本記事で学ぶ内容

・LINE@の分析機能の確認方法を理解できる。
・分析結果を元に、効果的な運用のためのコツを掴める。

LINE@の運用を始めると、メッセージクーポンの配信、1:1トークでのユーザーとのやり取りなど、様々な機能を活用できます。ただ、肝心の分析はなおざりになってしまったり、面倒に感じていたりする方も少なくありません。

先月よりクーポンを使用するお客様が減った気がする
理由は分からないが友だちのブロック数が増えてしまった

など、LINE@の成果の要因を曖昧にしてしまうと、課題が発生したときも改善できません。

LINE@を効果的に運用するためにも、分析機能を活用してみましょう。

LINE@で分析できる機能

LINE@のデータは、LINE@MANAGERから確認できます。分析できる機能は次の3つです。

  1. 友だちの増減数
  2. クーポンの利用率
  3. 抽選ページ/PRページの抽選率

前述した「クーポンの利用数の減少」や、「友だちのブロック数の増加」などの変化も、このデータを確認することで定量的に計測できます。

日常的なメッセージ配信だけでなく、キャンペーンの前後にも活用して改善していきましょう。

1.友だちの増減数の分析結果を確認

LINE@アカウントを友だち追加したユーザーと、ブロック数の増減を確認できます。

確認方法

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LINE@MANAGERの「統計情報」をクリックします。

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現在の「友だち追加数」「有効友だち数(ターゲットリーチ)」「ブロック・友だち解除数」が表示されます。ターゲットリーチとは、LINEやLINE関連サービスの利用頻度が高く、属性の精度が高いと判断できるユーザー数を表しています。

プロプランに加入すると、性別や地域など、詳細なユーザー属性まで確認できます。

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友だち数の推移」では、1日ごとの友だち数、ブロック数などの推移を確認できます。メッセージ配信日の前後の増減数を見て、ユーザーからの反響を調べられます。

期間の指定、Excel形式でのCSVダウンロードも可能です。

ブロック数が増える原因

友だちの増減で気をつけたいのが、ブロック数です。LINE@の公式ブログによると、10〜30%のブロック率が基準値となっているため、多少のブロック数は心配する必要はありません。

参考:
ブロックについて|LINE@公式ブログ

ただ、ブロック数の急激な増加や、増加率は緩やかでも止まらない場合は、原因を突き止めなければなりません。ブロック数が増える原因は、次のようなものが考えられます。

過度な配信数

あまり頻繁にメッセージ配信しすぎると、ユーザーに不快感を与える可能性があります。ユーザーの来店頻度に合わせた配信数を心がけるとよいでしょう。

不適切なメッセージ内容

競合サービスを批判したり、不謹慎な内容を配信したりするなど、ユーザーに対して不適切なメッセージを配信すると、気分を害してブロックされてしまう可能性が高まります。

さらに、絵文字や顔文字に馴染みのないユーザー層が多いにも関わらず、そうした記号を使って配信するなど、不謹慎でなくともミスマッチな内容を配信することで気分を損ねる場合もあります。

ユーザーに響かないクーポン・キャンペーン

メッセージ内容だけでなく、ユーザーに響かないクーポンやキャンペーンの配信も、「有益ではない」と判断されてブロックされる確率は高まります。

会社員の友だちが多いアカウントではランチタイムクーポンを配信するなど、ユーザーに適したクーポンやキャンペーンを考えましょう。

2.クーポンの分析結果を確認

LINE@上で配信したクーポンの表示ユーザー数と使用数を確認できます。

確認方法

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LINE@MANAGERの「クーポン・イベント作成」から「クーポン」をクリックします。

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表示ユーザー数」と「使用数」、「共有数」を確認できます。

「表示ユーザー数÷使用数」を指標にする

クーポンは、表示ユーザー数と*使用率(表示ユーザー数÷使用数)*を指標にして分析しましょう。

表示ユーザー数が少ない場合は、クーポン自体の内容や配信時間が不適切である可能性があります。一方、クーポンの表示ユーザー数は多いものの使用率が低い場合は、クーポンを使用するまでの導線が不適切である可能性があります。

次の配信でも同じ結果になってしまわないよう、細かく分析することが重要です。

3.抽選ページ/PRページの分析結果を確認

抽選ページとPRページも、それぞれ表示ユーザー数やリンクのクリック数などを分析できます。

確認方法

抽選ページ

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LINE@MANAGERの「クーポン・イベント作成」から「抽選ページ」をクリックします。

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表示ユーザー数」と「抽選数」、「当選数」を確認できます。

PRページ

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LINE@MANAGERの「クーポン・イベント作成」から「PRページ」をクリックします。

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表示ユーザー数」と「リンクのクリック数」、「共有数」を確認できます。

ターゲットに訴求できる配信時間帯・内容を心がける

抽選ページとPRページも、数値が伸びていない場合はターゲットとなるユーザーに訴求できる配信時間帯・内容であるかの振り返りが必要です。

同じアカウントでも、抽選ページやPRページのターゲットはそれぞれ明確に定めて実施しましょう。

まとめ:分析機能を活かして成果はしっかり振り返ろう

LINE@では、友だちの増減やクーポンの使用数などを一目で確認できます。友だち数なのか、開封率なのか、自社で優先する指標を明確にして分析してみましょう。

運用に手一杯で成果を振り返ることができていなかった方は、一度立ち止まって確認してみてはいかがでしょうか。