アクセス解析の担当者の業務は「ツールを使った分析」「報告」「改善施策の検討と実施」と多岐に渡ります。それぞれの業務を効率化し、「改善施策の検討」にもっとも時間を避けるのが理想の姿と言えます。

そのために、それ以外の作業を出来るだけ効率化していくためには、アクセス解析のみならずさまざまな知識が必要です。
アクセス解析ツールの使い方などに慣れてきたら、ぜひ次のステップに進むために勉強してみてください。

Excel

アクセス解析を行う以上、レポート作成は必ずと言っていいほど発生する作業です。
そこで作業効率を良くするには、Excelの機能や関数を知っておく必要があります。

レポートを作る際によく使う機能・関数には、以下のようなものがあります。

・ VLOOKUP関数
・ SUMIF / SUMIFS関数とAVERAGEIF / AVERAGEIFS関数
・ COUNTIF / COUNTIFS関数
・ OFFSET / MATCH / COUNT
・ 書式関数
・ 条件付き書式
・ データバーとスパークライン

これらを駆使することで、リッチで見やすいレポートを作ることが出来ます。

Google スプレッドシート

Excelと同じような表計算ソフトで最近主流になってきているのが、Googleが提供するGoogleスプレッドシートです。
Excelにはない機能や関数があり、集計作業は便利なことも多いですが、
グラフなどの「見せ方」の機能はExcelの方ができることが多いため、使いづらさを感じる時もあるかもしれません。

Google スプレッドシートで知っておくと便利な関数は以下のようなものがあります。

・ QUERY関数
・ IMPORT系関数(IMPORTRANGE関数、IMPORTXML関数など)
・ UNIQUE関数
・ SORT関数

Googleスプレッドシートの強みは、アドオンが豊富で機能拡張が容易にできることです。
また、ExcelのVBAと同じように、プログラムでファイルを操作するGoogle Apps Scriptという機能も備えています。
これらを使えば、集計やデータの更新が自動で行えるため、日々の業務効率化にもつながるでしょう。

ウェブサイト制作に関する基本的な知識

ウェブ上のデータを分析するのですから、「そのデータがどういう仕組みで計測されているデータか」を理解していないと、正しい判断ができない場合があります。

たとえば「問い合わせ回数」というKPI指標があったときに、
「問い合わせボタンをクリックした回数」なのか「問い合わせページが表示された回数」なのかによって数値の意味が変わってきます。
どちらの方法をとるかに正解はありませんが、方法が2種類あるということを知っておくことで、どちらの方法が自分のとりたい数値に近い数値が計測できるかを選択することができます。

自分自身でプログラミングができたり、サイトのデザインができる必要はありませんが、知識として知っておくことで、担当者との間で共通言語ができ信頼関係につながることが多くあります。

もし余裕があるようであれば、WordPressなどのツールも活用しながら簡単なサイトを作ることで、単なる知識としてではなく自分自身の身につきます。勉強しておいて損はないでしょう。

統計

数値を正しく評価する、という意味で知っておきたいのが統計の知識です。

単純に数値を並べても、それが誤差なのか意味のある差なのか、2つの数値の間に何か関係性があるのかなど、着眼点と調べ方が分からなければ数値を眺めるだけになってしまいます。

たとえば以下のような意識を持っておき、それぞれの確かめ方を理解しておくことで数値に振り回されず正しい評価ができるようになります。

・ 「平均」は使い分ける必要がある(算術平均・中央値)
・ データが「偶然かどうか」を考える必要がある(検定)
・ 相関関係と因果関係は異なる(相関分析・主成分分析・因子分析など)

統計手法にはさまざまあり、難しい数式なども出てくるため苦手意識を持つ人が多いかもしれません。

しかし最近では、ビジネスマンが最低限しっておくべき手法だけを分かりやすくまとめた本なども書店に多く並んでいます。中身を見てみて、なるべく自分が分かりやすく読めそうなものから挑戦してみてはいかがでしょうか。

マーケティング施策

大きなくくりになってしまいますが、分析結果をもとに「この数値を改善するために何をするべきか」を考えるタイミングでマーケティング施策の手法とメリット・デメリットを一通り把握しておくことは必要不可欠です。

たとえば、今月の目標達成のためにはあと1,000セッション必要ということが分析結果から分かったとします。
そこから、1,000セッションを短期間・低予算で集めるためにはどの施策が最適化を考える必要があります。
SEOコンテンツマーケティングなど長期的な効果を望む施策はこの場合は不適当です。逆にリスティング広告など健在層にアプローチできる手法は短期的な効果が望めるため、試してみる価値はあるでしょう。

このように、普段からマーケティングの手法や施策を勉強しておくことで、サイト改善のためのPDCAを回せるようになります。
書籍やウェブメディアなどを上手に活用して、情報収集しておきましょう。

参考:
戦略のカリキュラム一覧
SEOのカリキュラム一覧
リスティング広告のカリキュラム一覧
Google AdWordsのカリキュラム一覧

まとめ

アクセス解析ツールページビュー数やセッション数を見て、一喜一憂する時代は最早終わりを迎えています。
これからはデータをもとに、さまざまな施策を比較検討し、アクションにつなげていくことにこそ意味があります。

そのために必要な知識を積極的に取りにいける人が、アクセス解析を上手く活用できる人と言えるでしょう。