働き方が多様化しつつある今、フリーランスや在宅勤務など自由な働き方を選択する方も多くなってきました。
そのような方達にとって頼りになるのが、クラウドソーシングです。

今回は、クラウドソーシングを使用する際のメリット・デメリットを、発注側、受注側の両面からご紹介します。
発注・受注どちらの立場に立つ時でも知っておきたい内容になっておりますので、クラウドソーシングを利用している方は是非チェックしてみましょう。

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クラウドソーシング(Crowd Sourcing)とは

クラウドソーシングとは、インターネット上で不特定多数の人の業務を外注するサービスを指します。
業務の依頼や打ち合わせなどはすべてオンラインメッセージで行い、業務が終了したら報酬を支払うという流れが一般的です。
副業としても、主要な収入源としても利用可能なほど、流通している仕事の幅が広いの魅力です。
ここ数年で徐々に世間的に認知されはじめており、現在様々なクラウドサービスが提供されています。

参考
ちょっとしたデザイン変更を依頼したい時に使えるクラウドソーシング14サービス
国外に目を向けるのもあり!?海外クラウドソーシングサービス20選
個性的なクラウドサービス3選

クラウドソーシング内の仕事は大きくわけて4種類

クラウドソーシングの仕事は4つに分類されます。

1.タスク方式

文字起こしやデータ入力などの比較的簡単な仕事です。
必要とされるスキルが少ない分報酬は低めですが、短時間で完了できる業務が多いため隙間時間を利用して受けることができます。

2.コンテスト形式

デザインや原稿などの作品を、多くの人から提出してもらいその中から発注側が必要数を採用する形式です。
集まった作品の中から自分のものが選ばれたときに、報酬が支払われます。

採用されなければ報酬は支払われませんが、採用された場合は高額な収入が支払われるケースが多いようです。

作品だけではなく、ホームページの改善案やサービス名、企画案など、アイディアを募集するケースもあります。
この場合も要件が細かく指定され、事前にリサーチが必要な場合もありますので募集要項はしっかり確認しましょう。

3.プロジェクト形式

ホームページ制作やアプリ開発、翻訳、記事執筆などプロジェクトの一部を任される形式です。
発注側と受注側は、同等の立場で契約を結びます。

スキルが必要となりますので、比較的高額な報酬が支払われるケースが多いようです。
プロジェクトにおける貢献度が高い場合は、定期的に依頼されるケースもあり、フリーランサーが生計を立てる手段のひとつとしても活用されています。

発注側のメリット

1.費用を抑えられる

月末の締め作業や突然発生した大量の作業などに対応しなければならないなど、作業量に波がある場合に有効です。

必要なときに必要なだけ人材を増やせばよいので、正規の雇用人数を増やす必要がなく全体で見た時の費用を抑えつつ、業務を円滑に行うことができます。
また、外部企業やフリーランスの方などに直接仕事を依頼するよりも比較的安価に発注することができる点もメリットです。

2.採用につなげられる

事業拡大などを検討していて正規雇用者を探している際、クラウドソーシングは人材を探すための手段のひとつとなります。

クラウドソーシングでいくつかの業務を任せてみて、自社との相性やスキルなどが最適と判断できれば、採用につなげられる可能性もあります。

発注側のデメリット

1.セキュリティ面

業務を社外の人に任せることになるため、必要な情報を提供する必要があります。

その中には機密情報や個人情報なども含まれるため、業務を依頼する際に締結する規約などを細かく設定しておく必要があります。

2.受注を見極めなければならない

締め切りを守ってもらえるか、情報の取り扱いに問題ないか、途中で放棄されないかなど、簡単な自己紹介などでは判断が難しい部分もあります。

発注後のトラブルを回避するためにも、ランサーのこれまでの業務経歴やスキル、評価などを総合的に判断する必要があります。

受注側のメリット

1.仕事を選べる

企業に就職している場合、仕事を選ぶことができない場合もあります。
しかしクラウドソーシングでランサーとして働く場合、自分のやりたい仕事を選んで受注することが可能です。

自分の強みを最大限に活かすことができるので、仕事に対するやりがいも感じられやすくなります。

2.好きな時間に働ける

クラウドソーシングで受注した仕事は、指定された期限までに完了させることができれば基本的にはいつ働いても構いません。

仕事の開始時間・終了時間を自分でコントロールすることができるので、すきま時間を活用することも可能になります。

3.打ち合わせの手間がかからない

クラウドソーシングでは、クライアントとのやりとりはインターネット上が基本となります。

そのため、直接会って打ち合わせをするケースは稀です。
打ち合わせのために出かける時間や交通費もかからず、テキストとして記録に残しておくこともできるため、打ち合わせ内容を再度確認したい場合も手間がかかりません。

4.場所を選ばない

クラウドソーシングであれば、インターネット上でのやり取りが基本のため、場所を選ばずに仕事を受けることができます。

地方在住でも都内の仕事を受けたいという場合や、英語が得意なので海外の仕事を受けたい、という場合でも挑戦することが可能です。

受注側のデメリット

1.コミュニケーションが少ないため齟齬が生まれやすい

メリットとして直接会って打ち合わせしないために手間がかからないことをご紹介しましたが、裏を返せばコミュニケーション不足になり、お互いの認識に差異が生じる可能性があります。

不明な点やテキストで伝えにくい部分につては、スカイプやチャットワーク、Appear.inなどを活用してお互いに誤解のないように仕事を進めましょう。

チャットワーク、Appear.inの基本的な使用方法については、以下のferret内の記事でご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

ビジネスコミュニケーションに最適な「ChatWork(チャットワーク)」の基本的な使い方を解説

登録不要、URL発行のみでビデオチャットができるAppear.inの使用方法を解説

2.基本的に相場は安い

クライアントがクラウドソーシングを使用する理由のひとつとして、比較的安価に仕事を依頼することができる点があります。
ですので、もちろん報酬の相場は安くなるため、数をこなす仕事になる傾向にあります。

まとめ

クラウドソーシングは、発注側にとっても受注側にとってもそれほど敷居が高くなく、始めやすい業務形態です。
だからこそ、それぞれの立場でのメリット・デメリットをよく理解し、意思疎通を強固なものにする必要があります。

良い関係で仕事を進められるようにするためにも、今回ご紹介した内容はしっかりとおさえておきましょう。

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