昨年は、10億を超える大型資金調達や大手企業の買収など、IT界隈のビッグニュースが絶えない1年でした。

【2014年完全版】Webマーケティング界隈、資金調達31社と調達金額まとめ

上場を果たした企業も多く、昨年上場した企業の約3分の1をIT企業が占めています。
昨年上場したIT企業は、堅実に業績を伸ばしてきたタイプと、短期間で急成長したタイプに分けることができます。特に後者は、今後大きく伸長していくと予想されます。

今回は、前回に引き続き昨年上場したIT企業の28社の事業内容と上場後の動向(決算、株価等)をご紹介します。

前編はこちら
2014年に上場したIT企業28社まとめ(前編)

2014年上場した企業リスト(後半14社)

※【】内には上場日と上場場所を記載しています。

15.株式会社SHIFT 【11/13 東証マザーズ】

株式会社SHIFT
http://www.shiftinc.jp/

ソフトフェアテストツールを提供する株式会社SHIFTは、2005年に設立されました。
バグや要件漏れを効率よく発見できるソフトウェアテストツールとして着実に売上を上げてきており、2015年4月に発表された決算では過去最高の売上を達成しています。

2015年8月期第2四半期決算説明会資料

16.弁護士ドットコム株式会社 【12/11 東証マザーズ】

株式会社弁護士ドットコム
http://corporate.bengo4.com

「専門家をもっと身近に」をコンセプトに、弁護士ドットコム税理士ドットコム税を運営する弁護士ドットコム株式会社も2005年に設立されています。
「弁護士ドットコム」は8,000人の弁護士が登録しており、ユーザーから投稿された質問に答える他、法律系の最新情報なども掲載している法律ポータルサイトとしての地位を確立しており、月間訪問者700万人を超える人気メディアとなっています。
ユーザーからの月額課金と登録弁護士からの広告掲載料、マッチング料を収益ポイントとしており、2015年1月に発表された決算では大幅に増収増益となっています。

平成27年3月期 第3四半期決算説明資料

17. GMO TECH株式会社 【12/11 東証マザーズ】

GMO TECH
http://gmotech.jp/

アドネットワーク広告や集客支援等を行うGMO TECHは、もとは2006年株式会社イノベックスとして設立されています。2009年にGMOインターネット株式会社との資本提携し、社名をGMO SEOテクノロジー株式会社へ変更し、2011年に現社名となりました。
2015年4月に発表された決算では売上・利益ともに過去最高を更新しています。

2015年12月期 第1四半期決算説明会 資料

18.株式会社クラウドワークス 【12/12 東証マザーズ】

クラウドワークス
http://crowdworks.jp

国内最大級のクラウドソーシング事業を行う株式会社クラウドワークスは、2011年に設立されました。時間や場所に縛られない新しい働き方を提唱したクラウドワークスは、急速に成長してわずか3年で上場するに至りました。
サイバーエージェント以来の赤字状態での上場ですが、その分市場からの期待は高いようです。

19.マークラインズ株式会社 【12/16 ジャスダック】

マークラインズ
http://www.marklines.com/ja/

マークラインズ株式会社は2001年の設立当初から自動車情報プラットフォーム事業を提供し、外国語版リリースや海外支店を設けながら着実に成長を遂げ、昨年上場しました。
2015年5月に発表された決算では国内外ともに好調で、大幅な増収増益を達成しています。

平成27年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

20.株式会社U-NEXT 【12/16 東証マザーズ】

U-NEXT
https://ferret.akamaized.net/images/554366c569702d5c6f5a0000/large.jpeg?1430480579

2009年に設立されたU-NEXTは、主にオンライン動画配信サービスを提供しています。
人材派遣業のインテリジェンス創業者であり、USENの取締役会長である宇野 康秀氏が代表を務めており、設立からわずか5年で上場しています。

21.株式会社アドベンチャー 【12/18 東証マザーズ】

アドベンチャー
http://jp.adventurekk.com/

オンライン航空券販売事業を行うアドベンチャーは、2006年に設立されました。
上場後はシェア拡大のため、広告宣伝費に予算を割きましたが、売上・利益ともに大幅に増加しています。

22. 株式会社gumi 【12/18 東証1部】

gumi
http://gu3.co.jp/

モバイルオンラインゲームの開発・運営を行うgumiは、2007年に設立された当初は自社SNSやSAP事業を行っていましたが、2011年以降はネイティブアプリ事業にシフトし、驚くべきスピードで成長を遂げてきました。
2014年12月に東証一部上場を果たし、この先の展望も明るいと思われた矢先、上場からわずか2ヶ月後に営業利益がマイナスに転じ、業績予想を大幅に下方修正するという事態が発生しました。

