今回は、Pinterestをビジネスで活用するポイントを解説します。ビジネスアカウントの作成から実際にピン・ボードを作成するまでの流れとして、以下の1~6を学んでいきましょう。

  1. ビジネスアカウントの作成方法
  2. ホームページの連携(ドメインの認証)
  3. 保存ボタンとプロフィールボタンのサイト内への設置
  4. リッチピンの使用
  5. ピン・ボードの作成
  6. アナリティクスの活用

1.ビジネスアカウントの作成方法

Pinterest ビジネスアカウントを作成する.png
まずは、ビジネスアカウントを作成しましょう。ビジネスアカウントは下記ページから作成できます。

Pinterest ビジネスアカウントを作成する

【PC】
Pinterest ビジネスアカウント_pc.png

【スマートフォンアプリ
Pinterestビジネスアカウント作成.png
また、すでに作成済の個人アカウントがある場合、ビジネスアカウントへ移行も可能です。
個人アカウントにログインした後、PCでは画面の右上の設定アイコン、アプリではプロフィールタブ内の設定アイコンからビジネスアカウント移行へ進んでください。

直接下記ページからもアカウントの移行ができます。

Pinterest ビジネスアカウントへ移行する

ビジネスアカウントを作成したら、ユーザー名(www.pinterest.jp/xxxxxのxxxxx部分)が文字列として割り当てられます。プロフィール設定画面から、ユーザー名を自社ブランド・サービス名に沿ったものに変更しましょう。

一般向けのアカウントもビジネスアカウントも、利用時の仕様にほぼ違いはありません。ただし、広告出稿、Pinterestアナリティクス利用、リッチピン(通常ピンより詳細情報の表示可)の利用や、ショッピング機能など、ビジネスアカウントでないと利用できない機能がいくつかあります(利用開始には設定が必要となります)。

Pinterestをビジネス活用する際は、必ずビジネスアカウントの作成をしましょう。

2.ホームページの連携(ドメインの認証)

ビジネスアカウントを作成したら、アカウントを自社ホームページと連携しましょう。

連携とは、自社ホームページドメインアカウントに登録しているホームページが同一であることを認証するためのプロセスです。

Pinterestアカウントと自社ホームページを連携すると、ユーザーから見て信頼性が向上したり、Pinterestで自社コンテンツがどれくらい表示されているのか、どのピンが追加されているのかなど、自社コンテンツのパフォーマンスをアナリティクスで確認できるようになります。

pinterestbusiness_-_4.jpg

また、連携が完了すると、自社ホームページから保存されたピンの横に、Pinterestアカウントで設定しているプロフィールアイコンが表示されるようになります。

ビジネスアカウントとホームページの連携方法

ビジネスアカウントとホームページの連携.png

作成済みのビジネスアカウントで「ビジネスハブ」にログイン後、「ウェブサイトを確認する」というボタンを押すと、「HTMLタグの自社サイトへの埋め込み」もしくは「HTMLファイルのアップロード」「TXT レコードを追加する」のいずれかが選べますので、任意の方法で認証を進めましょう。連携は通常2〜3日で完了します。

また、ホームページの連携はドメインレベルです。入力はトップドメインで進めましょう。下層ディレクトリをURLに含めるとエラーが発生するので注意してください。

3. 保存ボタンとプロフィールボタンのサイト内への設置

Pinterestの主役はピンです。保存ボタンを活用して、自社ホームページを閲覧しているユーザーに、ピン保存を促しましょう。ユーザーがホームページから自発的にピンを作成すると、自社のリソースを使わずにコンテンツをPinterestに送りだし、回遊させられます。

pinterestbusiness_-_6.jpg

保存ボタンは一度CSSで設定すれば、ホームページ内の画像もしくは個別のページに設置できます。詳しい設定方法は下記を参考にしてください。

参考:Pinterest Save button

4. リッチピンの使用

pinterestbusiness_-_7.jpg

リッチピンとは、通常ピンに商品価格や記事説明、料理のレシピなど、画像以外の追加情報を補足できる機能です。

主なリッチピンの種類は下記の通りです。
該当するコンテンツを扱っているビジネスでPinterestを利用する際は、リッチピンを使用し、ユーザーのエンゲージメントを高めましょう。

  • レシピピン:レシピの調理時間や、材料、分量等のリッチデータがピン下部に表示されます記事ピン:記事ページの見出し、サイト名、サマリー等のリッチデータがピン下部に表示されます。
  • プロダクトピン:Eコマース上での、商品名、在庫数や価格等のリッチデータがピン下部に表示されます。

設定の詳細や各タグの項目に関しては、下記に記載されています。

参考:Pinterest developers

5. ピン・ボードの作成

pinterestbusiness_-_8.jpg

いよいよ、自社コンテンツをピンとして保存していきます。自社アカウントにピンを保存をする際は、PCの各Webブラウザで設定できるアドオンの利用がおすすめです。ブラウザボタンを利用することで、自社ホームページからのピン作成が簡単にできるようになります。

下記ページより、ブラウザボタンのインストールをしておきましょう。

ブラウザボタンインストールはこちら

ピン作成のポイントとしては、下記の点がTipsとして挙げられます。

  • ピンイメージは高画質で、できるだけ縦長のものを使用
  • 白背景の商品イメージだけでなく、実際のコーディネート例などのピンを追加
  • ピンイメージやリンク先の情報に関連しているキーワードを用いて説明文を追加
  • アカウント内のピンはテーマや商品カテゴリ毎にボードで整理

以上が、Pinterestのビジネス活用スターターキットです。アカウント作成後に各設定を済ませて、あとはピンを増やしていくことに集中しましょう。

6.アナリティクスの活用

最後に、アナリティクスについても簡単に説明します。
Pinterestアナリティクス.png

先に述べたホームページの連携(ドメインの認証)を完了させると、ウェブサイトアナリティクスがアクティベートされます。PC画面左上の「アナリティクス」ボタンから、企業側で自社コンテンツのPinterest上パフォーマンスを確認できるようになります。

アナリティクスで確認できる各データの定義は以下の通りです。

インプレッション数:ピンがPinterest上で表示された回数
(※ホームフィード、検索結果、プロフィール等、Pinterest全体での自社コンテンツの表示回数となります。)
エンゲージメント数:クリックや保存など、エンゲージメント回数
合計オーディエンス数:ピンを閲覧、保存したオーディエンスの合計人数

 エンゲージしたオーディエンス数:ピンにエンゲージしたユーザー数

その他機能の詳細や、他企業の活用事例はビジネスサイトに掲載されています。Pinterestをビジネスに活用する上でのヒントが掲載されているので、こちらも参考にしてみてください。

参考:Marketing with Pinterest | Pinterest for Business

まとめ

Pinterestをビジネス活用するために、まずはビジネスアカウントを作成しましょう。
ホームページ連携や保存ボタンの設置など初期設定を済ませたら、自社コンテンツを用いてどんどんピン・ボードの作成を進めていきましょう。