今回の記事ではアプリエンゲージメントが高くなる仕組みについて解説していきます。

App Annieがスマートフォンユーザーを調査したところ、モバイルブラウザと比較すると、アプリの利用時間は7倍以上、セッション数は13倍以上でした。なぜアプリはこのような強力なエンゲージメントを生み出すことができるのでしょうか。

1 : デバイスのハードウェア機能へのアクセス

Webサイトの中にはモバイルブラウザを経由するとデバイスの機能にうまくアクセスできないものもあります。しかしネイティブアプリを利用することでどのようなデバイス機能にもアクセスできるようになります。

例えば、以下のような機能との統合が可能になります。

GPSなどの各種センサー

アプリはモバイルウェブサイトと比較するとより深く、より効率的に位置追跡機能にアクセスできます。例えば、アプリは起動時だけではなくバックグラウンドでもGPSにアクセスできます。また、GPS以外にも多くの環境センサーにアクセスし、データを収集できます。

カメラ

カメラアプリは単に写真の撮影だけにとどまりません。QRコードの利用によって、WeChatやLINEの連絡先追加やAliPayの利用のプロセスを簡略化しました。欧米の市場ではQRコードの利用はそれほど普及していないものの、最近は拡張現実(AR)が成長しています。ARの成長はアプリが解釈した画像に対し、適切な情報を提供することが実現しつつあります。

デバイスの認証

生体認証、なかでも指紋の読み取りは、モバイルデバイスで益々一般化しています。実際、一部の調査会社は、2022年までに指紋センサーがスマートフォンの95%以上に搭載されると予測しています。アプリの利用は認証機能へのアクセスをより簡単にしてくれるでしょう。

2 : 通知でのコミュニケーション

プッシュ通知は、今では一般的に使われているマーケティング手法で、広告、レコメンドなど、リテンションエンゲージメントの向上のために必要な情報の送信に使われます。ブラウザでも通知を送ることはできますが、モバイルアプリほどサポートが一貫していません。
さらにアプリには以下のような利点もあります。

  • 通知があったことをアプリアイコンに表示することができるため、ユーザーがホーム画面を見るたびに注意喚起できます。
  • 画像や動画など、よりリッチで魅力的なコンテンツを含めることが可能です。
  • アプリ内のアクションを誘発するより深いCTAを含めることが可能です。例えば、商品を買い物カゴに入れるボタン、ユーザーにメッセージを送ってもらうための返信ウィンドウを開くボタンなどです。
  • アプリからの通知は、ユーザーの行動に応じた送信が可能です(しばしば位置情報や、アプリとの最近のやり取りが用いられます)。この種のトリガードプッシュ通知は、ROIが著しく高くなることが実証されています。

3 : より高速で合理的なユーザー体験

Webサイトでは、いくつもあるブラウザすべてに対応しなければならないのに対し、アプリは特定のモバイルOS用に設計とプログラミングを行います。これにより、以下のような利点があります。

ユーザーに使いやすさと信頼感をもたらす

OSの正式なユーザーインターフェイスとスタイルガイドに加えて、デバイス本来の操作方法(スワイプ、ピンチ、クリック)が使えます。

実行が迅速で効率的

アプリユーザーがオフラインの時にも作動し、バックグラウンドでも稼働できます。より複雑なアクティビティのためにスマートフォンの処理能力にアクセスすることも可能です。実際Facebookは、スピードを劇的に向上させるために、2012年にHTML 5.0からネイティブアプリに移行しました。

アクセスが容易

アイコンがホーム画面にあるため、URLが不要で、ブラウザを開く余計な手順もなくなります。

4 : アプリストアが新たな露出の場を提供

アプリストアはかつてないほど競争が激化しています。アプリパブリッシャーは顧客のホーム画面上にダウンロードしてもらうために、多くの業務が生じるでしょう。

しかし、そうするだけの価値はあります。App Annieの調査ではiOSにおけるダウンロード数の65%はApp Store内の検索から直接実行されていることがわかっています。つまり、アプリのキーワードの改善を続け、レビューをモニターし、検索結果への有料掲載(検索広告)などを実行すれば、アプリストアを介してプレゼンスを大幅に高めるチャンスがあります。

まとめ:アプリは強力なエンゲージメントを引き出す

以上のような特性により、アプリユーザーの強力なエンゲージメントを引き出しています。

今回の記事で紹介したアプリならではの特性を常に頭に入れておくようにしましょう。