ヒートマップで知っておきたい用語

クリックトラッキング

クリックトラッキングでは、Webサイトのどの部分がクリックされているかがわかります。誤ってクリックされてしまいがちな部分もわかるため、Webサイトの改善に役立つでしょう。
  

マウストラッキング

マウストラッキングでは、ユーザーがどのようにマウスを動かしたかがわかります。マウスの動きだけではなく、動かす速度もわかるため、注目されがちな部分と読み飛ばされがちな部分をそれぞれ把握できます。

ただし、マウストラッキングは録画機能を駆使してマウスの動きを撮るため、コストがかかることが多く、無料で使えるものはほとんどありません。マウストラッキングの導入を検討している人は、低コストで導入できるツールを探してみましょう。
  

アイトラッキング

アイトラッキングでは、ユーザーの目の動きやその速さがわかります。ユーザー自身も意識していない目の動きをヒートマップで可視化し、潜在的な需要を解析できます。

ヒートマップ解析の活用方法

ヒートマップを用いた解析は、具体的にどのように施策へつなげることができるのでしょうか。ここでは、事例を交えながら詳しく紹介します。

クリックトラッキングから見た改善施策

クリックトラッキングを利用した改善では、ユーザーの関心を適切な方向に導くことが可能です。クリック率が高いものと低いものを比べることによって、ユーザーが何に興味を示すのかを分析。その結果をCVなどにつながるリンクなどに反映させれば、サイトの業績改善が期待できます。

また、サイトの目的に沿った設計をするための分析にも役立つでしょう。ユーザーが直感的に使いやすいサイトにすることができるので、ストレスを取り除くことができます。結果として、サイトの離脱率を下げることもできるでしょう。

マウストラッキングから見た改善施策

マウストラッキングは、コンテンツ改善に役立ちます。マウスの動きを見れば、コンテンツのどの部分を詳しく見ているかを分析することが可能です。サイトでユーザーが関心を寄せている部分と、それ以外の部分がわかるため、比重をおくべき内容を洗い出すことができます

関心度の高い情報は、よりわかりやすい表現を追及するなど、ユーザーファーストな改善ができるでしょう。

アイトラッキングから見た改善施策

アイトラッキングでは、ユーザーの潜在的なニーズを把握することができます。アクセス解析には出にくい、つい見てしまう部分や気になる文言を把握することができるでしょう。これは次に起こす施策のヒントになります。

ユーザーが気になっている部分に関する情報を追加するなど、ユーザーの隠れた需要を掘り起こすことも可能です。
  

おすすめのヒートマップツール7選(有料版)

1. CONTENTSQUARE

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出典:CONTENTSQUARE

イスラエルで開発され、現在では世界で約100,000社が導入している解析ツールです。ユーザーの行動を可視化するために、リアルタイムモニターやフォームの解析、コンバージョン・ファネルなどの機能が実装されています。

メイン機能であるヒートマップ機能では、マウスの動きを集計してマウスヒートマップとして表示してくれます。訪問ユーザーがどこに注目しているのかが可視化されるため、それをヒントにWebサイトの改善につなげることができます。また、訪問ユーザーがクリックしたあらゆる場所も可視化されますので、コンバージョンに至るまでの導線を見直す手助けにもなるでしょう。

日本語でのサポート体制も整っていますので、導入時はもちろんツールの活用法なども相談できます。
  

2. VWO

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出典:VWO

ヒートマップが実装されているA/Bテストツールです。HTML/CSSの知識やデザイナーがいなくてもA/Bテストを実施できます。そのほか、A/Bテスト以外にも、ヒートマップで仮説の設定が可能で、Webサイト内のどこがよくクリックされているのかを把握し、訪問ユーザーの行動を可視化することが可能です。

また、訪問ユーザー別のマウスの動きをデータとして取得することができるため、コンバージョンに至るまでの導線の最適化にも活用できるでしょう。

スマートフォンのWebサイトにも対応しており、フォームを分析してどこの項目で離脱が起きたのかというデータを抽出、そのデータをもとにフォームの最適化、多岐にわたるセグメント機能によって細かな分析が可能です。

3. Appsee

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出典:Appsee

Appseeは、アプリの利用状況を可視化する分析ツールです。

アプリ画面全てにおける、ユーザーのタッチジェスチャーが記録されます。記録されたデータはヒートマップとして可視化されるため、ユーザーがよくタップしている箇所や関心を持っているエリアなどがわかり、ユーザー行動を理解する手助けとなります。

コンバージョンに至るまでの導線でも、ユーザーからあまりタップされていない要素の分析やアプリ内のどこでユーザーが時間を使っているのかなど、アプリの利用分析が可能です。アプリユーザビリティ向上を検討する際、活用してみてはいかがでしょうか。
  

4. USERDIVE

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出典:USERDIVE

Webサイトに訪問したユーザーのマウスの動きや滞在時間などをヒートマップで確認できるUX解析ツールです。数値データだけでは掴めない、マウスの動きやクリック、スクロールなどのデータをヒートマップとして可視化することができます。

USERDIVEの特徴的な機能は、ユーザーの行動を動画で再現する動画分析機能が実装されている点です。Webサイト内の訪問ユーザー行動をありのままに可視化し、各訪問ユーザーがどのような動きをしているのか定性的な判断もできます。

詳細な分析を行うために、19のフィルター機能が搭載されていますので、Webサイト全体の流れはもちろん、より細かな分析が可能です。アプリの利用状況を分析する「USERDIVE for Apps」も提供されていますので、アプリを運営している担当者の方にオススメです。
  

5. Mouseflow

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出典:MockingFish

Mouseflowは、セッションリプレイ機能とヒートマップ機能が利用できるツールです。セッションリプレイ機能では、特定のユーザーに絞り込んでスクロールやクリックの動きを分析できます。そのため、購入まで至ったユーザー、広告から流入してきたユーザーなど、それぞれの特徴ごとの分析が可能です。

ヒートマップ機能では、クリックやスクロール、マウスの移動などを計測する「クリック・ムーブメントヒートマップ」と、ユーザーに良く見られたページを計測する「スクロール・アテンションヒートマップ」があります。分析したい項目に応じて詳細に分析できるので、顧客の心理を深く考察できます。

6. MockingFish

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出典:MockingFish

MockingFishは、ヒートマップ機能やA/Bテストを通じて、Webサイトを最適化できるツールです。ほかにも、多変量テストやスプリットテスト機能も利用できます。

全ての使いやすいエディタも用意されており、コーディングの知識がなくてもページを変更できるので、Mockingfishの分析をもとにした改善もスムーズに行えます。ユーザー解析だけではなく、効果的なリンクやボタンなど、Webサイトの改善のための機能も揃っているため、ワンストップでPDCAを回していきたい方にオススメです。
  

7. UXCam

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出典:UXCam

UXCamは、スマートフォンアプリ向けの分析ツールです。ヒートマップだけではなく、ユーザーの全ての行動を把握した上での分析・改善が可能です。

月に10,000セッションまで無料で利用でき、有料版では最適化のためのコンサルティングや専用アカウントマネージャーなども利用可能になります。まずは無料版で試してみるのをオススメします。