企業の業績を左右するといっても過言ではない顧客動向。自社の顧客がどういうモノ・コトに関心があるのか、顧客のニーズをいかにつかむかで業績も大きく変わります。

マーケティング手法も広がる中で、特に近年マーケティングオートメーション(以下MA)への注目が深まっています。しかしマーケターの中には、「MAは聞いたことはあるけれどあまりよく分かっていない」という人もいるでしょう。

そこでこの記事では、MAの特徴やメリット、おすすめのMAツールについて紹介します。

▼ 初めてでも使いこなせるMAはこちら

 使える機能だけを集約した「ちょうどいい」MA|ferret One

使える機能だけを集約した「ちょうどいい」MA|ferret One

MAを活用するには十分なリード数が必要。ferret Oneはシンプルで使いやすいMAと、リード獲得に必要なLPやコンテンツを作成できるCMSが一体となったツールです。

目次

  1. マーケティングオートメーション(MA)の基礎知識
  2. マーケティングオートメーション(MA)の代表的な9つの機能とは
  3. マーケティングオートメーション(MA)7つを比較
  4. マーケティングオートメーション(MA)は目的に合わせて選ぼう

マーケティングオートメーション(MA)の基礎知識

MAは、業績改善や利益向上を目的に、様々なマーケティング業務を自動化したソフトウェアです。マーケティングオートメーションという言葉が広く認識されるようになって以来、多くの製品が登場し、ソフトウェアが持つ機能も多岐にわたります。

マーケティングオートメーション(MA)導入で得られる効果

MAを導入することで、 顧客情報の集積や様々なマーケティング業務の一元管理と効果測定が可能になります。

顧客数が多くなればなるほど、人の手でマーケティング業務を行うのは多大な時間と労力が必要になります。また、分析や効果測定などで正しい情報を得るには、一元管理化されたデータが必要になるでしょう。

こうしたマーケティング業務の状況から、MAは広く導入されていきました。

マーケティングオートメーション(MA)を取り巻く現状

MAが世に出た当初は、リードを主体としたスコアリング、メールマーケティングの最適化が主に行われていました。デジタルマーケティングが活発になるにつれ、デジタル広告ソーシャルメディアWebサイトの最適化など、MAの守備範囲は広くなっていきます。

現在では多くの施策を実現できる多くのMAが世に送り出され、企業の収益向上に寄与しています。しかし、MAに実装された機能がすべて自社のマーケティング戦略で利用されるとは限りません

デジタルマーケティングで可能な施策が多くなればなるほど、どういうMAを選ぶべきか、選定が困難になってしまうという現状があります。

マーケティングオートメーション(MA)の代表的な9つの機能とは

MAには、主に次の9つの機能が備わっています。MA選定の指針となるため、機能の内容をチェックしておくとよいでしょう。

メールマーケティングの自動化

MAを導入することにより、予め想定される顧客体験に基づき、次の一手をセッティングすることが可能です。例えば、初回登録したもののサービスを利用していないユーザーに対してサービス利用のオファーを行うメールを配信するなど、BtoBを意識した施策にも効果的です。

また、メールの手動配信を行っている場合は時間がかかり、スピーディな情報発信が難しくなるものです。MAの導入で管理コストの大幅な削減や業務時間の短縮など様々な改善が期待できます。

スコアリングの自動化

顧客になり得る見込み客(リード)を属性や行動で点数化し、リードへの重要度を順位づけする手法をスコアリングと言います。リード数が多くなればなるほど、データ収集や分析、優先順位をつけるための算出にも時間がかかります。

しかし、MAを活用することでサイトへの訪問履歴などからリードの振り分けをし、スコアリング作業の負担を軽減することが可能です。

Webサイト最適化

顧客の購買・行動履歴を集積し、顧客ニーズに合った自社製品やサービスに誘導することができます。バナーの出し分けもできるため、CVRの向上にも貢献するでしょう。

ただし、トラッキングデータを基にするタイプと、ユーザー定義データを基に最適化を行うソフトウェアがあるので、MA選定時には注意が必要です。

コンテンツ作成・管理

多くの顧客のニーズに沿ったコンテンツを用意するのは簡単ではありません。充実した内容のコンテンツ、顧客意識をより喚起するコンテンツを多く用意するのは膨大な時間、工程がかかります。

MAの中には、そうしたコンテンツ作成・管理を自動で行えるものもあります。コンテンツ制作が内製でできることは、コストの大幅削減にも繋がります。

ここでは、4つの機能について説明しました。他にも「広告配信」「ソーシャルメディア」に関するものなど、マーケターなら押さえておくべきMAの機能があります。

マーケティングオートメーション(MA)7つを比較

MA製品の中には、広く多くの機能を備えたものではなく、特定の機能に特化した優良な製品が多くあります。ここでは、その中でもおすすめのMAを7つ紹介します。

Marketo Engage

image1.png

Adobe Marketo Engage

AdobeのMarketo Engageは、MA製品の中でも老舗といえるほど認知度の高いMAです。メールマーケティングの自動化や、デジタル広告・WEBサイトのコンテンツの出し分けなど、通常MAに求められる必要な機能は全てそろっています。

