はじめてのWebマーケティングに必要な4つの考え方

1.明確なゴールを設定する

Webマーケティングに限りませんが、戦略を立てる前には必ず「どのような結果が得たいのか」「ゴールの定義とはなにか」を明確に定めることが重要です。

そのためにまずは「販売経路を増やしたい」「ブランドイメージを向上させたい」「予約件数を増やしたい」など、店舗に必要なことを決めましょう。
可能であれば「予約件数を30%増加させたい」など明確な数値目標を盛り込むと、後から振り返りがしやすくなります。

参考:
目的を定めてKGIとKPIの設定をしよう

2.フレームワークで自社の立ち位置を分析する

目標を立てたら、フレームワークを用いて自社の分析をします。

あらかじめ店舗の強みや弱み、ポジションなどを把握しておくことでより現実的な戦略を考えることができます。

初心者でも取り組みやすい、おすすめのフレームワークを紹介しますので、以下の記事を参考にしてみてください。

STP分析
マーケティング初心者はまずは「STP分析」を押さえておこう!

SWOT分析
SWOT分析を理解して、自社ビジネスを分解しよう

3.webマーケティングの手法の種類を確認する

続いて、Webマーケティング戦略を練りましょう。
とはいえ、様々な手法があるため、何から始めていけばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。

まずは代表的なWebマーケティングの手法を紹介します。
手法によってはじめやすさや効果が出るまでの時間は異なります。また、無料でスタートできるものから、有料のものまで様々です。。

どのような目標に対してどれが有効なのかを参考程度に紹介していますので、定めた目標に対して、最適なものを選択してみましょう。

SEO

SEOとは、検索エンジン最適化のことです。自社のホームページGoogleやYahooなどの検索エンジンで上位に表示させるための一連の取り組みのことを指します。

店舗ホームページを持っている場合に限られますが、SEOに取り組むとより多くのターゲットに情報発信ができるため長期的な戦略としても有効です。

SEOがおすすめの実店舗運営者】
・ホームページを持っている
・店舗周辺地域以外のターゲット顧客にも情報発信したい
・長期的な戦略を考えている
・Webでの情報発信経験がある

参考:
集客講座:SEO対策コース

リスティング広告

リスティング広告とは、検索結果に表示される広告のことです。
SEOで表示される枠よりも上位に表示されるため、多くのユーザーにリーチできます。

また、広告テキスト、時間帯、ユーザー属性、予算などを細かくコントロールできることが特徴で、チラシなどのオフライン広告に比べ正確にターゲット層を狙うことができます。

リスティング広告がおすすめの実店舗運営者】
・短期間で集客したい
・有料でもOK
・ターゲット顧客が明確に定まっている
・目標数値が明確に定まっている
・これまで情報発信に触れたことがある(最適なコピーなどを考えるため)

参考:
集客講座:リスティング広告コース

アドネットワーク広告

アドネットワーク広告とは、ホームページ内でテキスト広告バナー広告を表示する広告のことです。

広告の作成にやや高めの専門性を必要とする広告ですが、リスティング広告に比べ多くのユーザーにリーチできることが特徴です。

【アドネットワーク広告がおすすめの実店舗運営者】
・短期間で集客したい
・有料でもOK
・ターゲット顧客が明確に定まっている
・目標数値が明確に定まっている
・これまで情報発信に触れたことがある(最適なコピーなどを考えるため)
リスティング広告の効果検証を行ったことがある

SMM(ソーシャルメディアマーケティング)

SMMとは、TwitterやFacebook、LINE@などのSNSアカウントを利用したマーケティング活動のことです。

身近なSNSを使ったマーケティング活動ですので、Webマーケティング初心者の方でも簡単に始められます。

【SMMがおすすめの実店舗運営者】
・簡単に始めてみたい
・無料で情報発信をしたい
・これまでWebを使った情報発信や集客などしたことがない
・ファンを作りたい

参考:
集客講座:Facebookページ運用コース
集客講座:Instagram運用コース
集客講座:LINE@運用コース

SNS広告

SNS広告とは、TwitterやFacebookなどで出稿する広告のことです。
こちらも他の広告と同様にユーザー属性を細かく指定できる他、SNSをよく利用する若年層にリーチしやすいことが特徴です。

【SNS広告がおすすめの実店舗運営者】
・簡単に始めてみたい
・有料でOK
・これまでSNS以外でWebを使った情報発信や集客などしたことがない
・ファンを作りたい

参考:
集客講座:Twitter広告コース
集客講座:Facebook広告コース

LPO・EFO

LPO(ランディングページオペレーション)・EFO(エントリーフォームオペレーション)とは、ランディングページやエントリーフォームの改善をすることです。

店舗のホームページを訪れた際に一番最初に見ることが多いランディングページや、購入や申し込みの際に必ず使用するエントリーフォームですので、これらを改善で、コンバージョン率向上が期待できます。

LPO・EFOがおすすめの実店舗運営者】
・ホームページを持っている
・コーディングやデザインなどの知識がある
・ホームページからの来客が多いように感じる
・広く情報発信をしたい
・長期的な戦略を考えている

Web接客ツール

だんだんと利用が増えている、チャットボットなどを利用したWeb接客ツールもおすすめです。
ホームページやLINE@、Facebookページなどを訪問しているユーザーの質問にリアルタイムで回答したり、クーポンを配布したりする機能があります。

【Web接客ツールがおすすめの実店舗運営者】
・少人数で店舗営業をしている
・ツール活用をしたい
・接客ノウハウやマニュアルがすべて言語化されている
・ホームページやLINE@、Facebookページなどを持っている

4.実施する施策を決める

マーケティング戦略を決める上で重要なポイントは「簡単なことからはじめる」「いきなりたくさんのことをやらない」ことです。

特に個人経営の実店舗の場合、Web担当者を置くことは難しいため、経営者やスタッフが兼務することが多くなります。

そのため、普段の業務もある中で、SEOに注力する、広告出稿をするなどは、これまでまったくWebでの情報発信をしたことがない方にはややハードルが高いかもしれません。

もちろん勉強することで使いこなせるようになりますが、はじめの一歩としては踏み出しづらいことは否めません。

そこで、まずはSNSの公式アカウント運用といった簡単なものから始めてみましょう。
SNSアカウントの運営経験が少ない場合は、まずは1つ2つからでも構いません。
その後少しづつ数を増やし、メルマガやSNS広告、オウンドメディア構築などと幅を広げてみましょう。