Webマーケティングが隆盛を極める中で、多くのマーケターが携わっているのが「Web広告」です。一口にWeb広告といっても、その種類は様々。これからWebマーケターになる方にとっては、Web広告が複雑に見えて混乱してしまうかもしれません。この記事では、Web広告の種類についてわかりやすく解説しているので、これから広告について学びたいという方はぜひ参考にしてみてください。

リスティング広告

最も一般的な広告が、リスティング広告です。Webマーケターでなくとも、一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。

リスティング広告とは、ユーザーが検索したワードにあわせて表示される広告を指します。Googleやyahooで何かを検索したときに表示される検索結果の中で、一番上に表示されていることが多いです。

例えば「Web集客 会社」というキーワードで検索してみると、上から4つの検索結果はすべて「広告」という文字が表示されています。これがリスティング広告と呼ばれるもので、一見すると自然検索で上位に表示されているように見えるため、クリック誘導がしやすいのがポイントです。

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ディスプレイネットワーク広告(GDN、YDN)

ディスプレイネットワーク広告も非常に一般的な広告です。こちらも誰しも一度は目にしたことがあるでしょう。Webサイトトップページに表示されることが多く、Web上のあらゆる場所で目にする広告です。

リスティング広告では文章しか表示されなかったのに対して、ディスプレイネットワーク広告は画像やGIF、動画とともに表示できるため、ユーザーへ強く訴求できるのがポイント。広告効果も高くなりやすいという特徴があります。

以下の画像のように個人ブログに表示される場合も多く、アドセンスなどで収益を立てているブロガーさんにとっては馴染み深い広告と言えるでしょう。

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また、ディスプレイネットワーク広告はGDNやYDNと呼ばれることもあります。2つの違いは広告の提供先にあり、それぞれ特徴が異なるため、あらかじめ概要を理解しておくと良いでしょう。補足として、Yahoo!広告Google広告の2つにも触れておきます。

Yahoo!広告

Yahoo!広告の一種であるYDNはYahoo!ディスプレイアドネットワークの略称です。YDNを利用するとYahoo!の提携サイトや運営サイト(クックパッドやYahoo!ニュースなど)へ広告が出稿されます。Googleが運営しているYouTubeや、Googleと提携しているサイトへの広告出稿はされないので、注意が必要です。

Google広告

Google広告の一種であるGDNとは、Googleディスプレイネットワークの略称です。2018年以前はGoogle Adwordsという名称で認知されていましたが、現在はGoogle広告系統はすべて「Google広告」という名称に統合されており、その中にリスティング広告ディスプレイネットワーク広告が入っています。

以下の記事では、詳しくGoogle広告について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Google Adwords(グーグルアドワーズ)(現 Google広告)とは?いまさら聞けない基礎知識と広告出稿までの流れを解説

このように、GoogleとYahoo!のどちらを利用するかによって表示されるサイトやサービスが異なるため、あらかじめターゲットとなるユーザーを明確にしておいて、それに合わせてどちらを利用するか選ぶようにすると良いでしょう。

ネットワーク広告

ネットワーク広告とは、複数のWebサイトやメディアをグループとしてまとめて、同一グループのサイトへ一斉に広告を出稿できる仕組みのことです。

ネットワーク広告が登場するまでは、Webサイト一つひとつに広告を出稿しなければならず、サイトの選定や交渉に時間と労力がかかっていました。その点、ネットワーク広告を活用すれば一度に複数のサイトへ広告が提供できるため、トラフィックも向上しやすくなったのです。

その一方で、意図していないサイトへ広告が出稿されるなどのデメリットも生じてしまうようになりました。また、ターゲットに合わせて適切な媒体へ広告を出稿するためには、複数のネットワーク広告へ出稿しなければならない、という点もデメリットのひとつでしょう。

こうした状況を改善するために、アドベリフィケーションという概念も生まれ、広告は出稿するだけでなく「運用・改善していかなければならないもの」として扱われています。

「アドベリフィケーション」とは?Web広告の費用対効果をあげる方法を解説

ネットワーク広告で最も有名なものは、以下に紹介する「アイモバイル」でしょう。

アイモバイル(i-mobile)

東証一部上場企業の株式会社アイモバイルは、日本最大手のネットワーク広告事業を展開しています。広告主であるサイト・メディアオーナーと、広告の出稿者の橋渡しを行い、広告の効果を最大化するための施策を打ち出しています。

DSP広告(デマンドサイドプラットフォーム)

ネットワーク広告と類似の概念として、DSPというものも存在します。ネットワーク広告が「複数のサイトやメディアをひとくくりにしたもの」であるのに対し、DSPは「複数のネットワーク広告をひとくくりにしたもの」という捉え方ができるでしょう。

DSPの登場によって、メディアの来訪者に合わせて、より適切な広告表示が可能となりました。

【初心者向け】DSPとは?広告配信の仕組みと運用方法を解説!

