本記事で学ぶ内容

・リスティング広告において、費用が発生する原理がわかる
・広告予算に対する考え方が理解できる
・予算の確認に利用するツールがわかる

今回は、リスティング広告の1ヶ月予算をどのようにして決めれば良いかについて解説します。

リスティング広告のメリットの1つとして、低予算からでもスタートできることがあげられます。とはいえ、広告予算が少なすぎると、そもそもユーザーに広告が表示されません。

広告予算を決める上で参考となる考え方を学びましょう。

リスティング広告にかかる費用

リスティング広告は、ユーザーが広告をクリックした分だけ料金が発生するPPC広告です。掲載するだけで料金が発生するインターネット広告と違い、ユーザーがクリックをした分だけ料金が発生、さらにそのクリック単価上限も広告主側で設定できるのが特徴です。

つまり、リスティング広告にかかる費用は

クリック数×クリック単価=広告費用

となります。

1ヶ月の予算の決め方

費用を広告主側で決めるリスティング広告だからこそ、どの程度の予算を用意するべきか頭を悩ませる方も多いでしょう。

初めてリスティング広告を出稿するときは、以下の点を意識して1ヶ月の予算を組んでみてください。

CPAと目標獲得数を意識する

予算を決めるときに意識にしたいのが、CPAと目標獲得数です。

CPAとは

CPAとは顧客獲得単価のことで、成果を上げるために必要となる1件あたりの広告費を指します。

リスティング広告の予算を考えるときは、まず目標CPAを設定しましょう。目標CPAを決めるには、1コンバージョンにかけられる費用がいくらなのかを算出してください。

目標獲得数とは

目標獲得数とは、リスティング広告から獲得したいコンバージョン数を指します。リスティング広告の成果として、どのくらいのコンバージョンが見込めるのかを考えてみましょう。

目標CPA×目標獲得数から算出する

目標CPAと目標獲得数が決まったら、

目標CPA×目標獲得数

を算出し、1ヶ月の予算を決めましょう。

1コンバージョンあたりにかけられる費用と、目標とするコンバージョン数が決まれば、1ヶ月に使用できる予算は見えてくるでしょう。

1ヶ月予算を決めるときはキーワードアドバイスツールも活用しましょう

広告予算を決めるときには、Yahoo!プロモーション広告の「キーワードアドバイスツール」やGoogle AdWordsの「キーワードプランナー」も利用しましょう。

これらのツールを使うと、入札したいキーワードの検索回数、想定クリック数、クリック単価相場などがわかります。

クリック単価相場と想定クリック数がわかれば、どのくらいの予算が必要になるか把握できるでしょう。

Yahoo!プロモーション広告
Google AdWords

リスティング広告の最低予算

広告主側で予算を決められるリスティング広告ですが、Yahoo!プロモーション広告Google AdWordsでは最低予算額が異なります。

Google AdWordsでは、最低予算に関しても任意で設定可能です。

一方、Yahoo!プロモーション広告は、最低予算が3,000円からと決まっています。3,000円を前払い金額として支払い、そこから実際に利用した(クリックされた)分だけ引き落とされていく仕組みです。

まとめ

リスティング広告は、広告主が自由に予算を決められる広告です。だからこそ、どの程度の予算を用意すべきか迷ってしまうかもしれません。

そこで、初めて広告を出稿するときは、目標獲得数と目標獲得単価の2つを意識して予算を考えて見ましょう。キーワードアドバイスツールを使うと、予算のイメージが立てやすくなります。

また、リスティング広告は予算の変更がすぐにできることも強みです。運用しながら成果が出ているときは予算を増やしたり、思ったよりも成果が出ていなければ減らしたりしながら、様子を見ていくことも必要です。