YouTube(ユーチューブ)は世界最大の動画プラットフォームで、全世界で25.1億人以上の利用者がいると言われています。(2023年1月現在)

認知拡大やブランディングに効果的なYouTubeに広告を出稿している企業は増加しており「ウチもYouTube広告を検討した方が良いかな?」と考えている企業も少なくありません。

そこで、この記事ではYouTube動画広告の特徴や効果広告の出稿手順種類などを解説します。

参考:Most popular social networks worldwide as of January 2023, ranked by number of monthly active users

目次

  1. YouTube(ユーチューブ)動画広告の最新動向
  2. YouTube動画広告の特徴
  3. YouTube動画広告の効果
  4. YouTube動画広告のメリット
  5. YouTubeの動画広告の種類
  6. YouTube動画広告の課金方式4タイプ
  7. YouTube動画広告の出し方・手順
  8. YouTube動画広告を始める前の準備
  9. YouTube動画広告作成のポイント
  10. YouTube動画広告を配信し自社サービスや商品の認知度をアップさせよう

YouTube(ユーチューブ)動画広告の最新動向

まずはYouTube動画広告における最新動向を紹介します。

ショート動画への広告配信を開始

2022年5月25日に開催された「Google Marketing Live 2022」で、YouTubeショートでの広告配信が可能になったことが発表されました。

YouTubeショートとは、最大60秒までの縦型動画を投稿・閲覧できる機能です。スマートフォン画面いっぱいに動画が表示され、画面をスクロールすると次の動画が表示されます。

YouTubeショートの月間視聴者数は15億人、1日あたりの再生回数は300億回にも上ります。TikTok、Instagramなどタイパ(時間効率性)重視の動画サービスが人気となるなか、YouTubeショート動画への広告配信解禁で、さらなる広告効果が狙えます。

参考:Google広告ヘルプ

オーバーレイ広告の廃止

2023年4月6日より、オーバーレイ広告が廃止されました。オーバーレイ広告はYouTube動画コンテンツ内に表示され、スマホ画面やブラウザ全体に表示される大きめの広告です。

オーバーレイ広告を廃止した理由として、Googleは以下のように説明しています。

・ 旧式の広告フォーマット。視聴者のユーザビリティを損なう
・モバイル版でしか表示されないため、視聴者の混乱を招いた

またオーバーレイ広告を廃止し、より効果的な広告フォーマットに移行するとも述べています。

参考:YouTubeヘルプ|コミュニティ

オーバーレイ広告の廃止.png

YouTube動画広告の特徴

YouTube動画広告の特徴を見ていきましょう。

数多くのユーザーへアプローチできる

YouTubeの月間ユーザー数は、日本国内だけで7,000万人を超えます。圧倒的な母数にリーチできるので、広告の出稿先としては非常に魅力的です。

参考:Think with Google

ターゲットを絞って効果的なマーケティングが実施できる

YouTubeで広告を出稿する際には「セグメント機能」というターゲティング機能を活用します。この機能を活用することで、YouTubeアカウントに登録されているユーザー情報から、ユーザーの年齢や居住地、性別、興味、志向などを分析できます。

広告に興味を持つと判断されるユーザーに対して広告を狙い撃ちできることから、高精度なマーケティングが実施しやすいのが特徴です。

リマーケティングに取り組んで顧客との距離を縮められる

YouTubeの動画広告Google広告と連携しているので、ユーザーがYouTubeを離れたあとも、ユーザーの訪れたサイトにGoogle広告を表示してリマーケティングに取り組めます。

例えば、一定以上のあいだ広告を閲覧してくれた「興味を持ってくれそうなユーザー」に対してリマーケティングを実施すれば、自社への認知がアップしたり、CVへ繋げやすくなったりといったメリットが期待できます。

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YouTube動画広告の効果

YouTube動画広告を活用することで期待できる効果を説明します。

商品・サービスの認知向上・拡大が可能

YouTubeは世界中で利用されている動画プラットフォームです。約100ヵ国・80言語以上に対応しており、ユーザーは全世界で25.1億人以上(2023年現在)に上ると言われています。

日本では約7,000万人以上、10〜50代と幅広い年齢層で利用されています。企業の商品・サービスの認知向上に、幅広い業種に適しているプラットフォームと言えるでしょう。

