WordPressはWeb制作のスキルに自信がなくても取り組みやすく、豊富にデザインテンプレートが揃っていることから、多くの企業のホームページブログで利用されています。自社でも導入しているという担当者も多いでしょう。

既にアクセス解析ツールを導入している場合でも、毎日の簡易的な確認には、WordPressのアクセス解析プラグインが便利です。

今回は、WordPress用のアクセス解析プラグインを種類別にまとめました。また、プラグインならではの特徴についてもご紹介します。

目次

  1. WordPressでアクセス解析をする方法
  2. WordPressで簡単にアクセス解析ができる!おすすめプラグイン
  3. アクセス解析のデータからわかること
  4. サイトの課題を見つける効果的なプラグインを見つけよう

WordPressでアクセス解析をする方法

WordPressでアクセス解析をする方法は、大きく分けて2つの方法があり、「WordPressのアクセス解析プラグインを活用する」方法と「Googleアナリティクスとプラグインで連携する」方法の2種類です。

それぞれについて紹介したのちに、外部ツールとWordPressプラグインの違いについても解説します。。

アクセス解析用のプラグインをインストールする

WordPressでは管理画面となるダッシュボードから、プラグインをインストールすることができます。そこから必要な機能を拡張することで、用途に応じてサイトの最適化が可能です。

外部のツールを使うことなく、WordPress内で完結できることから、手軽にデータを確認できるのが特徴です。サイトを更新するついでに確認するなど、手間をかけることなく利用することが可能です。

データの表示方法についてもシンプルなものが多く、外部ツールが使いづらいと感じた人でも、使いやすいと感じるでしょう。

WordPressでアクセス解析のプラグインを探す方法

アクセス解析のプラグインは以下の手順で検索・インストールできます。

wordpres_プラグイン.png

WordPressの管理画面にある「プラグイン」から「新規追加」を選択する。

wordpres_検索.png

②検索ボックスからプラグインを検索する。検索フォームでキーワードを入力してプラグインを探す場合は、プラグイン名を完全一致で探すのがおすすめです。

wordpres_インストール.png

プラグインを探し、「今すぐインストール」をクリックする。

④インストール後に「有効化」をクリックする。

有効化した後はプラグインごとに必要な初期設定を行うと、アクセス解析データが取得できます。

Googleアナリティクスと連携できるプラグインをインストールする

続いて紹介する方法としては、Googleアナリティクスと連携できるプラグインの利用です。元々Googleアナリティクスを活用していた場合は、解析の方法を変えずに応用できるため使いやすいといえます。

サイトの状況を正確に測定するためには、精度の高い情報が必要です。WordPressGoogleアナリティクスを連携をすることで、より手軽で正確なアクセス解析が進められるでしょう。

Google公式プラグイン「Site Kit by Google」をインストールする

wordpres_google.png
Site Kit by Google

「Site Kit by Google」は、Googleが公式に提供しているプラグイン。アナリティクスを始め、サーチコンソールやアドセンスなど、Googleサービスとの連携もでき、便利なプラグインです。

他のGoogleサービスを導入している場合は、連携の相性からみても「Site Kit by Google」がおすすめです。設定も簡単なのでGoogleアナリティクス連携でアクセス解析したい場合には検討したいプラグインです。

インストール方法については、WordPressプラグインページにてSite Kit By Googleを検索し、インストールと有効化を行います。ページ内上部にある「Download」をクリックし、Site Kitをダウンロード。ダウンロード後、Site Kitを有効化し、Site KitのメニューからGoogleアナリティクスを登録します。

Googleアナリティクスからトラッキングコードを取得して貼り付ける

GoogleアナリティクスのIDを取得していれば、直接WordPressにトラッキングコードを貼り付けてアクセス解析として導入することが可能です。

WordPressで使用している「テーマ」によっては、トラッキングIDを直接登録することでGoogleアナリティクスとの連携ができます。トラッキングIDを直接入力する基本的な手順は以下のとおりです。

①メニューバーから使用するテーマを選択する

②トラッキングIDの入力欄を表示させる

③トラッキングIDを入力し、連携させる

WordPress管理画面の左端にあるメニューバーからテーマを選択後、トラッキングIDの入力欄にトラッキングIDを入力し、Googleアナリティクスと連携します。

外部のアクセス解析ツールとWordPressのアクセス解析プラグインの違い

外部のアクセス解析ツールWordPressアクセス解析プラグインの違いについても紹介します。

外部のアクセス解析ツールは基本的に独立して活用することになりますが、豊富なデータを取得することが可能です。Googleアナリティクスに関しては、多くのマーケティングツールと連携することができるため、拡張性と自由度の高さが魅力といえます。

また、Wordpressのプラグインでは、情報をWordpress内でデータ管理できるので、日々の手間を削減できるでしょう。毎日の簡単な情報の確認に本格的なデータは情報量過多となるため、必要なものだけをカスタマイズして取得することが効率的です。

これらはどちらか一方がよいということではなく、生産性を高めるために状況に応じて使い分けることプラグイン利用のコツです。

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WordPressで簡単にアクセス解析ができる!おすすめプラグイン

