サイトM&Aという言葉をご存知でしょうか。

企業のM&Aは、企業同士の合併や企業買収・売却のことを指すのに対し、サイトのM&Aは、ホームページの買収・売却、他の運営するサイトとの合併などを指します。
アメリカでは、サイトM&Aというものが当たり前のように活用されていますが、日本では、ここ数年の間に認知されはじめてきており、国内でもサイトM&Aを仲介する企業が増えつつあります。

今回は、サイトM&Aについてご紹介します。

M&Aサービスとは

自分が運営しているホームページをどうやって売却できるのか、あるいは購入できるのかについて解説します。

基本的な流れは、どのサービスも同じで、売却を検討しているサイトを登録した後、審査が行われます。
その際、必要であればアクセス数や売上、経費などの追加情報を提出します。

売却が許可されると、サービス上に掲載され、購入希望者を募ることができます。
購入希望者が現れたら、直接売却交渉を行い、売却が成立した金額から手数料をサービス側に支払うような流れとなっています。

サイトを購入したい場合は、前述にもあったように売りに出されている案件を入札し、買収交渉を行います。
その他、自分の探しているサイトの希望を出すことで情報を集める方法もあります。

サービスによっては、会員登録が必要で、会員登録をすることでより多くの案件を閲覧できるようになります。

サイトM&Aを提供するサービスを以下にまとめてみました。

国内のM&Aサービス5選

1.サイト売買のラッコM&A

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出典:サイト売買のラッコM&A

ラッコM&Aは、ラッコキーワードなどのラッコWEBサービスを手がけるラッコ株式会社が運営するサイト売買プラットフォームアカウント/アプリ対応)です。

契約書自動生成・電子契約連携・Googleアナリティクス連携など、他社にない機能が充実しています。売却手数料が無料であるため、幅広い売却案件が集まっているのが特徴です。

2.サイトキャッチャー

サイトキャッチャー
出典:サイトキャッチャー

サイトキャッチャーの大きな特徴は、売り手と買い手を繋いで直接交渉が行える『直接交渉プラン』とサイトキャッチャーの仲介担当者にすべてを任せる『サイト売買仲介プラン』が用意されています。

その他、サイトのM&Aで重要となる契約書を無料で作成してくれるのも嬉しいサービスです。

3.SiteStock

SiteStock
出典:SiteStock

SiteStockは、サイトのM&A以外に提携しているベンチャーキャピタルや証券会社を紹介するサービスがあります。
サイトを高額で買収する際に、融資を受けられる可能性があり、優位な交渉が臨めるでしょう。

ちなみに、同サービスでは、過去に『総務の森』という総務や人事、法務の疑問を解決する情報サイトのM&Aを行ったという実績もあります。

4.SITERADE(サイトレード)

SITERADE
出典:SITERADE

設立が2006年とサイトM&Aの業界の中では一番の老舗です。
サイトの買収や売却だけでなく、購入希望の方に対して、購入したサイトのカスタマイズ等(ホームページ制作やCMS導入、コンテンツ制作など)を依頼することも可能です。

5.サイト楽市

サイト楽市
出典:サイト楽市

より小規模のM&Aに特化した仲介サービスです。
会員登録や売買手数料が発生しないため、気軽に利用することができます。
個人で運営を始めたものの継続が困難で、買い取ってもらいたいという目的で売り出している方が多いようです。
少額からビジネスを始めていきたい方にオススメです。

高額取引されるサイトの傾向

いくつかのサイトM&A仲介サービスでは、取引実績を見ることができます。
取引に必要となる情報として、サイトの希望売却額やサイトが生み出す利益、運用コスト、月間PV数などが確認できます。

例えば、サイト自体の収益が十分に出ていたり、月間PV数が高い等の価値がある場合、高値で取引きされる傾向にありますので、サイトを購入するための初期投資が早期に回収できる可能性が高ければ高いほど高値となっていくようです。
その他、ECサイトなど初期制作コストや運営コストが必要となる案件も高額取引される傾向にありますので、ゼロから作るよりも購入したほうが安上がりになりやすいサイトは高値となります。

中でも、会員登録が行えるサイトで、ある程度の会員数を持つサイトも同様に高額取引される傾向にあります。
なぜなら、サイトを買うと同時に会員登録している利用者のリストも同時に入手することができるからです。

まとめ

サイトM&Aについて、知識が深まったでしょうか。
仲介サービスを利用する際は、サイトM&Aという特性上、情報の取り扱いがしっかりとされた運営会社を選ぶのがポイントです。
その他、エージェントが仲介に入って交渉するサービスもありますので、交渉が苦手という方であれば利用するのもいいでしょう。

どういったホームページが高い価値で取引される傾向は、アクセス数やユニークユーザー数そして収益の高さです。
他にも見ていくと細かい要素はありますが、ライバル企業からしたら喉から手が出るほど欲しいホームページです。

莫大な金額を出してでも入手したいといわれるようなホームページを作るのが、売却の時の秘訣です。
購入するにあたっても、実際の運営状況を数字で見ることによって問題点や課題が見えてきたりします。

事業を拡張させるためにも、必要な時があれば利用してみてもいかがでしょうか。

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