顧客を自社サイトへ誘導できる

YouTube広告は動画内にHPや購入サイトへのリンクを表示することができます。テレビCMなどと異なり、商品・サービスに興味を持った視聴者へ即時に自社サイトへの遷移といった行動を促しやすいのが特徴です。

広告はPC・スマートフォン・タブレットなどあらゆる媒体で表示されるため、日や時間を問わず視聴者のCVのタイミングを逃しにくいというメリットもあります。

商品・サービス購入のきっかけを作れる

YouTube広告は幅広い層にリーチできるため、認知向上以外にも動画を通して見込み客に接触しやすい特徴があります。加えてターゲット層を絞って出稿できるため、新規顧客の獲得につながりやすい媒体です。

YouTube広告では動画で購買意欲を高めるほか、動画内にリンクボタンを挿入しておくことで商品・サービスの購入ページに直接誘導することも可能です。

企業・ブランドの検索率がアップする

広告動画を出稿することにより、これまでその企業や商品・サービスに触れたことのない層の興味・関心を惹くことができます。

動画広告を見て興味を持ったユーザーが企業やブランド名、サービス・商品名などで検索する機会が増えるでしょう。実際にYouTube広告を出稿し、検索率が40%以上増加した企業の例もあります。

間接効果も得られる

YouTube広告の効果は視聴者へ認知拡大・購入を促すだけではありません。まだ企業や商品・サービスを知らない層であっても、広告接触を通してブランドや商品への信頼感を与えるといった間接的な効果も期待できます。

また、休眠顧客の再購入・再利用に繋がる可能性も高いでしょう。

YouTube動画広告のメリット

YouTube広告を出稿することで期待できる、主要なメリットを紹介します。

必ず視聴される

YouTube広告は、一定時間視聴しないとスキップできなかったり、指定の秒数が経過しないと動画を視聴できない仕様になっています。

このように有料会員以外のYouTube視聴者は、広告動画を視聴しなければならない仕組みになっているため、出稿した広告は必ず誰かの目に触れる機会があります。

テレビのようにチャンネルを変えたり、録画映像でスキップされたりする恐れはありません。スキップ可能な秒数になるまでに視聴者の興味を惹ければ、HPへの誘導や購入といったコンバージョンに繋げられる可能性が高まります。

広告の種類によっては「スキップされれば料金が発生しない」タイプもあるため、ある程度の興味を持つユーザーにのみ費用をかけて訴求できるのもメリットです。

詳細なターゲティングが行える

YouTube広告では、広告を見せる相手を選ぶ「ターゲティング」が可能です。動画をどの属性に届けるか、どの時間帯や曜日に配信するかを設定できるため、的確にターゲットを絞った効果的な訴求が可能です。

YouTube広告にはで絞り込む「オーディエンスターゲティング」と、表示場所を指定する「コンテンツターゲティング」の2種類があります。自社に合ったターゲティング方法を選択しましょう。

参考:YouTubeヘルプ|動画キャンペーンのターゲティングについて

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YouTubeの動画広告の種類

Youtube広告の違い.png

YouTubeの動画広告といっても、その種類は様々です。動画を再生する前に表示される広告や、関連動画に出てくる広告など表示方法も異なります。また、課金のタイミングや種類によって特徴も異なるので、併せて解説します。

参考:YouTubeヘルプ|動画広告フォーマットの概要

1.インストリーム広告

● 特徴

インストリーム広告とは、動画の本編の前や再生中に流れる広告です。インストリーム広告には、スキップ可能な広告とそうでない広告の2種類があります。

インストリーム広告を出稿するメリットとしては、ユーザーが視聴した動画に差し込まれるので、確実に目に留まることが挙げられます。しかし、スキップ可能な場合は広告をスキップするユーザーが多いので、動画広告を最後まで見てもらうことは難しく、デメリットとも言えます。

スキップ可能なインストリーム広告
スキップ可能なインストリーム広告.png
出典:YouTubeAdvetising

別の動画の前後や再生途中に広告を表示したい場合に用いる動画広告です。
広告再生開始から 5 秒が経過すると、ユーザーは広告をスキップすることができます。

スキップ不可インストリーム広告
スキップ不可のインストリーム広告.png

出典:YouTubeAdvetising

他の動画の再生前後、再生中に再生される 15 秒以下の動画広告です。動画を最後まで表示し、視聴者にメッセージ全体を伝えたい場合に用います。広告の表示回数に基づいて課金されます。

