2010年、検索順位を決めるアルゴリズムにページ表示速度が組み込まれましたが、2018年7月にはスマホ独自の表示速度アルゴリズムが組み込まれるようになります。

ページ表示速度は、検索順位だけでなくユーザー体験の点からも改善をしていきたいポイントです。

今回は、ページ表示速度の重要性と、その改善方法について解説します。

ページ表示速度が遅いとどうなるか

ページ表示速度が遅いと、どんなデメリットがあるのでしょうか。大きく分けると、2つのデメリットがあります。

1.ユーザーの直帰が多くなる

ページ表示速度が遅くなると、ユーザーの直帰が増加することを示したデータがあります。
これは、Googleがディープラーニングを用いて算出した予測で、正確性は90%を誇るそうです。

・表示速度が1秒から3秒に落ちると、直帰率は32%上昇
・表示速度が1秒から5秒に落ちると、直帰率は90%上昇
・表示速度が1秒から6秒に落ちると、直帰率は106%上昇
・表示速度が1秒から7秒に落ちると、直帰率は113%上昇
・表示速度が1秒から10秒に落ちると、直帰率は123%上昇
ページの要素(テキストタイトル、画像など)の数が400個から600個に増えると、コンバージョン率は95%下がる
引用元:表示速度が1秒→7秒で直帰率は113%↑、モバイル向けサイトのUXはとにかくスピードが命 | 海外SEO情報ブログ

このように表示速度が遅くなればなるほど、直帰率が高くなっていることがわかります。このデータはスマホサイトに関するデータですが、PCなどにデバイスが変わったとしても同じ傾向になるでしょう。ページ表示速度が遅いということは、それほどユーザー体験を損ねているということがわかります。

2.検索順位が下がる

他にも、ページ表示速度が遅いと検索順位が下がるアルゴリズムが存在します。PCページは2010年に導入済みです。

Faster sites create happy users and we've seen in our internal studies that when a site responds slowly, visitors spend less time there.we've decided to take site speed into account in our search rankings.

ページ表示速度の速いサイトは心地よい体験をユーザーに提供できます。私たちの調査では、ページ表示速度が遅い場合、訪問ユーザーの滞在時間が短くなることがわかりました。(中略)そのため、検索順位を決めるアルゴリズムにページ表示速度を考慮に入れました。

引用元:Official Google Webmaster Central Blog: Using site speed in web search ranking

こちらは2010年に導入されたPCページの話ですが、スマホに関しても2018年7月にページ表示速度がアルゴリズムに組み込まれる予定です。

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2018年7月に実装されるGoogleのSpeed Updateとは

2018年1月にGoogleは「ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します」と発表しました。

検索ユーザーはできるだけ早く質問に対する回答を見つけたいと考えています。研究(英語)では、ユーザーページの読み込み速度を非常に気にかけていることがわかっています。 読み込み速度はこれまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、それはデスクトップ検索を対象としていました。 そこで 2018 年 7 月よりページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することを本日みなさんにお伝えしたいと思います。
引用元:Google ウェブマスター向け公式ブログ: ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します

今まで、PCページの表示速度を基準にして、ランキングアルゴリズムに組み込まれていましたが、2018年7月の実装以降はスマホのランキングアルゴリズムはスマホページの表示速度が適応されるということになります。

ページ表示速度を確認する方法

では、私たちのページ表示速度は速いのでしょうか、それとも遅いのでしょうか。
確認する方法はいくつかありますが、Googleが提供している「Google PageSpeed Insights」や「Googleアナリティクスのページ速度」、「Test My Site」のいずれかで速度を見るのが簡単です。

1.PageSpeed Insights

pagespeedinsights.png
PageSpeed InsightsGoogleが提供する無料ツールで、PCとスマホページの表示速度を同時に計測できます。

PageSpeed Insightsで調べたいページURLを入れて計測をすると、そのページの表示速度&体感速度の状態などを表示してくれ、何を直すと表示速度が速まるか教えてくれます。

参考:
ホームページ表示速度の分析が瞬時にできる!PageSpeed Insightsの使い方

2.Googleアナリティクスのページ速度

sitespeed.png
Googleアナリティクスでも、PageSpeed Insightsと同様にページ表示速度を調査することが出来ます。PageSpeed Insightsと同じ内容を見ることができますが、こちらのほうが1つひとつURLを打たずとも一覧で表示してくれるため便利です。

参考:
【事例つき】SEOにも影響あり!「サイトの速度」レポートで表示速度を改善しよう

3.Test My Site

testmysite.png
GoogleはPageSpeed Insightsに似たツールとして、Test My Siteを作っています。
Test My Siteはスマホページの表示速度だけ計測ができますが、3G回線での表示速度や訪問者の想定離脱率、同じ業界内の速度比較、改善で見込める改善速度などを算出してくれます。
ただし、日本の場合は4G回線が中心となるので、業界内の比較として遅いのか速いのか知る使い方が良さそうです。

参考:
「Test My Site」でページの読み込み時間を診断しよう!使用方法と「PageSpeed Insights」との違い

ページ表示速度を改善する方法

サーバースペック(性能)を高める

サーバースペックを高めることも、ページ表示速度を速めることに繋がります。一概にサーバーといっても、それぞれ性能が違い、表示速度に影響が出てきます。例えば、

・回線速度:数値が大きいほど表示速度が速い
・CPUとコア数:数値が大きいほど処理が速い
・HDDかSSDか:SSDのほうが処理が速い
・メモリ数:数値が大きいほど処理が速い

といった違いがあります。

他にも共有サーバーではなく専用サーバーを選ぶというのも、高速化の方法です。例えば、共用サーバーは複数ユーザーで回線を共有しているため表示速度に影響が出やすくなります。他にもサーバーのCPUも共有されるため、影響を受けやすくなります。

このようにサーバースペックを高めることはページ表示速度に影響が出ます。

JavaScriptを減らす

JavaScriptが増えれば増えるほど、通信が発生しページ表示速度が遅くなります。そこで、複数ファイルに分かれているJavaScriptファイルを1つにまとめると通信回数を減らすことができ、表示速度の改善が見込めます。

他にも、JavaScriptファイルサイズを小さくすることで表示速度が改善されます。

画像ファイルサイズを小さくする

画像ファイルサイズページ表示速度に大きく影響します。当然、小さければ小さいほどページ表示速度は速くなります。下記のようなツールを使って、画像を圧縮すると良いでしょう。

参考:
ブラウザ上から写真の劣化をおさえて圧縮できるツール14選

HTTP/2に対応する

HTTP1.1では、リクエストが1つ行われると、そのリクエストが完了するまで他のリクエストが待機します。そのため、リクエストの渋滞が発生してしまいます。Webの表現が多様化していくにつれ、リクエストの数はどんどん多くなっています。そこで、HTTP/2では、リクエストを並列処理できるようにして、渋滞の緩和を目指した規格になります。
HTTP/2の実装は開発者ではないと難しい部分があります。開発者に依頼して実装が可能であれば検討してみると良いでしょう。

参考:
「HTTP/2」がついに登場! 開発者が知っておきたい通信の仕組み・新機能・導入方法 (1/3):CodeZine(コードジン)

まとめ:表示速度を改善し、ユーザー体験を向上させよう

ページ表示速度の高速化は、ユーザー体験の向上、検索順位の点から見ても無視できなくなっています。まずは、自分のページがどれほどのスピードなのかを知るところから始めてみましょう。そして、スピードがもし遅いのであれば、ぜひ改善を進めてみてください。