自社のことを一番考えられるのは、代理店ではなく会社の人間

堀内氏:Kaizenさんは代理店さんとのお付き合いって普通にあるんですか?

瀧野氏:
ありますけど、奥谷さんが仰ったとおり、マーケティング担当者は、自分で自分の会社の商品やマーケティングのことを、どれだけ考えているかが重要だと思います。 ブランドを10年20年をしっかり考える、製品のことを考えられるひとはやはり自社の人だと思うんですよ。

そうなってくると、我々もそうですが、代理店やクラウドソーシングが企画やクリエイティブを供給するのはあくまでサポートなんですよね。妄想力っていうのは経験や実体験が積み重なっていって精度の高い妄想が生まれてくるわけで、それがないと「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」になってしまう。

マーケターの方がもっと自分で判断できるように考えて努力する世界にそのうちいくんじゃないかなと考えてます。

堀内氏:確かにマーケター側からすると自分で触れるものが増えてきたから、色々やらなきゃいけないことが増えている世界になっていくと。

奥谷氏:
僕が両社を使うとすると、自分の会社の社員に最も時間を割いてほしいのはantenna* さんで、逆にABテストは引いてほしい時がありますね。

ABテストは、データサイエンティスト的な、ブランドのことは全くわからない、数字だけで完全に判断してみるという人がいる方がいいんですよね。そういう代理店機能をKaizenさんなどがやってくれると良いと思うんですよね。

でもantenna* さんを使うときって定性的な話でいいんだから、自分が何年も働いているブランドのことまともに話せないんじゃ話にならないですよね。

まとめ

売上向上のためには様々な手段がありますが、奥谷氏が話されているとおり、そもそもブランドが良いものでなければいくらマーケティングをやっても成功することはほとんどないでしょう。

顧客の問題を解決できるプロダクトであることを前提として、マーケターがやるべきことはプロダクトを熟知し、最適なマーケティング手段はなんなのかを考えるべきだと登壇者の方々は口を揃えて語られていました。

自社製品を求めている顧客に対して的確にアプローチするためにはどのような手法が最適なのか。
マーケターの手腕がますます問われる時代になってきています。

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