入念なASO戦略を実行したことで、アプリストアの検索結果で上位にアプリが表示されるようになり、自社アプリのストアページに到達した人がダウンロードする確率も高くなったのではないでしょうか。しかしASO対策で強固な基盤を確保したとはいえ、自社アプリを本格的に成長させるためには、潜在的な新規ユーザーへ能動的にリーチし、彼らをアプリストアに呼び込む必要があります。それがユーザー獲得です。

ユーザー獲得は、「オーガニック」と「ペイド」と主に2つに分かれ、それぞれに考慮すべき点があります。どのオプションが自社のマーケティング戦略とリソースになじむのかは、ご自身でよく見極めてください。まずはオーガニックでのユーザー獲得について解説します。

オーガニックユーザーを獲得するための2種の手法

オーガニックユーザー獲得とは、有料のチャネルに頼ることなく、自社で開拓する方法を意味します。オーガニックユーザー獲得はさらに、「アーンド」と「オウンド」の2つに分類され、それぞれにメリットとデメリットがあります。

アーンドメディア

メディアとオーディエンスが自発的にアプリを広めてくれるのが、アーンドメディアでのユーザー獲得です。ユーザーのレビュー、口コミ、マスコミ報道、ニュースの広がり。これらはすべて、オーガニックなアーンドメディアの取り組みです。能動的に種まきをすることはできますし、懸命な努力と適切な戦略をもってメディアに取り上げてもらうことはできますが、「バズ」は、広告キャンペーンのように直接的に計画したり管理したりはできません。

【メリット】
このようにメディアに取り上げられた内容は信頼できるものと見なされることが多く、時として非常に強力な効果を発揮します。
【デメリット】
直接の管理は困難です。一方で、洗練され、よく調和したマーケティング、広報、顧客サービスの取り組みによって、反応をできるだけ有益な方向に導くことは可能です。

例えば、Pokemon GOの大成功は、アーンドチャネルで大量に採りあげられたことによる部分がありました。通常ならアプリやゲームを取り上げない報道機関さえも、この拡張現実(AR)現象を紹介する記事を次々に掲載したのです。もちろん、アーンドメディアでここまで取り上げられるのは異例ですが、物語に命が宿り、パブリッシャーの直接的な取り組みをはるかに越えた、アプリの巨大なプロモーションが生まれる可能性があることが、Pokemon GOからわかります。

オウンドメディア

さらに、オウンドメディアでのユーザー獲得というものがあります。パブリッシャーが自社のウェブサイト、ソーシャルメディア、保有する他のアプリなどに独自コンテンツを配信したり、他社のメディアにゲスト寄稿者として記事を書いたりする方法です。オウンドメディアのユーザー獲得であれば、自社アプリにとって最高の物語を紡ぎ、価値提案をしっかりと強調することが可能です。

【メリット】
オウンドコンテンツは管理しやすさ、存続期間、費用対効果の点で優れています。オーディエンスを楽しませるチャンスであると同時に、啓発するチャンスでもあります。
【デメリット】
大衆の多くからセルフプロモーションと見なされるため、信頼度は低くなります。いちばん大きいメリットは既存ユーザーやブランド支持者との絆を強化できることかもしれません。一方で、オウンドメディアを使った完全な新規ユーザーの呼び込みは、難易度が高いです。

まとめ

今回は、アーンドメディア・オウンドメディアのメリット・デメリットについて解説しました。どちらもオーガニックユーザーを獲得する有効な手段ですので、しっかりと覚えておきましょう。

次回の講座ではペイドメディア、いわゆる広告でのユーザー獲得について解説します。