってもらえる。

僕たちは「インタラクティブ動画」の制作を手掛けるうえで、そういったところを重視しています。

「時間」に対するUXデザインを考えることが、これからの動画マーケティング成功への道

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ferret:
これからの動画広告、動画マーケティングについて、どのようになっていくと考えていますか?

タッチスポット水嶋氏:
今、動画マーケティングで言うと大きく2つに分かれると思っています。ブランディング動画という文脈と、見やすく速くたくさん生成してテンプレートに当てはめてどんどん出していく方向性。今後も両者、どちらも増えていくと思います。

その中で間違いなくこの2つは、よりリアルに近づいていくはずです。テキストより静止画、静止画より動画、動画よりインタラクティブ動画やAIやVR。少しずつリアルに近いコンテンツを求め出し、そのコンテンツが世に届けられるようなインフラ整備がなされていくと思っています。例えば4Gから5Gであったり、といったことです。

その中でどれだけ「時間」に対するUXデザインを考えられるかが、今後動画マーケティングに携わる人の鍵になっていくと思います。

バルクオム菊池氏:
コロナ禍での外出自粛期間もあり、動画を見る人は増えたと思いますが、1件の動画に対する可処分時間は削られてきています。どれだけ短い尺で情報が詰まったコンテンツを出せるかが問われていると思います。

タッチスポット水嶋氏:
動画とは今まで「撮って、見せるだけ」「飽きさせない動画を作り続ける」が主眼でしたよね。でも、近年ではYouTubeだとわずか5秒以内で見るか見ないか決めるなど、情報の取捨選択のスピード感が速くなってきています。

「インタラクティブ動画」には、いつボタンを出すかという「Z軸=秒数」の概念が存在します。今までのWebサイトは「二次元」ですが、「インタラクティブ動画」は「三次元」だと捉えています。つまり、どれぐらいの秒数でボタンを出すかということもユーザーにとって良い体験になるかどうかの鍵なんです。

LPにランディングしてもスクロールしない層が、ただ黙って「インタラクティブ動画」を見ているだけでも5秒以内に「診断コンテンツ」のボタンが出てくるなど、ユーザーがアクションすべきボタンに出会えるかどうかの「秒数」を凄く意識しているんですね。さらには、その後のテンポ感、ストレスは無いか、最後まで見たいと思うかどうかなど、「時間」の概念をとても意識しています。

今までになかった概念を取り入れていけばいけるほど、「インタラクティブ動画」を使うマーケティングは良くなってくると思います。「インタラクティブ動画」という選択肢が増えることによって企画の引き出しが増えていくことにもつながります。

ただ、「インタラクティブ動画」とは今までになかった全く新しいもので、皆さん自社内ではどうしていいのかわからない、クリエイティブに「時間」の概念を加味して取り組んでいる人はまだ少ないのではと思います。なので僕らはただ動画を制作するだけでなく、企画の段階からお力添えする。それを大切にしていきたいですね。

バルクオム菊池氏:
確かに、「インタラクティブ動画」の良いところは企画の引き出しが増えるところにもありますね。タッチスポットさんのような会社に企画から一緒にやっていただけるところはありがたいです。

タッチスポット水嶋氏:
タッチスポットでは、お取引先の会社様に合わせた「インタラクティブ動画」を制作するよう取り組んでいます。ものを売りたい思いを達成しなければ、マーケティング施策として意味がありません。ただ、動画を制作するというよりは、目標を達成するために何を一緒にすればいいかというところを考えながら協業させていただいています。

「インタラクティブ動画」の未来に関しては、効果を実感していただけるお客様も出てきているので地道に広げることで良さを分かってもらえるのではと思っています。さらにブラッシュアップして進化させ、面白いコンテンツだなと皆さんにおっしゃっていただけるように前進していきたいです。

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