「旅するマーケター」西井敏恭が、マーケティング分野で注目の人物にインタビューをする連載企画。

第5回は、お店に行くだけでスマホポイントが貯まる日本初のO2Oサービス「スマポ」、バーコード価格比較アプリ「ショッピッ」などを立ち上げたアントレプレナー、柴田陽氏にお話を伺いました。

初めての起業は20歳。個人情報保護法のコンサル業務

西井:柴田さんとは5年くらい前に初めて会いましたね。現在おいくつになりますか?

柴田:31歳です。

西井:現在までの簡単な経歴をお伺いしたいと思います。

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柴田:2005年の大学2年生の終わりくらいに、大学のサークルの先輩に誘われて初めて起業をしました。

当時、起業が流行ってたんですよ。ホリエモンがテレビに出まくっていたり、藤田晋さんの『社長の告白』が売れていたりしていた時代でして。

だから、学生起業自体はそんなに珍しいことではありませんでした。

西井:初めて起業した会社では何をしていたんですか?

柴田:最初は、個人情報保護コンサルティングをやっていました。Pマーク取得のコンサルですね。

学生でもできて、元手がなくて、BtoBのものがいいなと思っていて。そんな条件で何ができるかなと考えていたら、ちゃんと法律を読めばPマークコンサルくらいできるだろうという考えでしたね。先輩は東大の法学部だったというのもありました。

個人情報保護法の施行が2005年4月で、ネット企業はどうしたらいいんだという空気でしたので、そういう中小企業向けに、Pマーク取得のためのコンサルティングや、個人情報保護対策のマニュアル作りみたいなものをやっていました。

その時、当然顧客開拓をしなければならないので、「資料請求無料」のようなリスティング広告を出稿して、黒字にするというスタンダードなツーステップマーケティングをやっていました。

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西井:その時点で、ちょっとすごいですよね。大学生の考え方じゃない(笑)。

柴田:当時、メンバーと学生だということは言わないにしようと約束だったんです。やっぱりBtoBなんで。だから25歳くらいという設定にしていました(笑)。

2005年は、企業がリスティング広告を出すということがちょっとずつ始まってきたくらいのタイミングでした。
そこで、個人情報保護法の需要が一段落したタイミングで、そのWebマーケティングのノウハウを売ればいいのではということになりまして。

当時は競合があまりいませんでしたし、伸びているマーケットだったので、僕たちみたいな感じでも参入できたんです。そうこうしているうちに、SEOコンサルティング業務に移行しました。その会社は、今でもあります。

西井:それが1社目なんですね。

柴田:個人情報保護法施行くらいのタイミングでそれを一気にやって。ピボットしなくてはということになったのが2005年の9月くらいですね。

半年で10件くらいは納品したのですが、4、5人でやっていたので、もうちょっと積み重なるものじゃないと厳しいよねという話になったんです。まあ、よくある話ですね。

西井:いや、そんなないでしょう(笑)。多分学生時代に5人で1000万円とかの売り上げがあったら、喜んでますよ。俺らは天下取れるって(笑)。