2015年9月29日、2015年のグッドデザイン賞が発表されました。
今年は審査対象数が3,658件、受賞件数が1,337件(受賞企業数909社)という結果でした。
今回はその中から、国内企業が提供しているWebサービスとアプリケーションの受賞内容を紹介します。

これからWebサービスやアプリケーションの企画開発を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

利用料金等に関しては、執筆時(2015年9月30日)時点の情報です。

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞とは、1957年に創設された、日本で唯一の総合的なデザインの評価や推奨の制度です。
公益財団法人日本デザイン振興会が主催しています。

「よいデザイン」を選び、推奨することで社会生活をより豊かなものにしていくことを目的としています。
あらゆる領域を対象としていて、受賞数は毎年約1200件にものぼります。
グッドデザイン賞を受賞したデザインには「よいデザイン」の指標として「Gマーク」をつけることが認められます。

2015年のグッドデザイン賞を受賞したWebサービス

1.クラウドワークス

クラウドソーシングサービス__クラウドワークス_.png
http://crowdworks.jp/

事業者主体名/受賞企業:株式会社クラウドワークス

インターネット上で、世界中の企業とフリーランスなどの個人で働く方が、仕事の受発注を行うことができるサービスです。
ユーザー65万人、9.3万社(受賞時時点)が利用している日本最大級のクラウドソーシングサービスとなっています。
時間や場所に関係なく仕事の受発注を行うことができる他、企業側は必要な時に必要なスキルを全国から募集でき、働く側としてはさまざまな働き方を選択することができ、時間や場所にとらわれない、新しい働き方を実現するためのプラットフォームとなっています。

2.Yahoo!公金支払い

Yahoo!公金支払い.png
http://koukin.yahoo.co.jp/

事業主体名/受賞企業:ヤフー株式会社

Yahoo!と契約している地方公共団体への税金や公共料金、ふるさと納税などの公共料金を、インターネット上でクレジットカードやTポイントを利用して納付することができる、収納・決済サービスです。
いつでもどこでも納付可能になるため、期限内の納付率向上に役立っています。

3.MotionGallery

MotionGallery.png
https://motion-gallery.net/

事業主体名/受賞企業:モーションギャラリー

クラウドファンディングのプラットフォームです。
クラウドファンディングとは、不特定多数の人から、プロジェクトの開発費用を募集するという意味の、群衆(crowd)と資金調達(funding)をかけあわせた造語です。
企画の発案者が、応援者に対して活動記録を公開する場が設けられていたり、作品そのものを引き立たせるようなインターフェースが採用されていたりと、発案者と応援者が一体となれる工夫が施されています。

4.会社設立 freee

会社設立_freee.png
http://www.freee.co.jp/launch/

事業主体名/受賞企業:freee 株式会社

専門的な知識がなくても、Q&Aに回答していくと会社設立に必要な書類を全て自動で作成してくれるサービスです。
会社設立にあたって必要な書類や手続きなどを、テクノロジーを用いて最短で行うことを目的として提供開始されました。
データは全てクラウド上で保管されるので、場所や時間を選ばないだけではなく、パソコンやスマートフォン、タブレットなどデバイスを問わず利用することができます。
登記に必要な207,700円以外には特別な費用もなく、利用することができます。

5.ヤマレコ

ヤマレコ.png
http://www.yamareco.com/

事業主体名:株式会社ヤマレコ
受賞企業:株式会社ヤマレコ・イケガミデザインオフィス

山登りをする人を対象とした、日本最大級の登山特化型コミュニティサイトです。
1ヶ月に最大で130万人の登山者に利用されています。
登山記録を投稿することができ、他の登山者の記録などなどから次に登る山を検討したり、上級者と交流することができたりなど、危険やリスクが伴う登山を、技術や知識の向上を図りつつ、現在の山の状況を知ることで、安全に続けられるようになります。
利用料金は無料です。

6.勉強サプリ

勉強サプリ.png
https://benkyosapuri.jp/

事業主体名/受賞企業:リクルートマーケティングパートナーズ

小学4年生から中学3年生までの児童の、日々の勉強をサポートしてくれるツールです。
誰でも時間や場所を選ばず、動画で授業を受けることができたり、ドリルなどを利用して反復学習がおこなえたりと、自発的に勉強する習慣を身につけることができるようになっています。
利用料金は月額980円です。

7.ヘルスケア手帳サービス

ヘルスケア手帳サービス.png
http://www.panasonic-healthcare.com/jp/medicom/healthcarenote/

事業主体名/受賞企業:パナソニック ヘルスケア株式会社

薬局で薬を受け取るための待ち時間をなくすことを目的として提供開始されました。
事前に薬局へ処方箋情報を送信しておくと、ユーザーは待ち時間なく薬を受け取ることが可能になります。
高齢者でも使いやすく分かりやすいインターフェースが採用されているため、幅広い層のユーザーが利用しています。
利用料金は無料です。

8.IROZA

IROZA.png
https://iroza.jp/

事業主体名/受賞企業:株式会社IROYA

服や靴などを購入する際に、決め手のひとつとなるのが「色」です。
IROZAは、色に注目して、毎月あらかじめ決められた色のアイテム商品がキュレーションされ、気に入った商品があればそのまま購入することができる、キュレーションコマースサイトです。
渋谷には実店舗もあり、オムニチャネル化を推進、運営しています。

9.GEO CRM.com

エムドットコム.png
http://geocrm.com/

事業主体名/受賞企業:ナレッジスイート株式会社

GPS機能を活用した、フィードナーチャリングCRMです。
営業活動の中で得た情報などをヒアリングシートに入力して、顧客カルテを作成していくと、さまざまな角度からセグメントし、色別表示することで現時点での優良な見込み顧客が可視化されます。
利用料金は月額18,000円〜、無制限で利用したい場合は50,000円〜となっています。

10.GEEO

GEEO.png
http://geeo.otani.co/

事業主体名/受賞企業:株式会社おたに

マップ上にピンを落とすと、その地点の不動産の時価での成約価格を表示してくれるサービスです。
不動産店を回ったり、専門家へ鑑定依頼などをしなくても料金を把握することができるので、個人での利用はもちろん、企業がマーケティングを行う際にも使用できます。
オープンデータを活用して統計的に時価を推定しているので、中立的な評価を知ることができます。
無料で利用できる分析ツールの他、月額5,400円で全ての機能を使用することができるプランも用意されています。

11.エブリスポ!

エブリスポ.jpg
http://everyspo.com/

事業主体名/受賞企業:株式会社電通国際情報サービス

毎日の歩行や走行のステップ数などの運動からポイントを算出し、チーム対抗で競うことができるソーシャルプラットフォームです。
SNS上のチームのコミュニケーションや、スポーツインストラクターからのアドバイス、街からの応援として設定されているミッションをクリアして賞品をもらえることなどで、スポーツへのモチベーションの維持と向上を目的として提供開始されました。