● 広告尺の上限

  • スキップ可能なインストリーム広告・・・長さの上限なし(※最初の5秒はスキップ不可)
  • スキップ不可のインストリーム広告・・・15~20秒

● 課金システム

  • スキップ可能なインストリーム広告・・・CPVまたはCPM
  • スキップ不可のインストリーム広告・・・CPM

● 適した目的

スキップ可能なインストリーム広告

・WEBサイトへの誘導
・ブランディングの向上
・商品やブランドの購入促進
・商品やサービスの認知度アップ
・見込み客獲得

スキップ不可インストリーム広告

・商品やサービスの認知度アップ
・潜在顧客層へのリーチ

2.バンパー広告

バンパー広告.png

出典:YouTubeAdvetising

● 特徴

バンパー広告とは、インストリーム広告と同じく、動画本編の再生中に流れる広告です。短い動画で幅広い視聴者にリーチしたいときに最適です。

また、バンパー広告6秒以下の短めの動画広告のため、スキップができません。例として、スマホゲームアプリのスキップができない動画広告をイメージしてください。そのため、6秒以内で内容を凝縮した動画広告を作成する必要があります。

バンパー広告についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

参考記事:6秒あれば記憶に残る!「動画広告の俳句」YouTubeのバンパー広告を最大限に活かす3つのポイント

● 広告尺の上限

6秒

● 課金システム

CPM

● 適した目的

・ブランド認知向上
・企業・サービスの印象づけ
・検索率上昇

3.インフィード動画広告

3_インフィード広告.png
出典:YouTubeヘルプ

● 特徴

インフィード動画広告は、YouTubeの関連動画の横や、YouTube検索結果、YouTubeモバイルのトップページなどで広告を打ちたい場合に使用します。

動画のサムネイル画像とテキストで構成され、動画をクリックすると再生されます。

● 広告尺の上限

長さの上限なし

● 課金システム

CPC

● 適した目的

・関心の高いユーザーへのリーチ
・商品・サービスの比較検討

4.マストヘッド広告

4_マストヘッド広告.png
出典:YouTubeAdvetising

● 特徴

マストヘッド広告はホームフィード上に表示される広告です。新しい商品やサービスの認知度を高めたい場合や、短期間で大規模な認知力を高めたい場合に有効です。Google の営業担当者を通じ予約で利用できる仕様となっています。

再生するデバイスにより再生表示条件が異なりますが、音声の再生はない点は共通です。

● 広告尺の上限

  • PC・・・最大30秒間
  • モバイル/テレビ画面・・・長さの上限なし

● 課金システム

CPM

● 適した目的

・商品・サービスの認知向上
・イベントの参加者を大規模に募る場合

5.アウトストリーム広告

5_アウトストリーム.png
出典:YouTubeヘルプ

● 特徴

アウトストリーム広告とはモバイル専用広告で、Google動画パートナー上のウェブサイトやアプリに表示されます。YouTubeでは表示されませんので注意しましょう。

スマホサイズに特化しており、動画はミュート状態で再生され、視聴者が広告をタップすると音声が流れます。

YouTube以外のさまざまなメディアに掲載できるため、モバイルユーザーに向けたメディアで認知されることも多く、プロモーション効果を最大限に活かせる広告になります。

● 広告尺の上限

長さの上限なし

● 課金システム

vCPM(視認範囲のインプレッション単価
※動画が2秒以上再生された場合のみ料金が発生

● 適した目的

・ブランドの認知向上
・より多くの視聴者へのリーチ

YouTube動画広告の課金方式4タイプ

CPV

CPVとは「Cost Per View」の略で、広告視聴単価です。
ユーザーが広告動画を30秒視聴するか、30秒経たずに動画を操作した場合に料金が発生します。なお30秒以下の動画広告の場合は、最後まで視聴したときに料金が発生する仕様になっています。

CPM

CPMとは「Cost Per Mille」の略で、インプレッション単価です。
表示回数(インプレッション)回数をもとに課金を行う仕組みで、1,000回表示されると料金が発生します。比較的低コストで広告運用できるメリットがあります。

