コンバージョンを正しく計測するためのGoogleアナリティクス「目標」設定
Google アナリティクスでは、ホームページ上のコンバージョン(ユーザーに達成して欲しい行動)を「目標」と呼びます。
この目標は、自動で計測されないため、「ユーザーがこの行動をしたときに、目標を達成したことを記録する」のように自身で設定する必要があります。
どんな行動を目標とするかはホームページにより異なりますが、主に以下のような項目が設定されます。
・資料請求の完了
・商品の購入完了
・会員登録
・資料ダウンロード
・特定のページの閲覧
・問い合わせ完了
今回は、使う頻度の高い「サンクスページを表示した時に目標をカウントする」という設定をしながら、Google アナリティクスの目標設定の手順を解説します。
1. 目標の設定画面を開く
目標の設定画面にある「ビュー」の設定箇所から「目標」を選択し、「新しい目標」をクリックします。
2. 必要項目を設定する
1. 目標設定
「テンプレート」を選択すると、デフォルトで用意されたテンプレートから設定したい内容に合ったものを選べ、設定作業が簡単に終わります。
「カスタム」は、ユーザーが設定項目を細かく選択できます。「テンプレート」に該当しそうな項目がなければこちらを選択しましょう。
今回は「カスタム」を選択します。
2. 目標の説明
「名前」には任意の名前を指定します。
「目標スロットID」は基本的にそのままで良いでしょう。例えば「EC系の目標は1~10まで、問い合わせなどの目標は11~20まで」のように事前に整理しておけば、ここでナンバリングを管理することも可能です。
「タイプ」はどのような行動を目標として計測するかです。今回は「サンクスページに到達したとき」という条件なので、「到達ページ」を選択します。
3. 目標の詳細
「到達ページ」には、目標達成したとみなすページで計測されるURLを入力します。例えば「 https://example.com/thanks
」がサンクスページのURLの場合、「/thanks」を入れます。
「値」は、1回のCVに対して金額を割り当てます。この設定をしておくとレポート上でページの価値の分析ができるようになるため、設定しておきましょう。
ここに表示される通貨の単位は「管理画面>ビュー>ビューの設定>通貨」の箇所で変更できます。
「目標到達プロセス」の項目は、目標達成したページまでに、必ず通るページを設定しておくことで、「ユーザーがどこで脱落しているか」が分析できるようになります。例えば「フォーム入力画面」「フォーム確認画面」「送信完了画面(サンクスページ)」のようなプロセスを登録しておきます。
目標の「値」とは
目標の「値」は、1件あたりの目標達成を売上に換算するといくらになるかを算出して設定しておきます。
たとえば1件1万円の売上がある商材で、資料請求したユーザーの成約率が10%だとすると、1件あたりの資料請求は1万円×10%=1000円の貢献金額になるので、「1000(¥ JPY)」を設定します。
概算で構わないので、とりあえず値を設定しておくことをおすすめします。複数の目標を設定する場合は、「目標1が1万円だから、目標2はその半分くらいの価値で5,000円だろう...…」のように、相対的に重み付けをした値を設定しましょう。
この「値」を設定することで、レポート上で「ページの価値」などが確認できるようになります。「ページの価値」とは、「そのページを経由したセッションでどれくらいコンバージョンが生まれたか」を表す数値で、ページごとにコンバージョンへの貢献度を数値化して見ることができます。
参考:
ページの価値の計算方法
「目標到達プロセス」とは
目標到達プロセスとは、「目標達成ページまでに通るページを設定する項目」です。これを設定しておくことで「コンバージョン>目標到達プロセス」レポートで、どのページ間遷移でどのくらい離脱が発生していて、どのページに離脱しているのか、といった情報が見れるようになります。
上記のレポートでは、「Cart(カート画面)」から「Billing and Shipping(支払い情報の入力画面)」への遷移が大きく減っていることがわかります。導線を見直したり、「Cart」ページに掲載する情報を見直し、「Billing and Shipping」に進みやすいような工夫をする、といった改善策を考えられます。
このように、目標ページに至るまでのどこに問題点があるかを探るため、決まった通り道がある場合は設定しておくと良いでしょう。
上図のように、到達ページに達するまでのページを上から順(ゴールに遠い順)に指定します。
「名前」には分かりやすいページの名称を、「スクリーン / ページ」にはページで計測されるURLを指定されます。「到達ページ」と同様、「https://example.com
」のような箇所は入れないので注意してください。
「必須」を「はい」にした場合、この画面を通らなかったコンバージョンは目標到達プロセスレポートに表示されなくなります。
参考:
到達ページ目標の設定例
その他の目標設定の方法例
目標設定は「到達ページ」以外にも、以下のようなものがあります。
イベント
例えば資料ダウンロードの際に、サンクスページが存在せずボタンをクリックするとすぐにダウンロードが始まるような場合は、「イベント」を指定します。
イベントカテゴリ・イベントアクション・イベントラベルを指定することで設定するため、イベント計測の実装が別途必要です。
