リーチ、インプレッション、エンゲージメント……Facebook広告にまつわる専門用語は多くありますが、基礎的な用語は運用しているうちに自然と覚えられるものです。
しかしながら、Facebook広告の効果を最大化するために高度な機能を使おうとすると、新しい用語を覚える必要が出てきます。

この記事では、Facebook広告の効果を高めるために知っておきたい、初心者から一歩進んだ中級者向け用語の意味を解説します。最初は難しく感じられるかもしれませんが、これらの用語を理解できるようになると、Facebook広告を深く使いこなせるようになりますので、ぜひ覚えてみてください。

広告管理ツールにまつわる用語

Facebook広告を管理するために、まずは管理ツールについて知ることから始めましょう。
ここでは、Facebook広告の出稿や管理をするのに欠かせない管理ツール「Facebook広告マネージャ」について解説します。

広告マネージャ

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画像引用:https://www.facebook.com/business/learn/facebook-ads-reporting-ads-manager

広告マネージャは、広告の掲載位置設定・ターゲット設定・掲載期間/予算の管理など、広告の出稿に関する管理機能が集約されている管理ツールです。

これまでは高度な機能を使える上位版として、広告マネージャとは別に「パワーエディタ」が用意されていましたが2017年9月に統合され、広告マネージャのインターフェイスが刷新されました。

複数の広告の作成と管理ができ、広告の効果を確認するためのレポート機能も広告マネージャから見ることができます。

参考:Facebook広告マネージャについて(PDF)

広告マネージャアプリ

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画像引用:https://www.facebook.com/business/news/ads-manager-app-jp

広告マネージャにスマートフォンからアクセスできる、iOS版とAndroid版のアプリです。
広告の作成・編集・予算とスケジュールの管理・広告パフォーマンスの確認など、PCで見るのと変わらないような機能が提供されています。

ビジネスマネージャ

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画像引用:https://business.facebook.com/

ビジネスマネージャは、Facebookページを統合的に管理できる無料のプラットフォームです。

個人アカウントとは別にビジネスマネージャアカウントを作成でき、そのアカウントを使って会社や店舗のアカウントを管理可能です。チームでの運用や外部業者に運用を委託する場合など、ひとつのFacebookページを複数人で管理する場合には、ビジネスマネージャが便利です。

予算設定にまつわる用語

Facebook広告では、広告にまつわる細かな設定ができます。まずは広告の予算設定に関する用語を見てみましょう。

通常は広告マネージャで予算とターゲット設定、広告デザインを決めれば広告の掲載が始まります。しかし予算設定にオプションを活用することで、より細かな予算管理が可能です。そのオプションというのが「リーチ&フリークエンシー」と「ターゲットレーティングポイント(TRP)」です。

リーチ&フリークエンシー

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画像引用:https://www.facebook.com/business/help/885674161555708

リーチ&フリークエンシーは、広告が画面に表示される回数に応じてコストがかかる「インプレッション単価(CPM)」を固定価格に設定できるオプションです。事前にターゲットへのリーチを予測できる設定方法で、広告配信の予算を細かく制御することが可能になります。

広告を20万人以上にリーチさせたい場合に使うことを推奨されており、条件を満たしている広告主だけが使えます。そのため、まだ利用することができない場合があります。

ターゲットレーティングポイント(TRP)

ターゲットレーティングポイント(TRP)とは、もともとはテレビCMの個人視聴率を指す広告用語です。Facebookでターゲットレーティングポイントを利用すると、この個人視聴率のデータを基に動画広告の配信を最適化できます。具体的には、ニールセンという調査会社の検証済みのターゲットレーティングポイント(TRP)が使われます。

TRPで管理する広告は米国・英国・フランス・イタリア・ドイツ・オーストラリア・ブラジル・カナダ・マレーシア・インドネシア・フィリピン・タイ・メキシコに住む人々をターゲットとしているので、日本国内でのみ展開するビジネスには向かないでしょう。

ターゲティングにまつわる用語

次に、広告のターゲティングに関する用語について解説します。Facebook広告はそもそもターゲティングの精度が高いという特徴がありますが、ここでご紹介するようなターゲティング設定を活用することで、より効果を高められます。

コアオーディエンス

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画像引用:https://www.facebook.com/business/learn/facebook-ads-choose-audience

コアオーディエンスは、メインとなるターゲット層を絞り込むことができるオプションです。
広告を届けたいユーザーの年齢や性別、交際ステータスなどの利用者層データのほか、位置情報や趣味、関心、行動などを設定できます。

