データフィードの今

岡田氏:背景はおさらいができたので、次にデータフィードの今ですね。
タイトルにもなっている「データフィードはアツい」というところにいきたい思います。
アメリカでは進んでいる現状に対して、日本でも現状本当にアツいのか、というところを実際に広告配信を代理店としてやられている阿部さんから見て、どうなのかを聞いてみたいと思います。

阿部氏:
商材によって、という前提はありますが、影響力が大きくなったというのはあります。
総CVの4割をフィード経由で取ってくるお客様が増えていて、少なくとも2,3割とかなんで無視できない領域になっているのかなと。
アツいなと思うのが、クライアントからオーダーがきたりする時ですね。

岡田氏:今までと逆ですね。これまではこちらから提案しないといけないことだったのが、今は向こうからリクエストが来ると。デリバリーする代理店さんがいて、マスターDBからメディアに届けるまでの間の情報処理をしているのがフィードフォースさんなんですが、現場感としてどうでしょう?

川田氏:
弊社が事業として立ち上げたのは約3年前で、当時はこちらから働きかけてそもそもデータフィードってなんだというところから定義してたんですが、今は問い合わせを頂いたり、お客様の総CVの3割ぐらいがフィード経由になってきているかなと思います。

お客様が抱えている問題は根深くてですね。
情報システム部門とマーケティング部門との連携が難しい、できていないというのは、3年前から大きく変わっていないのかなということも、個人的には感じていますね。

杉原氏:
よくシステム部門からは、「セキュリティ大丈夫?」とか、「効果あるの?」という質問がきたり、いろんなハードルがあると思うんですが、それ対してマーケターはどうアプローチしていけばいいでしょう?

川田氏:
まさにシステムとマーケティングの橋渡しをするのが弊社の役割かなと思っていて。
そのためには役割というか、思想を理解することも重要かなと。
例えばGoogleのPLAでいうと、弊社のお客様で1年運用してご予算が倍以上になっていたりとか。
そもそもPLAがどういう特徴があるのかというところ、データフィードで半自動化することで、特定の商品にCVが偏るのではなく、テールのものまで捉えられるということを説明すると、マーケティング部門の方もシステム部門の方も連携して取り組んでいただけるという状況にはなってきていますね。

岡田氏:
では、雪解けは始まっているというイメージでしょうか。アツいと。
ちなみにそういう話でいくと、今既にCVの4割ぐらいがフィード経由だったりとか、フィードマネジメントを使う企業さんがどんどん増えていくなかで、結局マーケティングなので、出ていくデータ量が増えていくことで、広告効果として返ってくるものも増えていきますよね。
あと、Googleの発表でもあったんですが、自動車業界とかホテル業界とか、情報量が多い分野でデータフィードが活用されていくのかなと。
あとは動画ですね。TrueViewであれば動画の中に広告を組み込めたりするし、それぞれのジャンルと融合していっているのがデータフィードがアツいと言われる所以なのかなと思います。

データフィードのこれから

日本のDFOも第一世代から進化

杉原氏:
以下の図は僕の勝手な解釈になるんですが、オレンジで書いているところが第一世代ですね。
フィードフォースさんがやられているようなデータ変換のところを担っているんですが、「GoDataFeed」という、総合在庫管理と言われているところなんですが、横断的な在庫管理ができるのと、商品ごとのアナリティクスが見れたり、コスト管理ができたりっていうところが第二世代になるのかなと。
ScreenClip.png

川田氏:
弊社が目指すのもこういうところに近いなのかなと思います。
国内のデータフィードでいうと、各広告媒体のフォーマットを最適化するのが第一ステップで、次のステップとしては、チャネルが増えていくなかで、一元管理できる仕組みも必要なのかなと。

在庫の統合管理が第二世代になると思うんですが、ECだけでなく、実店舗の在庫情報とかPOSデータとの連携も必要なのかなと思います。
なぜかというとGoogleさんが「ローカル在庫広告」というのをリリースしていて、Web上の商品リスト広告、今はECの在庫状況が出てくるんですが、例えば六本木の店舗の在庫状況が表示されて、そこに誘導するというようなサービスもUSではローンチされているのでそこも捉えていく必要があるかなと。

岡田氏:じゃらんさんとか楽天トラベルさんとか、それぞれの空き部屋(=在庫)の予約管理とかもリアルタイムで管理していかないとダブルブッキングしちゃうんで、必ず必要になりますよね。

杉原氏:
それをプラットフォーム側が担うのが、フィードフォースさんのような中間企業が担っていくのか、しのぎを削るんでしょうね。

岡田氏:リアルタイム性が生命線になるところもある一方で、中規模以下の企業さんではそこまでリアルタイム性は重要ではなかったりしてプライオリティが違うのかなと。
そうなると中間管理の方が実は現実的だったりするんでしょうか。

川田氏:
そうですね。各媒体をどういう理由で選択するのかとか、各集客チャネルのポートフォリオを組む必要があるのかなと思っています。
そこは弊社や代理店さんとの連携が必要になるのかなと思います。

近未来のデータフィード

岡田氏:それ以外だと、動画・IoT・VRあたりが入ってくるんじゃないかなと。

杉原氏:
動画は確実に入ってくるでしょうね。

岡田氏:動画自体がデータですしね。

IoTとデータフィードの関係性

杉原氏:
IoTでできることって、今までインターネットに繋がってないデバイスを繋げていくことなんですよね。
家にある炊飯器や街中の自動販売機も。
それらが使われた時のデータが取れるので、この人にはこういう情報を出すというような戦略を取ることができます。

イメージとしては、映画の「マイノリティ・リポート」のあの有名なシーンです。

トム・クルーズ扮するジョン・アンダートンがビルを通り過ぎる時、壁の広告がジョンに「新しい車はどうか」「奥さんにブルガリはいかが」と、動画が話しけてくるシーンがありますが、これはデータフィード広告だと僕は思ってます。
ちょっとフューチャリスティックな話ですが、こういう世界は絶対来るかなと思っています。

岡田氏:良い世界なのか、…ちょっとディストピア感もありますが(笑)ただ技術的にはできるという話ですが、実現していない。
そこでいくつか話さないといけないイシューがあるかなと思います。よくITでは「人、技術、その間のプロセス」という三角形について語られますよね。
この3つによってシステムは動いていていると。

今日話してないのは人とプロセスのところだと思うんですけど、人のスキルやキャリアをどう考えていったらいいのかというところを、企業を経営されている阿部さんはどのように対応されているんでしょうか?