ページビュー数 / スクリーンビュー数(セッションあたり)
1セッションあたりのページビュー数(アプリの場合はスクリーンビュー数)を目標設定にします。
例えば、以下の設定では、1セッション中に3ページビュー数を超えた時に目標達成がカウントされます。オウンドメディアやニュースサイトなど、より多くのページをユーザーに見てもらうことが目的のホームページでは、こうした設定も使えます。
目標の注意点
目標は、1セッション中に何回発生しても、1回しかカウントされません。
1セッション中に別の目標が発生した場合は、それぞれがカウントされます。
そのため、「サンクスページ」と一口に言っても「商品購入」と「会員登録」を同じ目標に設定してしまうと、おかしな計測になってしまいます。
目標を設定する際には、必ず違う意味を持つページが同じ目標でカウントされないように注意しましょう。特に先頭一致などの条件を使う場合は要注意です。
また、1回のセッション中に何度も目標達成が発生するようなサイトの場合は、イベント計測なども併用して、正しい数値が計測できるように考慮しましょう。
まとめ:目標設定は必ずしておこう
目標設定はGoogle アナリティクスを使う上で、必ず設定しておくべき内容のひとつです。
設定したタイミングから計測され、遡って計測されないので、必ずGoogle アナリティクスを導入したタイミングで設定しておきましょう。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- ページ
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- サンクスページ
- サンクスページとは、インターネット上のサービスを完了した際に表示されるページのことです。具体的には、商品を購入したときの「お買い上げありがとうございます」のページや会員登録を完了したときの「会員登録ありがとうございます」のページなど、顧客に感謝の意を示すページを指します。
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- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- ページ
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- URL
- URLとは、「Uniform Resource Locator」の略称です。情報がどこにあるのかを示すインターネット上の住所のようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。各ページのURLは、インターネットブラウザの上部に文字列として表示されています。日本語では「統一資源位置指定子」という名称がついていますが、実際には日本でもURLという語が使われています。
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- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
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- フォーム
- フォームとは、もともと「形」「書式」「伝票」などの意味を持つ英単語です。インターネットの分野では、パソコンの操作画面におけるユーザーからの入力を受け付ける部分を指します。企業のホームページでは、入力フォームが設置されていることが多いようです。
- サンクスページ
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- セッション
- Googleアナリティクスは、ホームページに適切に組み込めばアクセス状況を把握できる便利なサービスです。Googleが無料で提供しており、日本でも大手企業や金融機関、政府など、その利用のシェアを広げています。そこで、もっとも基本的な単位がセッションです。
- ページ
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- 導線
- 導線とは、買い物客が店内を見てまわる道順のことです。ホームページにおいては、ページ内での利用者の動きを指します。 ホームページの制作にあたっては、人間行動科学や心理学の視点を取り入れ、顧客のページ内での動きを把握した上でサイト設計を行い、レイアウトや演出等を決めることが重要になります。
- ページ
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- セッション
- Googleアナリティクスは、ホームページに適切に組み込めばアクセス状況を把握できる便利なサービスです。Googleが無料で提供しており、日本でも大手企業や金融機関、政府など、その利用のシェアを広げています。そこで、もっとも基本的な単位がセッションです。
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- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
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