Instagramを活用してSNSマーケティングをする際、自社のアカウントのフォロワーを増やすために押さえておきたい「アルゴリズム」「キャンペーン」「ハッシュタグ」などの運用上のポイントを紹介します。

Instagramの表示アルゴリズムを知る

Instagramのアルゴリズム7つの要素

Instagramのアルゴリズムは、ユーザーの行動や興味関心に基づいて、フィード(タイムライン)やストーリーズ、発見タブ、リールなど様々な場所で個別にパーソナライズされたコンテンツが表示されるようになっています。

フィード、[発見]タブ、リールなどの各機能では、それぞれの用途に合わせた個別のアルゴリズムが使われています。例えば、ストーリーズ投稿は親しい友達の投稿を見るためによく利用される一方、[発見]タブは新しいものを求めて利用される傾向があります。こうした用途に基づいて、ランク付けの仕組みも変えているというわけです。

引用:Instagram公式「Instagramの仕組みを解き明かす By Adam Mosseri」

Instagramのアルゴリズムについて詳細は公表されていませんが、インスタグラムの公式ブログなどによれば、以下のような要素がアルゴリズムに関わっているようです。

エンゲージメント:投稿がどれだけ「いいね!」やコメントを集めているか

関連性:フォロワーにとって興味のあるジャンルであるかどうか

関係性:フォロワーとコミュニケーション(コメントや「いいね!」など)の頻度が高い関係であるかどうか、Facebook上でも同様かどうか

適時性:より最近の投稿であるかどうか

プロフィール検索:プロフィールページを頻繁に見るかどうか

ダイレクトメッセージ(DM):DMを送ったり、送られたりしたアカウントであるかどうか

消費時間:ほかの投稿と比較して、その投稿を見ている時間が長いかどうか

アルゴリズムは1つの仕組みではなく、数千の「シグナル」と呼ばれる要素から成り立っており、それは投稿が公開された時間や過去にやり取りをしたユーザー、動画の視聴頻度など、多岐にわたります。

Instagramは、投稿を時系列で表示する「お気に入り」と「フォロー中」を除き、上記のような要素によって表示される順序が変わってきます。より多くのユーザーに投稿を届けるには、これらの要素を意識した運用が大切だと言えるでしょう。

Instagram広告を活用する

フォロワーを増やすには、自社や商品に興味を持ってくれそうなユーザーの目に留まり、アカウントの存在を認識してもらう必要があります。そこで役立つのがInstagram広告です。

Instagram広告を表示できる配信面には以下の4つがあります。

  • フィード
  • ストーリーズ
  • 発見タブ
  • リール

また、広告の種類には以下の6つがあります。

  • 写真広告
  • 動画広告
  • カルーセル広告
  • ストーリーズ広告
  • コレクション広告
  • 発見タブ広告

それぞれについて説明します。

写真広告

フィード、ストーリーズ、発見タブに表示される広告です。画像は、正方形または長方形の画像で表示されます。設定広告の下に様々な種類のCTAボタンを設置できます。

動画広告

すべての配信面(フィード、ストーリーズ、発見タブ、リール)に表示される広告です。最長60秒のクリエイティブを投稿できますが、ユーザーには最大10秒までしか表示されず、残りを視聴するには「続きを見る」ボタンをタップする必要があります。

カルーセル広告

フィード、ストーリーズ、発見タブに表示される広告です。1つの広告に最大10点の画像または動画を表示でき、それぞれの画像または動画に異なるリンクを設定できます。

ストーリーズ広告

ストーリーズの間に表示される広告です。画像・動画・カルーセル広告を出稿でき、広告をフルスクリーンで表示できます。また、Webサイトへのリンクを設定したり、アンケート機能でユーザーの声を集めたりできます。

