レポートでおさえておきたい9の項目

Googleアナリティクスを使ってレポートを作成する際に押さえておきたい基本的な9つの項目を紹介します。
レポートに入れるべき項目は、各ホームページの目的や報告の対象者によって変わるので、基本的な項目を参考にしながら必要なものを洗い出していきましょう。

1.セッション数

セッション数」とは「ホームページに訪問した回数」を指します。
ホームページに訪問してから、ほかのホームページに移動するなどの離脱行為を行うまでを1セッションとして計測します。

ホームページにどれだけの人が集まっているのかを見るための基本的な数値と言えるでしょう。

2.PV(ページビュー)数

PV数」とは、ホームページ内でページが表示された回数を指します。
例えば、ホームページ来訪者が「商品紹介ページ」を見た後に「会社概要ページ」、そして「問い合わせページ」へとページ遷移した際、PV数は3となります。

情報発信を行うメディアのホームページなどは、PV数の伸びを見ることで、ユーザーに対して魅力的な内容を発信できているかを知ることができます。

3.ユーザー数

「ユーザー数」とは、特定の期間の中でホームページを訪問した人の数を指します。
例えば、1ヶ月以内に同じユーザーがホームページに2回セッションした時、ユーザー数のカウントは1となります。

この期間はGoogleアナリティクスで指定することができます。

4.新規ユーザー率/リピーター率

ユーザーのうち指定した期間内に初めてホームページを訪問した人の割合を「新規ユーザー率」といい、指定した期間内に2回以上訪問した人の割合を「リピーター率」といいます。

ネットショップのような顧客の定着を狙いたいホームページなどは、大切にしたい指標です。

5.滞在時間

ページごとの平均滞在時間や訪問時の平均滞在時間など、滞在時間の計測もホームページの評価の一つの指標となります。

商品ののコンセプトや背景を深く読んで欲しいブランド紹介ホームページなどでは、滞在時間を見ることでユーザーに興味を持って読まれたかを把握することができるでしょう。

6.離脱率

離脱率とは、あるページにあるセッションのうち、そのまま別のサイトなどに離脱してしまった割合を指します。

例えば、見積もりのページ離脱率が高い場合、見積もりのページがわかりづらかったり、価格に納得がいかなかったりなどの理由が考えられます。

参考:
曖昧になっていませんか?直帰率と離脱率の違いを徹底解説|ferret

7.CV(コンバーション)数/CVR(コンバーション率)

コンバーションとはホームページが狙う成果を指し、コンバーション数とはその回数、コンバーション率とはセッション数に対するコンバーション数の割合を意味しています。

ホームページによって設定しているコンバーションは異なり、ネットショップであれば「商品の売り上げページへの到達」サービスの紹介ページであれば「問い合わせの完了」などが挙げられます。

8.主要動線の遷移率

遷移率とは、あるページから別のページへ移動した割合を指します。
ネットショップなどのホームページでは、ユーザーに辿って欲しい理想のルートを設計し、そのルートのとおりにユーザーが動いているかどうかを見ることで、各ページごとの問題点を洗い出せます。

採用向けホームページのように、自社のホームページからリクナビやマイナビなどの別のホームページへと移動することが望ましい場合、移動した先の成果を測ることも大切です。

移動先のページセッション数や採用のエントリー数を合わせて測るようにしましょう。

9.SNSごとのシェア数

キャンペーンサイトや情報発信を行うメディアなどのホームページでは、SNSでの広がりも意識したい数値です。

FacebookやTwitter、インスタグラムでの反応を知る意味でも把握しておくようにしましょう。

参考書籍:
『達人に学ぶGoogleアナリティクス実践講座』(小川卓+野口竜司/翔泳社)