たとえば「オーガニック食品が好きな人」「モバイルデバイスをよく利用している人」「店舗の至近距離に住んでいる人」といったように、顧客になりそうなユーザーを細かく指定することが可能です。

カスタムオーディエンス

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画像引用:https://www.facebook.com/business/products/ads/ad-targeting

カスタムオーディエンスは、すでに顧客になっているユーザーの連絡先リストやWebサイトに訪問した人の情報などを基にしたターゲティング オプションです。過去にWebサイトを訪問したことがあるユーザーアプリを使用しているユーザーに、再度の利用を促したり、関心のありそうな広告を表示したりする使い方ができます。

ビジネスに関心を示しているユーザーにアプローチするため、ゼロから顧客を獲得するよりも効果が出やすい可能性があります。

類似オーディエンス

カスタムオーディエンスが現在の顧客データを使うのに対し、類似オーディエンスではその顧客と似たような属性のユーザーを探して広告をリーチさせます。

顧客のデータをアップロードすると自動で類似オーディエンスが作成されるため、最適なターゲット設定を素早く構築できます。ターゲット設定は必要に応じて調整することも可能です。

オーディエンスインサイト

上記3つの機能では、広告管理者がターゲットの属性を事前に把握する必要がありました。

オーディエンスインサイトでは反対に、Facebookページでつながっている人やカスタムオーディエンスに含まれる人、Facebookを利用している人などターゲットを絞り込んだ後の利用者データを取得し、分析できます。

年齢・性別・趣味・関心・学歴・ライフスタイル・購入に興味を示している商品などさまざまな情報を得られるので、ビジネスのターゲット層をより深く知るための参考になるでしょう。

効果測定にまつわる用語

広告は配信したら終わりではありません。広告効果を測定・分析して、より広告の費用対効果を高めていきましょう。

Facebook広告を配信するだけでも様々なデータをみることができますが、ここではさらに有益な情報を得るために知っておきたい設定をご紹介します。

Facebookピクセル

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引用:https://www.facebook.com/business/help/952192354843755

Facebookピクセルとは、Webサイトヘッダーに実装することで、トラッキングデータを収集できるJavaScriptコードです。
「購入」や「カートに入れる」など、広告からWebサイトにアクセスしたユーザーがどのような行動をしたかを追跡できるので、広告の効果を具体的な数値として確認できます。コンバージョンを設定しトラッキングすることも可能です。

オフラインコンバージョン

店舗での購入や電話の問い合わせなど、Webを通さずに発生した成果をオフラインコンバージョンと呼びます。オフラインコンバージョンでは、「Facebook広告をきっかけとしたオフラインでの購入」などの効果を把握しやすくなります。地域でのビジネスや飲食店などでは、このオフラインコンバージョンを理解する必要があります。

オフラインコンバージョンAPI

Facebookの広告レポートとオフラインコンバージョンを紐付ける仕組みがオフラインコンバージョンAPIです。販売時点情報管理(POS)や顧客関係管理(CRM)などのデータをアップロードすることで、簡単に広告の効果を測ることができます。

今まで可視化するのが難しかった「オンライン広告のオフラインコンバージョンへの影響」を確認したり、オフラインで購入する人の傾向を知ったりできます。

コンバージョンリフト

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引用:https://www.facebook.com/help/399737743699353

コンバージョンリフトとは、ターゲットユーザーを二種類に分けることで、広告の効果をより正確に測定する機能です。Facebook広告によってどれだけ売上が伸びたのかを評価する手がかりとなるでしょう。

広告ターゲットユーザーを「広告配信する人」と「しない人」に分け、それぞれの購買行動を比較することで広告による成果の増加を算出する、という手法で調査をします。そのため、クリック数だけでは分からなかった、「広告を見た」ことによる効果を正確に計測することができます。

コンバージョンリフト調査は追加料金なしで利用ができますが、条件を満たしたキャンペーン向けとなっています。

まとめ

Facebook広告ではあまりなじみのない用語が使われることが多く、ややハードルの高い部分があるかもしれません。

しかしながら、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスなどは、規模の大きくない事業者でも比較的取り組みやすく、かつ成果も出やすい機能です。また、Facebookピクセルはデータを蓄積しておくことであとから有効活用できるので、早めに設定することをおすすめします。

奥が深いFacebook広告ですが、ぜひ理解を深めて、有効活用してください。