コレクション広告

カバー画像1枚またはカバー動画1本と、商品画像2点を表示できる広告です。商品画像をタップすると、フルスクリーンモードの商品詳細が表示される仕組みになっています。

発見タブ広告

ユーザーが発見タブで気になった投稿をタップしたときに、遷移先のスクロール画面内に表示される広告です。積極的に情報を見つけようとしているユーザーに対して広告を配信できます。

広告からのリンク先は、商品やサービスのサイトやキャンペーンサイトなどを設定するのが一般的です。しかし、Instagramアカウントのプロフィールページへと誘導することで、フォロワー獲得にも活用できます。

プロフィールを充実させる

広告や投稿、ストーリーズからプロフィールページに遷移したユーザーは、プロフィールページを見てフォロワーになるかどうか判断します。そのため、ユーザーにとって魅力的なプロフィールを作成する必要があります。

例えば、テキストは最大150字まで入力できますが、後半は省略されてしまいます。前半部にビジネスやブランドの概要を記載したり、フォロワーになることでユーザーが得られるメリットをわかりやすく表記したりすると良いでしょう。

また、URLリンクの設定や、反響の高かったストーリーをハイライトに保存するなど、複数の導線も確保しておきましょう。

Instagram上でキャンペーンを実施する

広告以外にフォロワーを増やす方法として、キャンペーンの実施があります。

フォロー&いいねキャンペーン

Instagramでは、ハッシュタグを付けて写真を投稿することでプレゼントに応募できるキャンペーンが多数実施されています。その際に自社のアカウントをフォローすることを応募条件に加えれば、フォロワー獲得につながります。

さらに、キャンペーンに参加したユーザーに自社の新商品や自社の資産商品をプレゼントをすると宣伝にもなります。参加者にとってもうれしく、フォロワー数を大きく伸ばすことができるでしょう。このキャンペーン情報を広告配信することで、参加人数の増加が期待できます。

ハッシュタグキャンペーン

企業独自のハッシュタグを作成して、ハッシュタグキャンペーンを実施しましょう。UGC(ユーザー生成コンテンツ)の投稿をリポストしてより多くのユーザーに参加してもらうことで、フォロワー獲得につなげられます。

注意点として、リポストは投稿者の許可を得てから行います。これは、著作権侵害や投稿者のプライバシーを尊重するためです。許可を得たあとに、リポストであることがわかるようメンションやタグ付けを行います。

効果的なハッシュタグの選定

ユーザーのフィードには、フォローしているアカウントの投稿とともに、フォローしているハッシュタグが付けられた投稿が表示されるようになっています。

フォローしているハッシュタグの種類により投稿数は異なりますが、1つのアカウントの投稿数に比べて1つのハッシュタグの投稿数は当然多いでしょう。また、自分が興味を持ってフォローしているハッシュタグであれば、関心を引く投稿の割合も多くなると考えられます。

関連するハッシュタグの中から、より自社の商品やサービスに関心を持つ人にリーチできるものを選定して投稿に付けることで、フォロワー獲得が見込めるでしょう。

効果的なハッシュタグの選定

ショッピング機能の導入

ショッピング機能は、フィードに表示された投稿から直接商品購入できる機能です。

従来、ユーザーはフィードで気になる商品を見つけても、実際に購入するためにはその商品を購入できるECサイトを検索してアクセスしたり、実店舗に足を運んだりする必要がありました。

しかし、ショッピング機能の導入により、フィード閲覧からシームレスに商品を購入まで行えるようになりました。ユーザーにとっても利便性が高くいため、関心のあるジャンルのブランドなどをフォローするユーザーは、今後も増えていくと考えられます。

物販系の企業アカウントであれば、ショッピング機能の導入もフォロワー獲得のカギとなっていくでしょう。

まとめ:様々なフォロワー獲得施策を取り入れてみよう

Instagramの企業アカウントがフォロワーを獲得していくための方法を紹介しました。自社のメッセージをより多くの人に伝えるために、フォロワー獲得施策は常に意識して行っていく必要があります。

様々な方法を取り入れ、より多くのフォロワー獲得を目指しましょう。