そもそもリーン・キャンバスが生まれた背景

2000年以降、インターネットはもちろん、クラウドコンピューティング等の普及により、たった数ヶ月でサービスを立ち上げることが可能になったり、開発や制作にかかるコストも格段に安くなったりなど、誰でも・いつでも・どこでも“スタートアップ”できる環境が整い、急速にスタートアップが増加してきました。

しかし、スタートアップの数が増えているとはいえ、成功する確率が上がったわけではありません。そこで、スタートアップ内の数少ない成功を分析してみると、そこには大きな発見がありました。
その発見とは、成功したスタートアップの実に2/3が、当初のプランを(リソースを使い切る前に)途中で変更しているという(ジョン・マリンズ、ランディー・コミサー著 プランB-破壊的イノベーションの戦略より)事実です。

そして、その成功の学びとして、最初のプランの有効性を検証するプロセスと、別なプランへの体系的な移行プロセスのニーズが高まりました。

ちなみに、スタートアップの失敗を分析してみると、さまざまな要因がありますが、一番大きい要因としてソリューションの構築やテストにかける数ヶ月の間、顧客と離れることにより、スタートアップのメンバー内で製品を作り込みすぎたり、顧客のニーズとかけ離れたものを作ってしまったりなど、いわゆる“顧客実証をしない製品開発手法”にあると言われています。

そこで、登場したのが“Runnning Lean(ランニング・リーン)” の誕生です。
Runnning Leanとは、リソースを使い切る前にプランAからうまくいくプランへの反復的に移行する体系的なプロセスを意味します。そのプロセスは、以下の3つの手順に分けられます。

1. プランA(ビジネスモデル)を文書化する
2. プランで最もリスクの高い部分を見つける
3. プランを体系的にテストする

この1における、プランAのビジネスモデルを書くために、最適なフォーマットとして誕生したのが、“リーン・キャンバス”です。

まとめ

方針にも記載した通り、リーン・キャンバスは作りきる必要はまったくありません。
キャンバスは時間をかけて進化する有機的なドキュメントなので、「今、考えていることと現時点で分かっていることをとりあえずすべて書き出す」ことに重きを置いて書くようにしましょう。

次回は、このリーン・キャンバスを使った実践編についてご紹介します。

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