本記事で学ぶ内容

・ブラックハットSEOとは何か
・なぜブラックハットSEOで順位が下がるのか

前回までで検索結果の順位付けは、アルゴリズムが行っていることは理解できたのではないでしょうか。

アルゴリズムが順位を決めているのであれば、それを逆手にとって、アルゴリズムが評価していることを重点的に行えば上位表示できるという考えのSEOが生まれました。これがブラックハットSEOです。

今回はブラックハットSEOとはどんなものなのかについて解説します。

ブラックハットSEOとは

ブラックハットSEOとは、Googleが定めるガイドラインに反し、アルゴリズムの穴を突いて不正に検索順位を上昇させるための手法を指します。

参考:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) - Search Console ヘルプ

Googleのガイドラインの全ての項目に共通するのは「ユーザーにとって有益かどうか」という判断基準です。

検索エンジンの精度が低かった時代は、抜け穴が多く、そこを狙ったブラックハットSEOが有効で横行していましたが、検索エンジンの改良が進んだ現在はそれらの手法のほとんどが無効化、あるいはペナルティの対象となりました。

どんなブラックハットSEOが存在していたのでしょう?
外部要因(リンク)と内部要因(サイト内)に分けて、過去に実際に行われていたブラックハットSEOをご紹介します。

リンクに関するブラックハット手法

1.有料リンク(自作自演リンク)

有料リンク.png
リンク購入や自作自演で、意図的に被リンク数を増やす手法です。

検索順位を決定するアルゴリズムでは被リンク(他のホームページに設置されている自社リンク)は重要な判断基準です。

「他のホームページで紹介されている=良質なページ」であり、被リンク数が多ければ多いほど価値のあるページであるという理論に基づいて導入されたアルゴリズムですが、被リンクを購入し自作自演リンクを大量に増やすという本来の意図とはかけ離れたSEOが横行する要因となってしまいました。

現在も被リンク数は検索順位を決定する上での重要な指標となっていますが、自作自演リンクに対するペナルティが強化されており、非常にリスクの高い手法となっています。

参考:リンク プログラム - Search Console ヘルプ

2.相互リンク集(リンクファーム)

リンクファーム.png
自社ホームページを登録すれば、そのサービスに登録されているホームページ全てからの被リンクが得られる(その代わり自社ホームページにも他サイトのリンクを設置する)仕組みを指します。

こちらも被リンクを増やす目的で横行した手法です。SEO業者がリンクを大量に獲得するために利用していた他、ホームページ担当者自らが手軽に被リンクを得られる場所としても利用していました。このようなリンクファームは、Googleガイドラインで明確に禁止されています。

参考:リンク プログラム - Search Console ヘルプ

3.ブログパーツへのリンク設置(ウィジェットベイト)

ブログパーツ.png
ブログ・パーツにリンクを仕込み、配布することで、設置されたブログからのリンクを獲得する手法です。

時計やミニゲームなど多種多様なブログ・パーツが無料で配布されており、自身のブログを気軽に装飾できるアイテムとして人気を得ていました。しかしブログパーツの利用者にはリンクが設置されていることがわからないように配布される場合が多く、ブログ管理者の意図しないところで勝手に被リンクを提供していることになります。

Googleは外部ページからの評価基準として外部リンクを参考にしているため、本来のリンク獲得方法とは大きくかけ離れた手法です。そのような隠しリンクも違反にあたるということはガイドラインに明確に記載されており、ペナルティ対象となっています。

参考:隠しテキストと隠しリンク - Search Console ヘルプ

4.トラックバック、コメントスパム

トラックバック.png
ブログのコメント欄や掲示板など、誰でも書き込みができる箇所にテキストリンクを貼り付けて被リンクを獲得する手法です。
一時期は多くの主要ブログサービスのコメント欄に見られた現象で、記事内容に全く関係のないコメントとリンクが書き込まれるなどしたため悪質な手法として対策が進められました。

ページ内におけるブラックハット手法

1.隠しテキスト

隠しテキスト.png
テキストを背景と同じ色にしたり文字を極端に小さくするなどして、ユーザーに読み取られないようにしつつ、検索エンジンには読み取れるようにする手法です。
対策キーワードの含有率を上げたいけれど、あまりキーワードを入れ過ぎるとコンテンツ内容が不自然になってしまうからということで利用されていた手法ですが、先に紹介した「隠しテキストと隠しリンク」の項目で禁止されています。

参考:隠しテキストと隠しリンク - Search Console ヘルプ

隠しテキストにしろ隠しリンクにしろ、ユーザーが得る情報」と「検索エンジンが得る情報」に相違が出ると、検索エンジン側で正常な判断ができないため、ガイドラインでの規制対象となっています。

2. ワードサラダ

ワードサラダは、特定のキーワードを含む自動生成された文章を指します。
検索エンジンの、テキストを読み込む精度がまだ低い時代に流行した手法で、テキスト作成の手間を省略するため、対策キーワードを登録し、それを含むテキストをコンピュータに自動生成させて被リンク用のホームページに設置するということが行われていました。

自動生成された文章は、文法的には正しいものの人間が読むと支離滅裂なものが多く、検索エンジンの精度が上がってからはスパムリンクとして判断されるようになり、ワードサラダを大量に含むホームページからのリンクはペナルティの対象となりました。

3. クローキング

クローキングとは、ユーザーに提供するコンテンツと異なる内容を検索エンジンに読み取らせる行為を指します。

ユーザーが見るページ検索エンジンが見るページの2つを用意し、ユーザーからのアクセスの場合はこちら、検索エンジンクローラーからのアクセスの場合はこちら、という風な振り分けが行われていました。

2つを振り分けることで、クローラー側には読みやすさなどは全く考慮されないSEOに特化したページを見せることが可能となります。
隠しテキストや隠しリンクと共通して、業者側が手間を省力化したいために編み出された手法です。

クローキングも、Googleのガイドラインで禁止されています。

参考:クローキング - Search Console ヘルプ

4.コンテンツコピースパム

コンテンツコピースパムとは、別名スクレイピング(削り取る)とも呼ばれ、ページをコピーして別のURLで公開するスパムです。

などを用いた引用の範囲であれば問題はありませんが、メインコンテンツが他社コンテンツだとコピーコンテンツになりえます。

まとめ

なぜGoogleは、これほどまでにユーザー第一に考え、日々検索エンジンの改良に邁進することができるのでしょうか。

Google検索エンジン上で提供する広告の売上が、自社収益のほとんどを占めているため、検索エンジン自体がユーザーに利用されるものでなければビジネスが成り立ちません。
Googleは常に「ユーザーにとって有益かどうか」というところを最重要課題としているため、それに違反するホームページを排除するために日々検索エンジンの改良を行っています。
その方針は今後も変わらないでしょう。

いつペナルティを受けるかもわからないブラックハットを行い、Googleと戦い続けて無駄に体力を消耗するのではなく、Googleとの共存を考え、ユーザーの利益を見据えたホワイトハット(ガイドラインに沿った)なSEOを行いましょう。