広報や人事、カスタマーサポート、Web担当といった業務に従事している方に馴染みのある「メールフォーム」。いつでも問い合わせを受け付けることができる上、知りたい情報を効率良く顧客から取得することができるので、企業と顧客の双方に便利なサービスです。

今回は、メールフォームの選び方や、無料で使えるおすすめのメールフォーム作成ツールを紹介します。それぞれのツールごとに特徴があるので、これからメールフォーム作成ツールを導入したいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. メールフォームの特徴
    1. メールフォームとは
    2. メールフォームのメリット
    3. メールフォームのデメリット
  2. メールフォームの比較ポイント
    1. 【比較ポイント1】セキュリティ対策
    2. 【比較ポイント2】Webサイトへの埋め込みが可能か
    3. 【比較ポイント3】デザイン性の高さ
    4. 【比較ポイント4】広告の非表示が可能か
    5. 【比較ポイント5】データ集計・管理機能
  3. メールフォーム比較表
  4. メールフォーム作成ツール一覧
    1. formrun(フォームラン)
    2. フォームズ(formzu)
    3. オレンジフォーム
    4. フォームメーラー(formmailer)
    5. Tayori(タヨリ)
  5. まとめ:無料メールフォーム作成ツールの特徴を押さえよう

メールフォームの特徴

メールフォームとは

メールフォームのキャプチャ

メールフォームはWebページに直接テキストを入力してメールを送信できる入力欄(フォーム)のことです。導入するためには、CGI(Common Gateway Interface)のプログラム・パーツをホームページに組み込む、またはメールフォームをレンタルする必要があります。

メールフォームのメリット

■手軽にメッセージを送信できる
Webページなどを閲覧している最中でもメーラーを立ち上げることなくメッセージを送ることができる上、入力の形式をセレクトボックスやチェックボックスにすることでユーザーの手を煩わせずに済みます。

■迷惑メールを受信しづらい
メールアドレスをWeb上に公開しなくて良いので、迷惑メールやスパムメールの受信が少なくなります。

■入力間違いを防止できる
メールフォームには入力ミスを指摘するバリデーションや、郵便番号の入力による住所のオートフィル機能がついているものがあり、そうしたフォームを利用することでユーザーの誤入力を防止することができます。

■一次対応を自動返信メールがやってくれる
電話や通常のメールで対応する場合、担当者が不在の際に問い合わせへの対応ができず、大事なお客様を逃してしまいます。メールフォームの場合は、自動返信メールにより一次対応をプログラムが代行してくれるので、全く連絡せずに放置といった事態は避けられます。

メールフォームのデメリット

■入力が面倒に感じる場合がある
入力必須項目が多くなると回答が面倒になり、ユーザーにストレスを与える要因になります。また、電話で聞いた方が早いという場合でも、フォームを介したコミュニケーションになってしまいます。扱っている商品によっては電話番号を併せて記載するのが賢明です。

テキストだけのやりとりになる
画像やファイルを添付できないメールフォームもあるので注意が必要です。テキストだけで伝わる内容があれば問題ありませんが、写真などを添付できればさらに伝達がスムーズになります。

メールフォームの比較ポイント

メールフォーム作成サービスには多くの種類があり、何を基準に選べばいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
ここでは、メールフォーム作成サービスを選ぶ際の基準をご紹介します。

【比較ポイント1】セキュリティ対策

メールフォームをお問い合わせフォームとして使用する場合、多くの顧客データを取り扱うことになります。企業の持つ個人情報の漏洩を防ぐため、セキュリティ対策がしっかりと行われているサービスを選ぶことが重要です。

十分なセキュリティ対策が行われているかは、次のポイントを確認するとよいでしょう。

  • SSL暗号化通信への対応
  • ISMS認証の取得

SSLとは「Secure Sockets Layer」の略語で、フォームから送信するデータを暗号化することを指します。データを暗号化することで、第3者から盗み見されることを防ぎ、安全にデータベースサーバーに格納することができます。