CPC

CPCとは「Cost Per Click」の略で、クリック単価です。
ユーザーが動画広告サムネイルや見出しをクリックする毎に料金が発生します。商品に興味を持つユーザーの視聴分のみ費用がかかる仕組みです。

CPD

CPDとは「Cost Per Day」の略で、掲載日数課金制です。
広告の掲載日数に応じて料金が発生する仕組みです。

YouTube動画広告の出し方・手順

ここでは、Youtube動画広告の中で、一番需要が高いといわれるインストリーム広告の出稿方法について紹介します。

大まかな手順は以下のとおりです。

  1. YouTubeチャンネルに動画をアップロードする
  2. Google広告で新しいキャンペーンを作成する
  3. 予算・ターゲティングを設定
  4. 広告グループを作成する
  5. 動画広告を作成する

1.YouTubeチャンネルに動画をアップロードする

広告用に作成した動画をYouTubeにアップロードします。YouTubeのトップの右上にあるビデオカメラのボタンをクリックし、「動画をアップロード」から動画のアップロードをします。スマートフォンのYouTubeアプリからも動画アップロードが可能です。

batch_image5.png

2.Google広告で新しいキャンペーンを作成する

Google広告で、YouTube動画を新しいキャンペーンとして作成します。Google広告のホームページのメニュー「キャンペーン」タブをクリックします。キャンペーン管理画面の「+」ボタンをクリックするとプルダウンメニューが表示されるので、プルダウンメニューの中から「+新しいキャンペーンを作成」を選択します。

Google広告_キャンペーン作成1.png

続いて、キャンペーンで達成したい目標とキャンペーンタイプ「動画」を選びます。

Google広告_キャンペーン作成2.png

キャンペーンのサブタイプで「スキップ可能なインストリーム」あるいは「スキップ不可のインストリーム」を選びます。

Google広告_キャンペーン作成3.png

3.予算・ターゲティングを設定

予算やターゲティングを設定します。設定する項目は以下3つです。

● 入札戦略

入札戦略は、先程設定した「キャンペーンで達成したい目標」によって変わります。たとえば、目標を「ブランド認知度とリーチ」にした場合、入札戦略は「目標インプレッション単価」となります。

● 予算と日程

広告に使う予算と日程を設定します。予算タイプは『キャンペーンの合計』、または『日別』から選び、予算を入力します。「一定期間広告を出したい」ときは「日別」を選択します。

● キャンペーンの開始日と終了日

広告の配信はGoogleの自動審査があるため、スケジュールに余裕をもって作成します。また、所在地域や使用言語などのターゲット設定も可能です。

Google広告キャンペーンの開始日と終了日.png

YouTube広告の費用についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。広告効果を最大化するポイントも紹介しています。

参考記事:YouTube広告の費用は?料金の目安と費用対効果を上げるコツ

4.広告グループを作成する

YouTubeでは、精度の高いターゲティング機能が備わっています。「広告グループの作成」では、さらに細かにターゲットを絞った広告配信グループを作成します。

性別・年齢・子供の有無・世帯収入といったユーザー属性Googleが推定した特定の興味や関心を持つオーディエンスキーワード特定のトピックに関心を持つユーザーなどを指定し、効果的な広告配信を図ります。

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Google広告グループ作成2.png
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5.動画広告を作成する

設定が完了したら、広告配信するYouTube動画を指定します。「動画広告の作成」でURLを入力すると、実際の動画画面が右側に表示されます。

左側の動画検索エリアでは、広告をクリックしたユーザーに表示する最終ページURL 、ユーザーを誘導するようなフレーズ、見出し、広告名を入力できます。見出しはユーザーの目に留まりやすいため、効果的なものにします。 キーワードや動画のURLを入力し、作成した広告用の動画を選択します。 「キャンペーンの作成」 をクリックして終了です。

YouTube動画広告を始める前の準備

YouTubeの動画広告を始める前に準備しておくものが2つあります。

  • YouTube広告用の動画作成
  • Google広告の登録

自社サービスや商品のプロモーション効果を最大限に発揮するYouTube広告用の動画と、広告を配信するためのプラットフォームGoogle広告」への登録が必要です。

YouTube広告用動画の作成

YouTubeの動画広告を配信する場合は、作成した動画は先にYouTubeにアップロードしておく必要があります。

なお、YouTubeに配信する動画広告は、魅力的でいかに視聴者の興味を惹きつけるか、ということが大切です。動画編集が未経験の場合は、初心者でも簡単に動画作成ができるツールの利用がおすすめですYouTube公式の動画編集ツール「YouTube Video Builder」もそのひとつです。無料で簡単に本格的な動画が作成できるので、ぜひ利用してみましょう。

