コンテンツの評価は「お気に入り」されたかどうか

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飯髙:
先ほどリテンション施策の部分で初回ダウンロード時に「こんな良いコンテンツがありますよ」と示すと話していましたが、LAURIER PRESSさんにとって”良いコンテンツ”に定義はありますか。

宇佐美氏:
*「かわいいか」「紹介している内容を実際にできるか」*を良いコンテンツの定義としています。そのため、PVではなく、「クリップ」という記事につけられた“お気に入り”をエンゲージメントとして捉えて指標に置いています。この指標を元にコンテンツのネタを考えたり、クリップの導線等を工夫したりしています。

菅原氏:
私達は継続率を重要視しているので、*”継続率に一番効いてくる指標”*をコンテンツの評価軸にしています。
具体的にデータを見ると継続率に一番影響しているのは「レシピをお気に入りにした確率」や「お気に入りの数」です。

例えば、牛肉を使った料理の動画を見ている人に対しては牛肉に合いそうなレシピを提案するなど、お気に入り率を上げる取り組みをしています。
LAURIER PRESSさんが「クリップ」を重要視しているように「お気に入り」はかなり大切だと思っていますね。

飯髙:
DELISH KITCHENってもともと分散型としてFacebookをめちゃうまく使っていましたよね。その時自然にみていたファンが、Facebook経由でアプリをダウンロードしたユーザーの方が自然にアプリとFacebookを使い分けるのかなと思います。つまりリテンションレートが高いと思うんですが、どうでしょうか。

菅原氏:
投稿やコメントから感じる印象としてSNSとアプリを併用している方は多いと感じています。
ただ、私達はSNSとアプリに関しては使い方を完全に分けてもらおうと思っています。
SNSというのは、普段ちょっとした時間に「友達元気かな」と考えながら見るものだと思います。その中で料理の動画をふと見かけて「なんとなくこのレシピおいしそうだな」とか「これってDELISH KITCHENだったんだ」といった料理の楽しさや認知を広めたいと考えています。
一方で、本当に料理を作りたい・レシピを知りたいという方はアプリを利用してもらいたいと思っています。

気になるコンテンツのコストは?

飯髙:
多くの方が気になる部分だと思うんですが、正直なところ、コンテンツ1本あたりの金額はいくら位かかっていますか。

宇佐美氏:
記事コンテンツの場合は、まちまちです。人気のインフルエンサーさんなら、その方のフォロワー数によって決まることもありますし、撮影の有り無しなど、コンテンツ制作にかかるコストや読者からのエンゲージメントによっても決まります。一次メディアなのでコストをかけてコンテンツを制作しています。

飯髙:
DELISH KITCHENは、結構かかっているイメージですね。

菅原氏:
レシピの開発と調理を担当しているスタッフは管理栄養士や料理研究家など、全員がプロフェッショナルなので、かなりコストはかかっています。
ただ、出来上がったコンテンツは会社の資産になりますし、今後の実績になりますので、そこにコストをかけていくという方針です。