ここからはWordpressでアクセス解析を行うためのプラグインを紹介します。3つのカテゴリーに分けて紹介しますので、目的に合ったものを参考にしてください。

単独で機能するアクセス解析プラグイン

1. Jetpack by WordPress.com

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Jetpack by WordPress.com

「Jetpack by WordPress.com」は、単独で機能するアクセス解析プラグインの中でも、多機能なプラグインです。PVやUUなど流入数の計測から、各種SNSへの自動共有機能、SEO対策機能などが搭載されています。有料プランが用意されていますが、アクセス解析は無料プランでも利用できます。

1つのアクセス解析ツールでホームページの効果改善に役立てたいという方に適したプラグインと言えるでしょう。

2. Slimstat Analytics

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Slimstat Analytics

「Slimstat Analytics」は、上述のJetpack by WordPress.comと同様に多機能なアクセス解析プラグインです。アクセス解析のプラグインは無料での利用が可能です。

基本的な計測はもちろん、流入元情報を調べることができます。またユーザーが検索したキーワード、OSやブラウザなど閲覧環境も調べることができます。

外部ツール(Googleアナリティクス)と連携するアクセス解析プラグイン

3. Google Analytics Dashboard for WP

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Google Analytics Dashboard for WP

Google Analytics Dashboard for WP」は、WordPressのダッシュボード画面にGoogleアナリティクスのレポートを表示できるアクセス解析プラグインです。無料で利用することができます。

基本的にGoogleアナリティクスでアクセス解析を行っているという方であれば、補助的に流入数をチェックするといった使い方ができます。

4. Google Analyticator

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Google Analyticator

Google Analyticator」も上記のGoogle Analytics Dashboard for WP同様にダッシュボード上にGoogleアナリティクスのレポートを表示できるプラグインです。こちらも無料で利用が可能です。

ウィジェットとして表示させることも可能なので、簡易的なアクセスカウンターとしても利用することができるでしょう。

特定の機能に特化したアクセス解析プラグイン

5. WP Statistics

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WP Statistics

「WP Statistics」は、アクセス解析のデータのグラフ化に特化したプラグインです。基本機能が無料で提供され、拡張アドオンが有料となっています。

PVやUUの増減、検索クエリの参照、ジオタグを使ったロケーション情報などを詳細なデータを視覚的にチェックできます。様々なデータに対応しているため、メインのアクセス解析ツールとして利用することもできるでしょう。

6. WassUp Real Time Analytics

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「WassUp Real Time Analytics」は、リアルタイム分析に特化したアクセス解析プラグインです。

リアルタイムに特化しているため長期的なアクセスログを取得できませんが、コンテンツのバズの傾向や、セール期間中のネットショップなどで活用できるでしょう。

7. Ptengine

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Ptengine

「Ptengine」は、ヒートマップ特化型のアクセス解析ツールプラグインです。アカウント登録が必要になりますが、WordPressの管理画面からPtengineのヒートマップツールへ簡単にアクセスできるのが特徴です。また、ダッシュボード上では簡易的なアクセスレポートを参照することができます。無料プラン、月額4,980円のプラン、従量課金制の3プランが用意されています。

8. heatmap for WordPress – Realtime analytics

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heatmap for WordPress – Realtime analytics

「heatmap for WordPress – Realtime analytics」は、ヒートマップツール「heatmap」が提供するアクセス解析プラグインです。基本的に有料ですが、5ページのみ無料で利用が可能です。

ホームページ上でのクリック率の高いボタンやリンクなどを可視化できるのが特徴です。こちらも、Ptengine同様にheatmapへのアカウント登録が必要です。

アクセス解析のデータからわかること

自社サイトなどへ訪れたユーザーの特性や行動を分析するアクセス解析。アクセス解析をすると、次のようなことがわかります。

Webサイトでのユーザーの行動がわかる

興味を持って訪れたユーザー、あるいは顧客は、自社の製品やサービスの購入につなげることができる見込みユーザーとして貴重な存在です。

サイトやブログ内で、ユーザーが滞在したページや離脱したページ、訪れた回数などユーザーの行動を知ることができます。そうしたユーザーの行動履歴から、ページの改善や内容の充実につなげることができます。

流入経路からWebサイトへ訪れた背景がわかる

サイトを訪問したユーザーの使用デバイスや訪問の経緯が分かります。また、訪れたユーザーがどのような検索キーワードで流入したのかなど、訪問した理由やきっかけも把握できます。多くのユーザーに利用してもらうためのサイト作りに活用できるでしょう。

クリック率や直帰率などからWebサイトの改善計画が立てられる

サイトの検索順位が上がるにつれ、表示されるページタイトルのクリック率が重要になってきます。クリック率が上がるとPV数も上がりますが、直帰率が高くなった場合、サイトの訪問者は増えたが滞在時間が短いということになります。

これはページあるいはサイトに魅力が少ないともいえるでしょう。サイトに訪れたユーザーの行動数値から、サイトの改善計画に役立てることが重要です。

サイトの課題を見つける効果的なプラグインを見つけよう

WordPressのアクセス解析プラグインは、単独で機能するもの、外部のアクセス解析ツールと連携するものがあります。

アクセス解析を簡単に行いたいという方であれば、単独で機能するプラグインが使いやすいでしょう。一方で、普段はGoogleアナリティクスなどを利用している方であれば、連携できるプラグインが便利です。

アクセス解析の目的は「サイト運営の目的を達成するための課題を見つけ、改善すること」です。課題を見つけやすくアクセス状況が視覚的にわかるグラフやヒートマップ機能に特化したプラグインなど、利用する担当者自身の使い勝手が良いプラグインを検討してみましょう。

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