動画広告

動画サービスに差し込まれるCMなども広告の一種です。動画広告はYouTubeやAbema TVといった有名なサービスでもよく目にすることがあるので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

YouTube

動画の開始時や途中に挟まれる数秒〜数十秒程度の動画広告も、Web広告のひとつです。ついつい気になってリンクを押してしまうこともしばしばありますが、文章や画像に比べて動画広告はさらに強い訴求力を持っているのが特徴です。

他の広告と同様にユーザーのターゲティングも可能なので、興味を持ってくれそうなユーザーに絞って広告を表示できます。

AbemaTV

Abema TVで動画や番組を観ているときにも、数秒程度の動画広告が流れることがあります。YouTubeの広告と同様に、ユーザーの嗜好に合わせたものが表示されやすく、強い訴求力を持っているのが特徴です。

ソーシャルメディア広告

今や多くの人が利用しているソーシャルメディアにも広告は出稿されています。企業のWeb担当者がSNSを活用している姿も多く見かけるようになりましたが、それとは別にSNSのホーム画面等に表示される広告を活用して、自社の認知や集客に役立てようとする動きも活発になっています。

Facebook広告

全世界で利用されているFacebookでは、目的やターゲット、予算を打ち込むだけで広告の掲載が可能となっています。

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友達の投稿を眺めていると不意に表示される上のような広告。FacebookのようなSNSでは、こうした「投稿と同じレイアウト広告」が散見されます。

Instagram広告

Instagramにも、投稿に混じって表示されたり、ストーリーズに混じって表示されたりする広告が存在します。画像はもちろん、動画での広告出稿も可能なため、ターゲットに合わせて訴求力のある広告を提供できるのがポイント。

Twitter広告

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Twitterでも同様に、フォローしている人の投稿に混じって、左下に「プロモーション」と書かれたツイートが表示されることがあります。これも広告の一種です。また、アカウントそのものを宣伝するタイプの広告もあり、フォロワーやインプレッションの獲得に役立てられます。

LINE広告

コミュニケーションツールとして不動の地位を築いているLINE。下図のように、トーク画面の最上部に広告が表示されているのを見たことはありませんか?

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トーク画面を開いた人に見てもらえるため、非常に高い広告効果が狙えるのが特徴です。他にも、タイムライン画面など様々な場所に広告を表示できるのがポイントでしょう。

ネイティブ広告

ネイティブ広告とはコンテンツの一部に自然に溶け込んでいるようにつくられている広告をさします。商品やサービスの魅力を紹介することで、ユーザーは広告であることに気づかず(気づいていても)ストレスなく情報を受け取ってくれるのが特徴。一番分かりやすい例は、Facebookの投稿とともに混ざっているインフィード広告でしょう。

アフィリエイト広告 

アフィリエイト広告成果報酬型広告とも呼ばれ、個人ブログやオウンドメディアでよく目にする広告の形態です。

ブログ、メディアのトップページないしは記事内に、商品やサービスの紹介ページへつながる広告枠を設置し、訪れたユーザーが興味を持って購入することでメディアオーナーに収益が発生する仕組みになっています。

ブログやメディアのターゲットが興味を持ちそうな商材を選び、加えてコンテンツでユーザーの購買意欲を高めることで誘導が成功しやすくなります。逆に、そうした意図を持って広告を設置しないと、ユーザーから見たときに広告であることが分かりやすく、結果に繋がりにくいという特徴があるのです。

広告を学んでWebマーケティングを始めよう

Web広告には様々な種類がありますが、全てに共通して言えることは「顧客の心理を読み解き、最適なタイミングで最適な広告を表示させるのがコツ」ということ。この記事を参考にWeb広告を学んで、奥深いWebマーケティングの世界を覗いてみませんか。

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