ASOやユーザー獲得キャンペーンに成功すると、多数のユーザーがアプリをダウンロードし、インストールしてくれるようになります。そこで、次はそうしたユーザーに繰り返し使ってもらう方法を見つける必要があります。これを「ユーザーエンゲージメント」と呼びます。

ユーザーエンゲージメントとは、とても簡単に言うと、アプリをダウンロードした人のうち、どれくらいのひとが実際にアプリを継続して使用してくれているのかということです。しかし、ユーザーエンゲージメントを本当の意味で理解するには、アプリの使い方(頻度、時間、深度、状況、理由)を細かく測定する必要があります。さらに、アプリエンゲージメントの意味はビジネスのタイプによって異なります。

例えば、AirbnbとSnapchatでは、それぞれ重視するユーザーエンゲージメントが明確に異なります。Airbnbは、宿泊予約数のような収益をもたらす指標を重視しています。ユーザーが1日にアプリを開いた回数やアプリの使用時間については、重要度が比較的低くなります。一方、Snapchatのビジネスモデルでは、日々のアクセス数が重要です。その目標は、ユーザーの関心を集め、1日に何度も長時間使用してもらい、アプリ広告収益を積み上げることにあります。
SnapchatとAirbnbは共に大成功を収めたアプリで、どちらも非常に人気がありますが、エンゲージメントに関しては重視する指標が異なります。

具体的にどのような指標がユーザーエンゲージメントの指標として考えられるのかは次回の記事で取り上げますが、まずこの記事ではなぜユーザーエンゲージメントが重要なのかを説明します。

ユーザーエンゲージメントが重要な理由

新規ユーザーの獲得はアプリライフサイクルの中で最も重要な部分です。しかし、大勢のユーザーがアプリに押し寄せてきたものの、アプリをほとんど使用しなかったら、あるいはさらに悪いことに、アプリを完全に削除

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