また、ISMSとは「情報セキュリティマネジメントシステム」とも呼ばれ、情報セキュリティに関する国際指標の1つです。ISMSの取得には、企業が持つ情報が外部に漏洩しないよう適切に管理することが求められます。

【比較ポイント2】Webサイトへの埋め込みが可能か

メールフォームの設置方法には、

  • ページ内に埋め込むもの
  • 独立したページとして作成し、リンクをクリックし別ウインドウで開くもの

という2種類があります。

利用目的に合わせて設置方法を選ぶことになりますが、問い合わせフォームのように設問数の少ないフォームの場合は、ページ内に埋め込む方法がおすすめです。フォームサービスがどちらの設置方法に対応しているのか、確認するようにしましょう。

【比較ポイント3】デザイン性の高さ

フォームサービスには、

  • テンプレートが豊富にあり、簡単におしゃれなフォームが作れるもの
  • 知識がないとデザインの調整が難しいもの
  • テンプレートに制約があり、自由度が低いもの

など様々なものがあります。

フォームの入力完了率を上げるためには、ユーザーにとって入力しやすく、直感的に回答できるデザインにする必要があります。コストを掛けずにフォームを作成したい場合は、簡単にデザイン性の高いフォームを作成できるサービスをおすすめします。

【比較ポイント4】広告の非表示が可能か

フォームサービスを無料プランで利用する場合は、フォーム広告が挿入されるケースが多いですが、無料で広告を非表示にできるものもあります。

メールフォームは多くの顧客が目にするものであり、できる限り広告を非表示で運用することが望ましいです。

【比較ポイント5】データ集計・管理機能

メールフォームの中には、データを自動で集計してくれるものや、グラフ化してくれるものがあります。また、データをCSVやGoogleスプレッドシート、PDF形式でダウンロード可能なものもあります。

顧客からのお問い合わせの対応だけでなく、フォームから得たデータを顧客情報として活用したい場合は、集計・管理機能を持つサービスを選ぶことで業務の効率化につなげることができます。

メールフォーム比較表

今回は5つのメールフォームについてまとめました。

formrun フォーム オレンジフォーム フォームメーラー Tayori
無料での利用
フォーム作成数 3 無制限 無制限 5 1
作成可能項目数 無制限 120 無制限 7 無制限
セキュリティ対策
Webサイト埋め込み
デザイン性
広告の非表示 有料 有料 有料
データ集計・管理機能 有料 有料(CSV出力は無料)
ファイル添付 × 有料
PayPal決済可能 × 有料 有料 ×

メールフォーム作成ツール一覧

formrun(フォームラン)

formrun(フォームラン)のキャプチャ

formrun(フォームラン)は直感的にフォームを作成したいという方に、おすすめのメールフォームです。

「カタログ請求」「会員登録」「お見積もり依頼」「セミナー参加」「資料ダウンロード」など目的ごとに用意されたテンプレートと、クリックによる項目追加・項目変更により、デザイン性の高いフォームが簡単に作成可能。

HTMLコード出力もできるので、すでにあるWebサイトへの設置もすぐにできます。作成したフォームにデザイン性を損ねる広告が表示されることもありません。また、有料プランではGoogle Analyticsや広告タグを設置できるので、リード獲得などマーケティング的な用途にも向いています。

また、問い合わせ管理を“ボード表示”の「カンバン方式」で行うことができるため、顧客のステータスが把握しやすくなっているのが特徴です。

もちろん、SlackやChatwork、メールなどへの通知機能も揃っており、フォーム送信後のコミュニケーションまでしっかりやりたいケースに向いているサービスです。

formrunのデモ画面
formrunのデモ画面

formrun(フォームラン)は情報セキュリティマネジメントについての国際規格「ISO 27001 (ISMS)」を取得しており、セキュリティ面での安心感が魅力です。

一方で、回答内容による条件分岐ができないなど、アンケートフォームとして利用する場合には機能が不足する部分もあります。

▼formrunが向いているケース
・Webサイトのデザインを損ねないデザイン性の高いフォームがほしい
・問い合わせに対してチームで対応するケースがある
・問い合わせ数をPDCAで増やしたり、マーケティング費用対効果も測りたい

