メールマーケティングの歴史は古く、1978年にアメリカのある企業が初めて行ったという記録もあります。それからおよそ40年が経過しましたが、今でも多くの企業にとって重要なマーケティング手段であり続けています。

ここでは、メールマーケティングの基礎知識から、その利用方法までを解説いたします。

メルマガとメールマーケティングの違い

メルマガとは、企業や個人がEメールを使用して、その読者に対して一斉に情報を送信するメール配信形態のことを指します。

一斉配信は、他の販促手段と比較して安価であり、システムの導入ハードルも非常に低いことから、多くの企業が販促手段として取り入れたことで爆発的に普及しました。

一方で、読者側のメールボックスは様々な企業からのメルマガで埋め尽くされ、きちんと最後まで読まれるメールの件数はだんだんと減少していき、その効果も疑問視されるようになってきました。

そんな中、一方的な情報伝達ではなく、顧客一人ひとりに合ったメール配信を行うことで効果を最大化しようというOne to Oneマーケティングの考え方が一般的になってきました。

読み物としてのメールマガジンから、効果を最大化するためのメールマーケティングへと変化していったのです。

メールマーケティングの進め方

目標を設定する

メールマーケティングでは、目的に対しての効果の最大化を行います。そのために「定量的なゴール設定」と「継続的な改善活動」が必須となります。

ゴール設定には必ず測定可能な数値目標を設定します。

例)
・メールの開封率(メールがどれだけの人に読まれたか)
・文中のURLのクリック率(どれだけの人を誘導できたか)
・コンバージョン率(メールからどれだけの売上を上げられたか)

実際にメールを配信した後は、その結果を記録し、次回の配信の改善につなげることが重要です。

配信リストを分けてメールを配信する

自社の持つ顧客リスト全員にもれなく一斉配信することで、効果を最大化するというのはやめたほうがいいでしょう。

なぜならば、顧客それぞれによって、あなたのサービスに対する熱感が異なるからです。

顧客の熱感やロイヤリティによって、顧客リストを細分化し、それぞれごとに異なる内容のメールを配信するのがベストですが、そこまで稼働をかけられないというのであれば、一番狙いたい層だけでグルーピングをし、そこに対してメールを配信するようにしましょう。

メールのコンテンツ

メールに記載する内容については、当然ながらその目的に合った内容にしなければいけません。

商品の購入や、セミナー申し込みなど、直接的な効果を求めるような場合は、メールの内容はシンプルにすることが成功の秘訣です。

例えば目的が商品の購入であった場合、メールを見た顧客は文中のURLや画像をクリックし、ショッピングサイトの商品紹介ページへ移動し、そこで購入手続きをしてもらわなければなりません。

つまり、この場合のメールの役割は詳細な情報が掲載されているページへスムーズに誘導することなので、メール自体に詳細な情報は必要ないのです。

実際、日本よりメールマーケティングが盛んな海外のECサイトのメルマガを見ると、目を引く画像と短めのコピーだけで構成されているメールが主流になっています。

american-giant.jpg
画像引用:https://www.american-giant.com/home

一方で、ファンを醸成するためのメルマガであれば、その内容自体が読者の興味の対象になっています。
そこでは、近況報告であったり、商品の蘊蓄(うんちく)を語ったりと、なるべく詳細が記載されている内容のほうが好まれるでしょう。

テキストメールとHTMLメール

メルマガにはテキストメールとHTMLメールの2種類があります。

テキストメールはその名の通り、文字(テキスト)だけで作成されたメールのことです。作成に専門的な知識が不要なので、気軽に作成することができます。
先述したファンを醸成するためのメルマガの場合はこちらの形式が好まれます。

一方、HTMLメールとは、ホームページを作るときに使用するHTMLタグを使用して作成されたメールのことです。

HTMLメールはテキストメールと違い、文字の大きさや色を自由に表現できるうえに、画像や写真、動画を文中に入れられるというメリットがあります。

画像や動画は見た目のインパクトと情報量が文字情報よりも多いので、商品ページへの誘導などを目的としたメールであれば、こちらの形式が最適です。

なお、HTMLメールについては、古いガラケーでは対応していなかったり、作成に専門的な知識(HTMLタグの知識)が必要であったりという問題がありましたが、スマホの普及に伴い、HTMLメールを受信できる環境が飛躍的に増加したこと、HTMLタグの知識が無くてもHTMLメールを作成することの出来るツールが普及してきたことにより、近年はBtoCBtoBに関わらずHTMLメールでのメール送信が増加しています。

まとめ

メールマーケティングは安価で簡単に始めることの出来るマーケティング手段です。

「定量的なゴール設定」と「継続的な改善活動」をしっかりと行うことでその効果を最大化できます。