「自社サイトを閲覧している人の行動が知りたい」、「コンバージョンをどうやって増やせばいいのかわからない」といった疑問を持っているマーケティング担当者は少なくありません。特にマーケティングやWebについての知識をあまり持っていない場合、コンバージョンを増やす方法は未知の世界なのではないでしょうか。

しかし、これらの疑問は、ヒートマップツールを導入することで改善が期待できます。本記事では、ヒートマップツールでできることやヒートマップツールを導入するメリットと併せて、おすすめのヒートマップツールをご紹介します。

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ヒートマップツールで何ができる?メリットは?

ヒートマップツールとは、サイトに訪れたユーザーの動きを「色」をつけてわかりやすくできるツール、および技法のことを指します。ユーザーの行動に色をつけることによって、ユーザーがサイト内をどう回遊したのか、どこを重点的に読んでいるのかがわかります。

ヒートマップツールは、CVR(コンバージョンレート)の改善やCRO施策(コンバージョン率最適化)に有用です。そのほか、SEO施策に貢献することもあるので、自社サイトのCVR改善やCRO施策を行いたいなら、ヒートマップツールの導入はマストといえるでしょう。

ヒートマップツールでできることを簡単にまとめると、以下が挙げられます。

  • ユーザーが熟読したエリアがわかる
  • ユーザーが読了したエリアがわかる
  • ユーザーがクリックした場所がわかる
  • ユーザーのマウスが動いた場所がわかる

こうしてみるとわかりやすいのではないでしょうか。では、それぞれ詳しく解説していきます。

ユーザーが熟読した場所がわかる

ヒートマップツールを利用すると、訪問してきたユーザーが熟読した場所を、色で判別できるようになります。濃い赤色の部分はよく読まれている場所、青色の部分はあまり読まれていない場所、というようにどこが読まれているかを判別できます。

読まれている部分がわかるようになると、読んでほしい部分が読まれていなかったり、予想していなかった部分が読まれていたりなど、思わぬ発見があります。読まれていない部分の文章やコンテンツをブラッシュアップすることで、効率的に自社サイトの改善を行えるようになるでしょう。

ユーザーが読了した場所がわかる

色で読まれている場所がわかるということは、読了エリアもわかるということです。青色に近づくほどに読まれていないということなので、読まれていない部分のコンテンツを充実させるなど、離脱を防ぐ施策を行いましょう。

ただ、青色の部分にリンクを置いている場合、リンクからユーザーが遷移している可能性もあります。青色だからといってコンテンツが不十分というわけではないので、どういう理由で青色になっているのかを分析してください。

ユーザーがクリックした場所がわかる

ヒートマップツールを使用することで、ユーザーがクリックした場所もわかります。コンバージョンポイントとユーザーの実際の動きに乖離がないかを確認できるので、コンテンツのブラッシュアップもしやすくなるでしょう。

ユーザーが間違ってクリックした場所もわかるので、その部分を改善することで思わぬ売り上げアップにつながるかもしれません。

ユーザーのマウスが動いた場所がわかる

ヒートマップツールを使うことで、熟読した場所や読了エリア、クリックした場所以外に、マウスの動きもわかります。

自分がWebサイトを見ている際、つい文章をマウスで追ってしまうことがあると思います。強い興味を抱く場所などは、思わずマウスを動かしてしまうものです。言い換えると、*マウスの動きは「ユーザーの目の動き」*と捉えることができ、マウスの動きは自社サイトを分析する際にとても重要な要素となるわけです。