【利用料金】

  • FREEプラン 0円
  • STARTERプラン 4,980円/月
  • PROFESSIONALプラン 12,800円/月
「情報登録が面倒」で62.8%の人がフォーム離脱?!フォーム作成の3つのポイント

「情報登録が面倒」で62.8%の人がフォーム離脱?!フォーム作成の3つのポイント

今回は、最短30秒でフォーム作成、顧客管理まで無料で利用できる「formrun(フォームラン)」を提供するmixtape社監修のもと、フォーム作成時に気をつけたいポイントを3つご紹介します。

フォームズ(formzu)

フォームズ(formzu)のキャプチャ

フォームズは、メールフォームとして必要な機能がほぼ全て備えつつ、それ以外の用途にも対応できる機能が特徴です。

PCやスマホなどデバイスごとの公開設定や、IPによるアクセス制限ができたり、フォームの公開状況に関して細かな設定が可能です。

また、無料で使えるプランでもPayPalによるクレジットカード決済に対応しており、商品の注文やイベント参加申し込みのタイミングで代金の支払いができます。メールフォームだけでなく、単品の商品販売まで対応できます。

ただし、項目の追加・編集・並び替えをそれぞれ個別に行わなければならないため、慣れないとフォームの作成に手間取ってしまいます。

見た目や操作性はともかく、対応機能の豊富さで選びたい、という場合に向いているサービスといえます。

▼フォームズが向いているケース
・問い合わせだけでなく商品販売も行いたい
・問い合わせ内容に応じた条件分岐に対応したり、長いフォームを分割したい
・フォーム内の表記を英語に対応させたい

【利用料金】

  • フリー 0円
  • パーソナル 17.3円/日
  • ビジネス 32.9円/日
  • プロフェッショナル 84.9円/日

オレンジフォーム

オレンジフォームのキャプチャ

シンプルなフォームを手軽に作成できる、オレンジフォーム。デザインにこだわらずオーソドックスなフォームが欲しいという方におすすめです。シンプルですがスマホ表示やSSLなど基本機能は押さえています。

同社が提供する「オレンジメール」と連携することで、簡単にメルマガやステップメールを配信することができ、とても魅力的です。

他社ツールに比べ無料で使える範囲は広くはないものの、有料プランが月額1200円と、今回紹介するサービスの中ではリーズナブルな価格設定です。またGoogleスプレッドシートやGoogleアドワーズ、Chatworkなど外部ツールとの連携が可能なので、フォーム送信されたデータを資料作成に活用したい場合などにも向いています。

複数のツールと組み合わせて使いたいという方は有料プランの利用が必要になりますが、長期割引もあり試しやすい価格となっています。

▼オレンジフォームが向いているケース
・とにかく安く、そこそこの機能のフォームを使いたい
・同社のオレンジメールをすでに利用している
・フォームを問い合わせ対応だけでなく、データの集計にも活用したい

【利用料金】

  • パーソナル版 0円
  • ビジネス版 1,200円/月(半年払い 6,000円、1年払い 12,000円)

フォームメーラー(formmailer)

フォームメーラー(formmailer)のキャプチャ

項目をドラッグ&ドロップするだけで思い通りのフォームが作成できます。公開設定やアクセス制限が細かく設定でき、IPによるアクセス制限や連続投稿に対する規制、禁止ワードの設定、パスワード入力要求なども可能です。

また、月額1000円から利用できるPro版ではランディングページの作成もできるので、キャンペーンページやイベント集客用のページを作る必要がある際、重宝するでしょう。

ある程度のクオリティのページならマーケティング担当者だけで作成できるメリットは大きいですね。ページ作成時に好きなURLを命名できるのもうれしい機能です。

無料のプランでも人気投票や簡易アンケートに使える「投票フォーム」が1つまで作成できますが、回答データの保持期間が6ヶ月になっているので要注意です。

▼フォームメーラーが向いているケース
・フォームだけでなく、ページも作成したい
・Google タグマネージャを設置したい(有料プランのみ対応)

