ひたすら受託や自社サービス作りをすることで見えたメディアとアプリの戦い方。「今が一番面白いです。」ワンダーシェイク代表・鈴木仁士氏【後編】
自分達で考えて当事者としてやってきたことが一番大きい
**西井:**鈴木さんは若いころから座学だけではなく、いろいろな経験をして失敗もして、それがあるからすごい知見を持っているなと思ったんですけど。
これからマーケティングをやっていきたいと思っている人たちが、鈴木さんみたいに考えられるようになるには、どんなことをすればいいんですかね。
**鈴木:**自分達で考えて当事者としてやってきたというのが一番大きいんじゃないでしょうか。
それと、マーケティングにかかわらず、世の中の大局的な流れを掴むこと。それが最近はどんどん変わってきていますが、本質は変わらないと思っています。
それを抽象化するスキルは大事だなど。これとこれは同じだよねっていう。
**西井:**それはお話を聞いていて思いました。世の中の流れをちゃんと見てるなと。
**鈴木:**メディアはどこかで衰退するというのがわかっているので。ユーザーがどこかで飽きるじゃないですか。そういう危機感というか緊張感はあります。
**西井:**今、欲しい人材ってどういう人ですか?人材確保というのは、業界的に問題になっているというか。
この話を理解できる人たちがもっと増えていかなければいけないと思っていますし、やりたい人がやっていかなきゃいけないと思っているんですけど。
**鈴木:**志とか目線が高い人がいいなと(笑)。
スキルはある程度どうにでもなると思っていて。若ささえあればキャッチアップできると思うので。
どれだけ貪欲に成長しようとしているかというところを、すごく見ています。
**西井:**僕もまったく同じ意見です。
伸びる人材は、そもそも最初のスキルが高いというわけでもありませんし。少々年齢が高くても、魂さえあれば伸びられるし。
ベタですけど、魂ですよね。
**鈴木:**それこそ、成長はすべてを癒すという気がしますね。
**西井:**会社としての成長も売り上げが癒やしてくれますし、人としてのスキルも、成長すれば自分で楽しかったり。
そういう環境を作っていかなければいけないんでしょうね。
**鈴木:**会社のエグジット方法については色々と考えていたんですよ、去年。
いろんな理由があって独立した形でやっていこうと決めたのですが。やはりウチの創業メンバーが全員やめていないというのが奇跡的だなと思っていて。
このチームで、一番これから伸びる領域で勝負ができていて、メディアも一定の規模になっている。そこでいろんなビジネスができると考えると、その切符をもっていることはすごい貴重だなと思ったんですよ。
これで仮に会社を売却したとしても、売った後のことを考えるともったいないなと。
そう考えると、自分たちでいけるところまでやっていきたいと。そう決めた瞬間に見える景色が変わったんですよね。
まだ会社としては何も始まっていないと。
高みを目指すと採用強化しないといけないですし、事業も新規事業を考えないといけないですし。メディアだけでの将来はありえないと思ったので。
今、起業してから一番チャレンジングで楽しい時期ですね。
**西井:**ピークは1回あったけど(笑)。
**鈴木:**遅く来た第二波が(笑)。
フォトグラファー:三浦一紀
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- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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