近年、日本のビジネスシーンにおいて"メールマーケティングの効果"が見直され、再び注目を集めています。こうした風潮は日本より4~5年早く欧米を中心にはじまり、メールマーケティングに関する新たなテクニックも次々と発表されるなど、再びマーケティング手法の1つとして注目を浴びています。

皆さん、この状況をご存知でしたでしょうか。
そこで今回は、筆者が調べた海外メールマーケティングの5つのトレンドをご紹介します。

まだライバル企業がやっていないうちに始めることで、先んじて注目を集められるかも……!ぜひ本記事を参考に、そのノウハウを取り入れてみてはいかがでしょうか。

あと最後に、ぜひとも皆さんにオススメしたい海外のメールマーケティングメディアを3つほどご紹介しますので、そちらもあわせてチェックしてください。
  

海外メールマーケティングの5つのトレンド

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1. 着目すべきは "パーソナライズ化されているか否か"

一時代前のメルマガと、近年のメールマーケティングの大きな違いの1つが「パーソナライズされているか否か」です。つまり、同じ内容で一斉配信するのではなく、読者1人ひとりに最適化されたコンテンツ(内容)を提供しているかどうか、ということです。

メール配信システム自体の機能向上に加え、多くの企業でCRMなどの顧客管理システムが普及してきています。それにより、企業が保有する顧客データベース上のデータを使って顧客を細かくセグメンテーションしたり、購買履歴やパーソナルデータをメールに差し込んで配信することができるようになりました。

パーソナライズされたメールは、メッセージ性が高く、顧客はより自分事と受け止め、企業が望むアクションを可能としました。

パーソナライズされたメールで使用されるデータは、性別や名前と言ったCRMに格納されている個人データだけではありません。オンラインショッピングのサイトでカゴに入れたけど購入されなかった商品であったり、サービスサイトを閲覧した人への関連サービスの案内であったりと、より周辺情報も取り入れたデータが使われるようになってきています。
  

2. ポップアップからの会員登録

メルマガを受け取るためには、顧客による会員リストへの登録が必要です。サービスサイト上に「会員登録はこちら」というリンクを置き、会員登録ページへ遷移するという流れが一般的だと思いますが、最近ではサービスサイトを閲覧して一定の時間が経過すると画面下から会員登録を促すポップアップが現れるという手法も増えてきました。

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●例「メルラボ」

ポップアップでの会員登録をさらに精工さえるためのコツが2つあります。
1つは登録することのメリットを明示することです。

例えば、下記のようにメールアドレスと引き換えに何を受け取るのか、どんな便益があるのかということを、サイト閲覧者にストレートに告げるのです。

・会員登録して頂いたら、動画とメルマガで月次の市場レポートをお送りします。
・メルマガ登録者には3分で分かる重要トピックを毎週お送りします。
・冊子「業界展望2017」をダウンロードするにはサインアップしてください。

そして、もう1つはメールアドレス以外の入力はさせないことです。顧客データをリッチにするには、氏名や住所など色々と聞きたくなってしまいますが、入力項目が多いことは登録に対して心理的なハードルを上げてしまいます。

メールアドレス以外の情報については、会員登録後にマイページ等へ誘導し、そちらで入力をしてもらうようにしましょう。
  

3. デバイスに左右されない!"レスポンシブデザイン"対応

現在、メールのおよそ半数はスマートフォンやタブレットなどの "モバイルデバイス" で読まれている時代です。その割合は年々増加し、HTMLメールを送る場合は"読者がどんなサイズの画面で見ようと自動的に最適なデザインになる" レスポンシブデザインへの対応が求められています。

実際、ある調査によると、モバイル用に最適化されていないメールの7割近くのメールは読まずに捨てられてしまうというデータもあるほどです。レスポンシブ対応するのに最も簡単な手段は、作成したメールを自動でモバイル用のサイズに変換してくれるメール配信システムを使うことです。

参考:
4 Email Tips to Boost ROI in 2016|Target Marketing
  
そのようなシステムを使っていたとしても、自分でデザインしたメールを使う時は、送るメールがきちんと最適化されて送られているか、必ず事前にテストを行いましょう。
  

4. 動画形式のメールは開封率が向上!?

受信したメールの中にイラストや写真などの画像が入っていると、メールの閲覧率はグッと上がります。一瞬で情報を理解することができる画像は、忙しい読者に好まれる情報伝達手段の1つであり、今や画像で構成されたHTMLメールはメルマガの主流となっています。

そして、現在人気急上昇中なのが動画コンテンツを埋め込んだメールです。動画コンテンツの魅力は何と言ってもその情報量の多さです。文字や画像だけでは伝えきれない情報を動画ならば簡単に伝えることができるのです。動画メールを送るには専用のシステムで動画を作成する必要がありますが、Youtubeにアップロードした動画をGIF化してからメールに埋め込むという方法もあります。

メールタイトルに「動画」と入っているだけで、開封率も向上するので、HTMLメールの次は動画メールが主流になるかもしれませんね。
  

5. ユーザーに情報を届ける上で重要なのは"シンプル且つ魅力的なメール"

アメリカにあるTextRequest社の調査によると、人は1日に平均して88通のメールを受信しているとのこと。このように、多くのメールを受け取っている中で自社のメールを選んで読んでもらうために重要なことがあります。それがシンプル且つ魅力的なメールにする必要があるということです。

上述したように、テキストメールよりもHTMLメール、HTMLメールの中でも動画メールでの配信が増えているのは、短い時間で情報を届けるという一連の流れと合致します。どうしても長文での情報提供が必要なのであれば、メール本文自体は短く構成した上で、本文内でサービスサイトやランディングページなどへ誘導し、そちらでじっくりと読んでもらうようにしましょう。
  

まとめ

日本ではHTMLメールがやっと一般的な流れとなってきたところですが、海外ではレスポンシブデザインや動画メールなど、さらに進んでいるようです。

日本ではあまり動画形式のメールは見かけませんが、国内の動画広告市場自体は高い水準で伸びており、2020年には2,000億円を超える市場として注目がされています。

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サイバーエージェント、国内動画広告の市場調査を実施|Cyber Agent

現在利用するシステム等の関係で、すぐには取り入れることができない場合もあるとは思いますが、動画形式のメールは、今後普及していく広告手法として注目しておいた方がいいでしょう。また、コンテンツを短くするというテクニックは、今すぐにでも採用できるテクニックですので、早速取り入れてみてはいかがでしょうか。

メールマーケティングの良いところは、大きなコストをかけずに、自分たちの力だけでPDCAを廻すことが可能なことです。様々な方法を試してみて、最適なやり方を見付けてみてください。

最後に、私が定期的にチェックしている海外のメールマーケティングに関するメディアをご案内いたします。
  

オススメの海外メールマーケティング メディア

emailmonday

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http://www.emailmonday.com/

メールマーケティングのコンサルタントとして著名なJordie van Rijn氏によるブログです。メール関連のトレンド情報や実践的な内容が多く語られています。
  

A brand new view

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https://www.epsilon.com/a-brand-new-view/
マーケティングカンパニー EPSILON社によるメディアです。マーケティングについて広く語られています。
  

litums

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https://litmus.com/blog/

各種メーラ-でのHTMLメールデザインをテストできるオンラインサービス「litmus」によるメディアです。調査データが多めです。