比較的導入しやすい価格帯ですが、自社の所有データがMarketoで利用可能か、予め確認しておきましょう。料金体系は4つのコースに分かれており、データベースサイズによっても料金が変わるため、問い合わせが必要です。

項目 内容
月額料金 年間一括払い(料金非公開)
サポート体制 コンサルティング、ユーザーサポート、無料/有料トレーニングコース
導入実績 5,000社(日本国内)

HubSpot

image2.png

HubSpot

2004年アメリカで設立された、インバウンドマーケティングWebサイトブログソーシャルメディアなどを利用したマーケティング手法)を推進する世界的企業の製品です。

SNS上でユーザーを保持している企業には使いやすいMAで、無料から始めることができますが、自動化を進めていくとその分コストは発生します料金体系は、3つのコースに分かれています。

項目 内容
月額料金 5,400円(Starterの場合)、無料ツールあり
サポート体制 電話およびEメールサポート、ヘルプドキュメントとトレーニング、コミュニティーサポート
導入実績 100,000社以上 (世界120カ国)

ferret One(フェレットワン)

ferret One(フェレットワン)のキャプチャ
https://ferret-one.com/plan-ma/

MAとCMSが一体になっている点はHubSpotと共通しています。大きな特徴は初めてでも使いこなせるUIと操作性。

MAは複雑な機能を排除し、本当に使える機能だけに絞っているので、MAを初めて導入する企業や事業部にとっては「ちょうどいいMA機能」と言えます。

サポートも充実しているので、MA導入を含めマーケティングや営業のデジタル化をこれから進めたい企業や事業部にはおすすめのサービス。

項目 内容
月額料金 200,000円〜、無料デモ説明あり
サポート体制 手厚い伴走サポートから、迅速なテクニカルサポートまで、必要に応じて選べる多種多様なサポート
導入実績 1,200社以上(国内)

b→dash

image4-min.png

b→dash

国産のマーケティングプラットフォームです。複雑な機能が搭戴されながらも、導入しやすく、運用コストを考慮した設計が特徴です。メールマーケティングコンテンツ管理、LINEやSMSとの連携、広告配信、シナリオ化など、MAの基本機能は網羅されています。

特筆すべきは導入・運用のコンサルティングサービスが付与される点です。また、MAとしてだけでなく、データマネジメントプラットフォームとしても利用可能です。初めてMAを導入する企業でも安心して利用できますが、導入前にデモ版で試してみることをおすすめします。

項目 内容
月額料金 55万円(データマーケPLAN)
サポート体制 ウェビナー、オンラインセミナー
導入実績 500社(日本国内)

Salesforce Marketing Cloud

image3.png

SalesforceMarketingCloud

MAとDMPの両機能を揃えた、高性能のMAです。顧客データの収集から活用、MAのメインワークであるマーケティングの自動化までひとつのプラットフォームで行いたい企業のデジタルマーケティングを包括的に支えます。

メールマーケティング広告配信、ソーシャルメディアの管理など、全てのカスタマージャーニーの一元化も可能です。AIサービスも付随しているため、データ量が膨大であれば、新たなインサイトを得ることもできるでしょう。なお、導入には要件定義と開発がほぼ必須となるため、費用が発生します。

項目 内容
月額料金 個別見積のため不明
サポート体制 導入サポート、24時間電話サポート、エキスパートコーチング等
導入実績 導入企業数不明

マーケティングオートメーション(MA)は目的に合わせて選ぼう

MAは、多くの企業に導入され、近年ますます機能が充実し、多くの業務をこなせるようになっています。

しかし、多くの機能があっても実際にはそこまで必要ではない場合もあります。費用対コストの面からも、MA導入の際には、MAの機能が自社の業務ニーズに合っているのかを吟味する必要があるでしょう。

SNSなどを利用したデジタルマーケティングが重視される中、顧客データや見込み客の動向を素早くつかみ、アプローチできるかどうかが企業の成長に繋がります。MA製品導入時には、ニーズに合った機能に特化したツールを選び、業績アップを目指しましょう。

▼ 初めてでも使いこなせるMAはこちら

 使える機能だけを集約した「ちょうどいい」MA|ferret One

使える機能だけを集約した「ちょうどいい」MA|ferret One

MAを活用するには十分なリード数が必要。ferret Oneはシンプルで使いやすいMAと、リード獲得に必要なLPやコンテンツを作成できるCMSが一体となったツールです。