【利用料金】

  • Free 0円
  • Pro 1,250円/月
  • Business 6,250円〜/3ヶ月、22,500円/12ヶ月
爆速簡単LP作成ツール登場!30万ユーザーが利用する 「フォームメーラー」の新機能徹底レポート

爆速簡単LP作成ツール登場!30万ユーザーが利用する 「フォームメーラー」の新機能徹底レポート

30万人超の登録者を誇るフォーム作成ツール「フォームメーラー」が2018年1月に10年ぶりのフルリニューアルをしました。 フルリニューアルしたフォームメーラーにはランディングページを誰でも簡単に、そして爆速で作成することができる機能が搭載されました。 今回は、改めてランディングページの重要性を考えるとともに、フォームメーラーのフルリニューアルの概要と実際のランディングページの作り方についてうかがった、フォームメーラー運営会社へのインタビューをお伝えします。

Tayori(タヨリ)

Tayori(タヨリ)のキャプチャ

Tayoriは他のメールフォームに比べ、カスタマーサポートの業務を効率化する機能が多いのが特徴です。利用シーン別に用意されたテンプレートを使って、問い合わせフォームあるいはチャット形式のフォームまで作成することができます。

テンプレートは、「お問い合わせフォーム」「予約フォーム」「申し込みフォーム」など用途別に使い分けられるよう用意されており、必要に応じてカスタマイズするだけで、簡単にフォームを作成できます。

さらに他にない機能としてFAQの作成機能もあります。Webサイトに訪れた人々の疑問を解決するためのヘルプページを簡単に作れる上、FAQページフォームを連携させて使うことも可能です。
Web制作のリソースがなくてもサポートチームだけでFAQを構築できるのは、会社によっては大きなメリットになることもあるでしょう。

フォームの条件分岐ができなかったり、公開設定・外部ツール連携が少なかったりという点はあるものの、フォームをカスタマーサポートに特化して使いたいという場合には適したツールと言えます。

▼Tayoriが向いているケース:
・お問い合わせ内容をもとに、FAQコンテンツも充実させていきたい
・FAQコンテンツを作るリソースが社内で確保できない

【利用料金】

  • フリー 0円/月
  • スターター 3,400円/月
  • プロフェッショナル 7,400円/月
無料なのに多機能! 3分もあればお問い合わせフォームが作れる『Tayori』

無料なのに多機能! 3分もあればお問い合わせフォームが作れる『Tayori』

ブログをはじめ、ホームページの必須機能でもあるお問い合わせフォーム。今回は無料かつ簡単に設置できるサービス『Tayori』をご紹介します

無料メールフォーム作成ツールの特長を押さえよう

無料から使えるメールフォーム5つについて、その特長を紹介しました。すべての面で優れたメールフォームというものはなく、それぞれに強み・弱みがあります。

メールフォーム導入の際には、その目的と必要とする機能の優先順位を明らかにした上で、
どのツールが自分たちに適切なのかという視点で選ぶと良いでしょう。

どのサービスも無料で使えますので、一度試してみて自社のニーズや運用フローに合うものを選択するというのも良い方法ですね。

フォーム作成のコツを学ぶ

全部答えられますか?「入力フォーム」5つのパターンと設定すべき入力項目

全部答えられますか?「入力フォーム」5つのパターンと設定すべき入力項目

フォーム作成と聞くと、設問を考えて設置するだけと思ってしまいがちですが、意外と時間がかかるものです。そこで今回は、キャンペーンや問い合わせ対応で頻繁に使われるフォームの用途を理解し、適切なタイミングで利用できる方法をお伝えいたします。

EFO必須!問い合わせにつながらないダメなフォームの具体例

EFO必須!問い合わせにつながらないダメなフォームの具体例

資料請求や会員登録など、ユーザーにアクションを起こしてもらうのに欠かせない「問い合わせフォーム」。EFO(エントリーフォーム最適化)の観点から、意外にも見落とされがちな問い合わせにつながらないダメなフォームの具体例を紹介します。