以下の記事では「YouTube Video Builder」で作れる動画のイメージや実際の使い方について紹介しています。興味のある方は、合わせてお読みください。

参考記事:どんな動画が作れる?YouTube公式ツール「Video Builder(ビデオビルダー)」を使ってみた

Google(グーグル)広告への登録

Google広告に登録しておかなければ、どれだけ魅力的な動画広告を作成しても配信することができません。

Google広告の具体的な登録方法は、下記の記事で紹介していますのでご参照ください。

参考記事:グーグルアドワーズ(現 Google広告)とは?基礎知識と出稿の流れ

YouTube動画広告作成のポイント

YouTubeの動画広告を作成する際に押さえておきたいポイントを紹介します。

最初の5秒で関心を惹く

はじめの5秒が勝負.png
YouTubeの動画広告は、ユーザーが観たい動画を開いたときに強制的に表示されるものです。そのため、ユーザーは広告をスキップして早く目当ての動画を観たいと考えています。

特にYouTube動画広告で一番使用されるインストリーム広告には、スキップできる広告とそうでない広告があります。スキップできる広告であっても、はじめの5秒はスキップができないので、この5秒の間にユーザーに興味を持ってもらうことが大切です。

スキップ可能な動画広告は、5秒で「スキップ」というボタンが表示されてしまうので、早々にユーザーが離脱してしまう可能性が高くなります。

動画広告を作成する場合は、はじめの5秒で重大な発表をおこなったり、惹かれるキーワードを盛り込んだりしてユーザーが「思わず目を向けてしまうような内容に仕上げましょう。

スキップできない視聴者側の気持ちを考慮

スキップできない動画広告の場合は、さらにユーザーへの配慮が欠かせません。ユーザーはスキップできないため動画広告を全て観ることになりますが、そのなかで延々とサービスのアピールを続けられても、購買意欲はそそられにくいでしょう。むしろ、マイナスに働いてしまう可能性が高くなります。

こうしたデメリットを避けるためにも、動画広告を作成する際には「ユーザーが望まないタイミングでこの動画は再生されてしまう」という前提を忘れずにいましょう。その状況から、いかに興味を持ってもらうかを考えていくことが、より良い動画広告の制作につながります。

デメリットにも注意

YouTube広告はターゲティングを誤ると、かえって企業や商品・サービスにマイナスイメージを与える可能性があります。

動画広告は、視聴者が目当ての動画を見る際、強制的に再生されます。特に、視聴者が訴求したいターゲットとあまりにかけ離れていると、動画をスキップできないストレスと相まって、企業・商品・サービスに悪印象を抱いてしまう可能性があるでしょう。

また、あまりに同じ動画広告の再生頻度が高いと、ターゲティングが合致していたとしても、視聴者がうんざりしてしまう恐れもあります。

動画広告を出稿する際は、自社の購買層を想定しターゲット設定は広げすぎないようにしましょう。また、1ユーザーあたり何回広告を表示させるか、広告の回数上限を設定することもおすすめです。

動画はスキップできないこと、広告はストレスになりうることを、視聴者の視点で考えなくてはいけません。

▼動画制作を始める前に押さえておきたいチェックポイントはこちら

動画制作を始める前に必ず押さえておきたいチェックリスト

動画制作を始める前に必ず押さえておきたいチェックリスト

動画制作を始める前に必ず押さえておくべき9項⽬の概要をチェック!

YouTube動画広告を配信し自社サービスや商品の認知度をアップさせよう

YouTube動画広告はYouTubeユーザー数の増加に伴い、多くの企業が出稿する大型広告媒体となっています。

サービスのローンチや新商品の発表など、多数の視聴者に認知を広げたい場合には動画広告がおすすめです。バナー広告などに比べると作成の難易度が上がりますが、ユーザーの目にとまりやすい効果的な動画広告をつくることによって、商品やサービスの購買、契約につながります。

どの種類の動画広告が自社に適しているかを検討し、YouTubeに動画広告を出稿してみましょう。