岐阜から上京して情報感度が上がった

**西井:**鵜飼さんの中で、自分が一番変わった経験はありますか?

**鵜飼:**東京に出てきたのが一番大きいですね。大学入学の19歳の時に上京して、情報感度が変わりました。

スマートフォンのようにデバイス側が進化してきたという側面もあるんですが、岐阜にいる時と付き合う人も変わるんです。

そうなると、入ってくる情報の質も変わりますし、自分の時間の使い方や過ごし方も変わりました。

**西井:**僕も福井出身なのでわかります。東京の人はあまり気づいていないけど、東京にいることはすごく大きいですよね。

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**鵜飼:**大きいですね、ほんとうに。あと、Oisixに入ってから価値観が変わったなということがありました。

インターン時代に働いていた会社は、いわゆるマッチング系の事業でした。婚活とか恋愛とかのマッチングサービスを提供していて、毎日が数字との戦いでした。
マッチングサービスというと一般的に悪徳業者などをイメージされがちですが、それとは違います。

ビジョンを持って実現したい世の中に向けて、お客様にいいサービスを提供しようとしている素晴らしい会社ではあったんですけど、自分の仕事がお客様から遠かった。

実際にユーザーの方が何を求めていて、どんなサービスを提供したら刺さるのか、というのが肌感覚では理解できていませんでした。

会員を獲得して課金額を増やして、リテンションをとっていくというミッションに向けて、数字と格闘しながら業績を上げていくというのを繰り返していました。

なので、いかに広告CTRを上げるかというのが勝負なので、ひたすら数字とデザインとの実験を繰り返していました。

1年以上いましたがお客様の声を聞くとか、一度もやったことがないです。今思えばユーザーの方のヒアリングやアンケートなどをもっと頻繁に行っていれば、お客様が何に困っていて、何をこのサービスに求めているのかをしっかり理解することができた。

最終的にはもっといいサービスに磨き上げて、事業としての成長を僕自身が加速することができたんじゃないかと思うので、非常に悔いが残っています。

**西井:**エロっぽいほうがCTR高そうですもんね(笑)そう考えると、そこだけで勝負できたりしてるのかもしれませんね。

**鵜飼:**業界的にもマーケティングの進化はものすごく進んでいて、会社にはある程度必勝パターンがありました。

なのでそれをベースに自分なりのアレンジを加えて、数字を改善していく、みたいな感じでした。

何も知らないで飛び込んできた僕にいろいろと教えてくださって、自分のマーケティングのスキルのベースは、結構そこで鍛えられた感じがしています。

アダルト業界はマーケティングが結構進んでいるじゃないですか。そこで、かなり自分のスキル的な意味でも成長できたと思っているので、感謝の気持ちでいっぱいです。

ただ、僕自身が思い描いている将来やりたいこととは少々違いがあったので、そこには就職しませんでした。

**西井:**今もその会社にいたら、鵜飼さんは大御所になっていたりして(笑)。マッチングの天才とか言われて(笑)。

**鵜飼:**Oisixに来て変わりましたね。

数字は確かに大事ですが、数字を上げるために何を見るかという部分がわかったのが、自分の中では大きかったなと思います。

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**西井:**それは上司が教えてくれたんですか?

**鵜飼:**いや、まったく(笑)。放任放置です。それもよかったのかもしれませんね。自分の頭で考えるというクセがついたので。

ほんとうにferretさんにはお世話になりました。

**飯高:**横からすみません。そんなにferret褒めないでいいですよ(笑)

**西井:**原稿書いてる飯髙さんの登場、珍しいですね(笑)その辺りから、仕事自体が楽しい感じになってきたんですかね。

**鵜飼:**そうですね。やり方が変わったというのもあるんですけど、裁量が全然違ったので。

それこそ上司が放任主義で、全部自分でやっていいよという感じだったので、何も分からない中からひたすら手探りでやるということは、すごく楽しかったですね。

ただ、その分、成長には時間がかかったかなと感じている一方で、その時にすべてを自分で考えて行動する癖をつけていたのが、今の自分を成長させてくれていると感じています。