3. 360度動画の活用

YouTubeやFacebookのようなプラットフォームでは、すでに360度動画を視聴・閲覧することができます。
しかし、問題なのは、360度動画をどのように活用することができるか、という点です。
360度動画に何らかのテーマ性を持たせることができれば、企業のブランドメッセージを伝える効果的なツールにもなりえます。

360度動画を投稿すれば、ユーザーは同時にあらゆる方向を見ることができます。
重要なのは、*「どんな場面を見せるか」*ということです。

例えば、インドの通販サイト「flipkart」では、「Big Billion Day」というセールをFacebook上に360度動画で公開しました。
これは、単なる動画ではなく、割引オファーが示されている広告を見つけるというゲーム性を帯びていたので、またたくまにSNS上で拡散されました。

360度動画は、RICOHのTHETA(シータ)シリーズなど、360度写真・動画専用のカメラを購入すれば簡単に撮影することができます。
Facebookでは動画を投稿する前に詳細説明タブで*「この動画は360°フォーマットで撮影されています」*という文言の横にあるチェックボックスをチェックすればOKです。
アップロード制限があり、最長30分・最大サイズ5GBまでなので注意してください。
また、360度動画を使って投稿を宣伝することもできるので、マーケティング次第ではたくさん拡散される可能性もあります。

4. ライブ動画の活用

360度動画と同様、ライブ動画配信を行うこともエンゲージメントを高める上で無視できない施策でしょう。
2016年のSocial Media Examinerの調査によれば、Webマーケターの14%がライブ動画配信を経験したことがありますが、一方でWyzowlの調査では、43%のWebマーケターが自らライブ動画配信を行なってみたい、というデータがあります。

参考:
https://blog.hubspot.com/marketing/social-media-predictions-2017

すでに2015年12月からLINE LIVEが始まっていますが、FacebookライブやPeriscopeに加えて、InstagramやTwitterもそれぞれ2016年11月・12月には動画のストリーミング配信を始めました。
そして2017年には、ますます多くのユーザーが、ライブ動画に触れる機会が多くなると考えられます。

そして360度動画と同じように問題になるのは、一体何のコンテンツをライブ配信するのか、ということです。
多くのブランドは、イベントや新製品発表、インタビューや対談、セミナーなどでライブ動画配信を活用しています。
今後は、ドローンによるライブ撮影やGoProのようなアクションカムを使ったライブ動画配信も多くなりそうです。

参考:
Facebookでライブ配信をしよう!ライブブロードキャストの手順を解説

5. 無視できないInstagram Stories

Instagramでは、2016年8月にStoriesの機能を導入しました。
Buzz Feed Newsによれば、Instagram Storiesはたった2ヶ月の間に1億人近くのアクティブユーザーを獲得しました。
この数は、Snapchatの合計ユーザーの3分の2にあたります。
そして海外では、Snapchatから、投稿後24時間で消えてしまうInstagram Storiesにユーザーが移動する現象が起きています。

InstagramはFacebookの傘下にあるので、Instagramで広告を出す際にはより広範なセグメント化を行いマーケティングすることができるのも一つの理由です。
また、InstagramではStoriesの他にも、すでにある既存の機能で写真や動画を残してポートフォリオ化することもできるので、ユーザーは気分によって機能を使い分けることもできます。

国内でもInstagramのハッシュタグを使ったキャンペーンを行うお店も増えてきました。
Storiesも含めたInstagramをうまく利用することによって、エンゲージメント率を大きく上げることができるでしょう。

参考:
インスタグラムの新機能「ストーリーズ」の使用方法を徹底解説