8月27日、株式会社サイバー・バズ主催のイベント「Instagramを活用したソーシャルメディアマーケティングセミナー」が開催されました。
企業のInstagram運用をテーマに、サイバー・バズのメディア局マネージャーの佐藤亮平氏、notari代表の今城博史氏、ferret編集長の飯髙の3名がそれぞれの立場からInstagramを取り巻く市場や今後の可能性について解説しました。
今回はイベント全体の様子をダイジェスト形式でお伝えします。
Instagramマーケティングの導入をお考えの方はぜひチェックしてみてください。

※このセミナーは8月27日時点での情報を扱っていますが、それ以降instagramに関連する新情報が複数リリースされています。
参考:
Instagramが正方形限定から"縦長""横長"もOKに
ニュース - Instagramがスレッド型メッセンジャーを追加、進む多機能化:ITpro

【目次】

・第一部:ソーシャルメディアトレンドからみたInstagramの可能性
(株式会社ベーシック 飯髙)

・第二部: Instagram専門分析ツール「i-Analyzer」を活用した事例分析
(notari株式会社 今城氏)

・第三部:Instagram活用プロモーション事例のご紹介
(株式会社サイバー・バズ 佐藤氏)

・第四部:質疑応答&パネルディスカッション

第一部ソーシャルメディアトレンドからみたInstagramの可能性

登壇者:飯髙悠太(株式会社ベーシック ferret編集長)

Webマーケティングのことをわかりやすく伝えるマーケティングメディア『ferret』の編集長。

ご紹介にあずかりましたベーシックの飯髙と申します。僕は元々ソーシャル周りの運用を多数やってきていて、その中で感じているInstagramの可能性について、マーケット視点からお話しできればと思います。

Instagramの広告について

まだ公式には公表されていませんが、Instagram広告が10月1日から開始される予定です。

参考:
インスタグラム広告が10/1より開始。リンク広告とアプリインストール広告!|ferret [フェレット]
これによって、Call To Actionが可能になります。外部リンクへの導線が可能になること、
Instagramの活用の幅は広がっていくでしょう。
また、バイ機能も始まるとの話しもあるので、楽しみです。

Instagramへの関心が高まっている

ferretでは、4月末からInstagramの記事を定期的に上げており、合計記事数15本で25万PVになっています。ただその約半数はここ1ヶ月の数字です。読まれている記事の傾向を見ると、企業アカウントの活用・人気ハッシュタグ・分析記事といった、企業担当者が気になる記事ばかりとなっているので、みなさんが感じているようにここ数ヶ月でよりInstagramに注目が集まっています。

各SNSの規模感

SNS規模.png
依然として、FacebookとTwitterのユーザー数が飛び抜けており、大きな影響力をもっていることが窺えます。

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一方、Instagramは2014年12月時点でユーザー数3億人(3割がアメリカ人)を突破しており、Twitterを上回っています。
国内月間利用者数は550万人、うち女性が6割を占めており、その中でもF1層(20~34歳)が6割を占めています。

Instagramの特徴

1.写真がメイン。豊富な写真フィルタ

他のSNSはテキストリンクがメインになっているのに対して、Instagramは写真と動画がメインです。
芸能人の渡辺直美さんのアカウントが海外で人気になっているように、テキストがない分写真で訴求でき、言語の壁を超えることができる。

2.ハッシュタグ

Facebookでは根付いてなかったり、Twitterでも1投稿につき多くて2個。
Instagramは複数つけるのが当たり前で、17個ハッシュタグ付けた方がいいと一部言われていますが、実際は関係ないです。
各企業のデータを見る限り、多くハッシュタグをつけたほうが良いとも見れます。

3.拡散されない

他SNSのメリットって情報が拡散することにあると思うんですが、Instagramにはそれが無いです。
いいね!やコメントつけても拡散されない。
代わりにハッシュタグが大量に使われていて、そこでコミュニケーションが発生している。

つまり、他のSNSと同様の運用とは違う考えで運用する必要があります。

4.つながり度が濃い

Facebookは、仕事関係や友人のつながり。
Twitteは、知らない人も多くつながる。若い年代に関しては、複数アカウントを保有することも多くなっているため、一部アカウントでは仲のいい友達だけのアカウントも存在する。
Instagramはリアルな友達が多い。

つまり、拡散されないけど、つながり度は濃いってことを企業は考えどうアプローチをするかを決めると良い。

InstagramのKPIを設定する際に知っておきたいこと

Facebook いいね! 投稿のエンゲージメント
Twitter フォロワー エンゲージメント

Instagramは?

フォロワー数と投稿のいいね!数をと言われていますが、僕はこれ以外にもう一つもつべきだと思っています。
Instagramは拡散されないので、単純にフォロワーと投稿のいいね!を増やすのではなく、
自分たちのハッシュタグがどれだけユーザーに使われているかが重要な指標に挙げられると思います。

ただ、前提として、フォロワー数と投稿のいいね!数も重要になりますので、

  • 1.フォローしてもらう
  • 2.フィードに流れる投稿のアクション
  • 3.ハッシュタグを活用したユーザーの投稿

①と②はゆるいつながり、③を増やすことでリアルの友達に良質な形でアプローチができるようになります。

投稿に対するアクションも重要だけど、そこは拡散性があればよりいいと思います。ただ、Instagramは拡散されないってことを考えるといかにユーザー自身がハッシュタグをつけるかって点は重要になると思います。

最後に、SNSは人と人がつながる場に、企業は参加するというスタンスを忘れてはいけません。
これは、Instagramだけでなく、他SNSでも同様です。

ユーザーファーストに考え、どういったアプローチをすることで、関係性を深めることができるのか、ユーザーに知ってもらえるのかということを考えることが一番重要だと僕は感じます。