IT業界だけでなく、株式市場にも大きな衝撃を与えました。相次ぐITベンチャー上場に対して、改めて慎重に判断するべきだという論調が高まっています。
1部上場した途端のgumiの下方修正問題。IPO市場への影響は? | ハーバービジネスオンライン

4月末には早期退職者を募るなど、業績回復するまでにはまだ時間を要するようです。
希望退職者募集の結果及び特別損失の発生に関するお知らせ

23.サイジニア株式会社 【12/19 東証マザーズ】

サイジニア株式会社

2005年に設立されたサイジニアは、ネットショップ事業者向けのパーソナライズ・インターネットマーケティングサービス「デクワス」を提供しています。
「デクワス」はレコメンデーションエンジンの1種であり、従来のサービスとは異なるアプローチでユーザーの潜在ニーズにマッチしたレコメンドを図っています。
2015年2月に発表された決算では、過去最高を更新していますが、経営利益はマイナスとなっています。

2015年6月期第2四半期 決算説明資料

24.株式会社インターワークス 【12/22 東証マザーズ】

株式会社インターワークス
http://interworks.jp/

求人サイト運営を行うインターワークスは、1991年にビスコ株式会社として設立され、当初はコンピュータシステムの開発・保守・運用を行っていました。
2006年に株式会社インターワークスに商号変更し、以降は求人関連事業に積極的に進出しました。
2015年2月には、同じく求人サイトを運営するリブセンスと提携し、より幅広い層へ業界特化型の求人情報を発信していくようです。

インターワークスとリブセンス 求人情報サービスにおいて提携

25.データセクション株式会社  【12/24 東証マザーズ】

データセクション株式会社
http://www.datasection.co.jp/

2000年に設立されたデータセクションは、主にビッグデータ分析ツールを提供しています。
あらゆる分野でIT化が進み、ビッグデータが容易に集まるようになった今、ビッグデータ解析ツールへのニーズは高まってきています。
ビッグデータ解析力を活かし、TBSや東急電鉄など大手企業と取り組みを行っており、今後更に伸長していくことが期待されます。

26.株式会社カヤック 【12/25 東証マザーズ】

株式会社カヤック

デジタルコンテンツ事業を手がける株式会社カヤック(通称:面白法人カヤック)は、1998年に合資会社カヤックとして設立され、2005年、現在の商号に変更しています。
設立当初から「世の中を面白くする」という理念のもと、非常にユニークなコンテンツを次々と生み出してきました。
そんなカヤックがなぜ、創業17年目というタイミングで上場に踏み切ったのか、創業者の1人である柳澤氏がブログで綴られています。
面白法人カヤックが上場した理由|ニュース|面白法人カヤック

27.株式会社エクストリーム 【12/25 東証マザーズ】

株式会社エクストリーム
http://www.e-xtreme.co.jp/index.html

法人向けにはエンターテイメントコンテンツ開発リソースを提供し、個人向けにはオンラインゲームを提供しているエクストリームは、「ハリウッドスタイル」の開発スタイルを提唱しています。「ハリウッドスタイル」とは、スキルの高いクリエイターがプロジェクトごとに集結し開発に取り組むスタイルのことで、現在、開発リソースは外注するというスタイルが徐々に定着しつつあります。

28. MRT株式会社 【12/26 東証マザーズ】

MRT株式会社
https://medrt.co.jp/index.html

医療関係者向け求人サイトを運営するMRT株式会社を運営するMRTは2000年に設立され、昨年上場しました。
主に、外勤(大学病院勤務の医師が他の医療機関で勤務すること)の紹介サービスを行っており、医師による、医師を中心としたサービス展開でより良いマッチングの実現を目指します。

まとめ

昨年だけで30社近いIT企業が上場しています。
急速な成長を遂げていたり、更なる飛躍のためグローバル展開を見据えているところなど、各企業により事情は様々ですが、IT企業への期待が高まっているのは間違いないでしょう。
しかし、年末に上場したgumiの業績悪化の衝撃は大きく、そもそも業績の上下が他業種に比べて激しいIT企業の上場判断はよりシビアに行うべきだという流れが強まっており、今後のITベンチャー上場に影響を色濃く残すことになりそうです。

カヤックの柳澤氏は、先に紹介したブログで書かれていたように、上場前に、「株式会社であるカヤックという会社のミッションは何なのか?」を考え、会社としてやるべきことを考えた結果、上場を選択しています。
上場はあくまで手段であり、目的ではありません。「上場するためには」ではなく「自社がどうあるべきか」というところを先に考えることが重要なことなのではないでしょうか。

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