ヒートマップを比較し、選ぶ際のポイント

ヒートマップツールを導入する場合、自社サイトに一番合ったツールを選択する必要があります。以下では、ヒートマップツールを比較して選ぶ上で、押さえておくべきポイントについてご紹介します。

自社サイトのニーズに合致した機能を持っているか

ヒートマップツールを比較検討する際は、運営しているサイトがPC向けのサイトなのか、スマホ向けのサイトなのかを改めて考えてみましょう。

例えば、PCユーザーの多いサイトであれば、クリックを誘導しやすいバナーリンクを配置することが大事です。その場合、充実したクリック表示機能を持つヒートマップツールを選ぶことで、サイト内のどこにバナーリンクを配置するとクリックされやすいのかの予測を立てやすくなるでしょう。

一方、スマホユーザーが多いサイトであれば、スマホの小さい画面を通してサイト内のどこに着目しているのかを把握できるアテンション表示機能の充実度が重要となってきます。

スマホで熟読されているコンテンツヒートマップツールで分析し、その内容を拡大するなどしてユーザーを引き付けやすいサイトへと改善を図ることが可能です。

利用するのにかかる料金

各社が販売・提供しているヒートマップツールは、料金体系がそれぞれ違います。有する機能や利用制限の解放度に応じて、無料で使えるものから数十万円以上のコストがかかるものまでさまざまです。

また、ヒートマップツールの料金はアカウントの数やPV数によって変わることが多くありますPV数が想定よりも多くなる、複数の担当者が別々のアカウントを持つ必要がある、といった場合は、プラン料金も高額になる可能性があるため注意が必要です。

サポートをどれくらい受けられるか

ヒートマップツールによって、受けられるサポート内容は異なります。ヒートマップツールの導入が初めての場合だと、疑問点あるいは利用上のトラブルは発生しやすいものです。特にヒートマップツールの初心者の場合、ツールを通して得られたデータをどのように分析すればよいのか迷うこともあるでしょう。

サポートはヒートマップツールを利用する上でのいわばコンサルタントとしても活用することができるため、初めて導入する場合はサポート付きのツールやプランを選んでおくと安心です。

無料トライアルで利用できるか

ヒートマップツールによっては導入コストが高額になるため、購入前に無料トライアルで実際に利用してみることも大切です。導入後に「自社ニーズに適さなかった」となると、無駄なコスト・時間がかかります。そうしたロスを避けるためにも、無料トライアルの利用が重要になるわけです。

すでにヒートマップツールの利用経験があって、導入予定のツールに関する情報も詳しく把握しているのであれば、無料トライアルなしで導入しても問題はないかもしれません。しかしそうではない場合、無料トライアルの有無は重要といえます。

分析可能なデータ量とデータの保管期間

ヒートマップツールごとに、データの保管期間や分析可能なページ数などが違います。支払う料金によっても保管期間・分析可能なデータ量は変わってくるので、ツール選択時にはその点も確認しておきましょう。

ヒートマップツールでどのくらいのページを分析したいのか、データをどのくらい保管する必要があるのかなどを、事前に決めておくことも大切です。

セグメント機能はどのくらいあるか

セグメントとは「区切り」や「部分」という意味で、特定の切り口を持ってデータを絞り込むことです。例えば、「初めてサイトに訪れた人」と「繰り返しサイトを訪れた人」とをヒートマップツールで比較すると、繰り返しサイトを訪れている人に特徴的にみられる行動パターンを把握できるかもしれません。

特に重要なのはコンバージョンに至ったユーザーと至らなかったユーザーとを比較する切り口です。両者を比較してコンバージョンに至ったユーザーが取りやすい行動パターンを捉え、その内容に基づいてサイトを改善すると、さらなるコンバージョン率のアップにつながるでしょう。

こうしたセグメント機能を多用したいのであれば、その機能が充実したヒートマップツールを選ぶことが大事になってきます。