LINE@の大きな特徴は、「ユーザーとの距離が近いこと」です。LINE@運用を逆効果にしてしまわないために、事前に理解しておきましょう。

LINE@のメリット

ユーザーに身近なスマートフォン上でコミュニケーションがとれる

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引用:〈調査報告〉インターネットの利用環境 定点調査(2017年下期)|LINE株式会社

LINE株式会社の調査によると、2017年12月時点で、インターネットの利用環境はパソコンが全体の46%、スマートフォンが全体の85%を占めています。その内、スマートフォンのみを利用しているユーザーは46%、約半数にのぼります。

スマートフォンによるインターネット利用の割合は、年々増加しています。2016年は、パソコンの59%に並ぶ58%がスマートフォンで利用しています。

LINEは、主にスマートフォンで利用するコミュニケーションアプリです。ユーザーにとって身近なデバイス上で情報発信することで、企業とユーザーとの距離を縮められるでしょう。

ユーザー数の多いLINEのプラットフォームを利用できる

LINEの月間アクティブユーザー(MAU)は、7,300万人を超えています。(2017年12月時点)

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引用:LINEアカウント2018年4月-2018年6月媒体資料|LINE株式会社

また、FacebookやTwitterといった他のSNSは利用せず、LINEのみを利用しているユーザーが40.3%。*Yahoo!やYouTubeを利用せずにLINEのみを利用しているユーザーは21%*と、LINEのみのユーザー層にアプローチできることも魅力です。

メッセージを見てもらいやすい

LINE@ではメッセージの開封率は集計できませんが、配信コンテンツである「クーポン」からメッセージが開封されやすいことが想定できます。

LINE@の公式ブログにはクーポンの開封率が50%という事例もあり、メルマガなどに比べて施策ごとのメッセージを見てもらいやすいと言えるでしょう。

参考:実店舗のファンも増やしながら、オンラインショップ限定クーポンの開封率は約50%で、EC売上の30%がLINE@経由!カラフルな装いのアパレル雑貨ブランドのLINE@活用方法とは

ユーザー参加型のキャンペーン機能を活用できる

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LINEでは、まるでユーザーが友人と会話しているかのような気軽さで、企業とコミュニケーションをとれます。

ユーザーとの距離が近い利点を活かし、クーポン機能抽選ページ機能などを活用してユーザー参加型のキャンペーンを実施してみましょう。友だちになっている既存顧客のエンゲージメント向上や、顧客単価の増加を期待できます。

LINE@の特性

ブロックされてしまう可能性がある

LINE@の公式ブログによると、平均10〜30%程度、ユーザーからブロックされてしまうことはLINE@アカウントではよくあるケースのようです。ブロックとは、ユーザーが友だちになっているアカウントからのメッセージを拒否したいときに使う機能です。

ユーザーに距離が近いLINEを通してコミュニケーションが取れるからこそ、顧客にメリットを感じられる配信内容を考えましょう。

ユーザーにブロックされてしまう主な原因は、ビジネス向けアカウントからのメッセージ配信のタイミングや内容が不適切で、ユーザーに不快感を与えてしまうことです。

ただ同時に、ブロック数が0であるアカウントもほとんどありません。一定数はブロックされてしまうものだと受け止めつつ、それ以上増やさないために、ユーザーの反応を適宜チェックしましょう。

参考:ブロックについて|LINE@公式ブログ

他のSNSとの違い

LINE@の配信メッセージは、ユーザー数が多く、利用率が高いLINEに直接届きます。そして、日常のコミュニケーションの最中にポップアップなどで通知されます。

他のSNSではアプリページを開かないと情報を見過ごす、といった可能性があり、他のSNSに比べ「情報伝達力」が高いことがLINE@の強みです。

一方で、LINE@は、店舗や企業のアカウントを友だち追加してくれたお客さまに対して情報を発信するため、LINE@のコミュニケーション範囲は「見込み客・リピーター」となります。

そのため、新規顧客の獲得ではなく、リピーター対策向けという点もLINE@の特徴です。

まとめ:LINEとユーザーの距離感の近さを活用しよう

LINE@は、年々利用率が増えているスマートフォンの中で、多くのアクティブユーザーを抱えるLINEのプラットフォームを活用できます。ユーザーに身近なアプリのため、ビジネス向けアカウントからのメッセージも届きやすいといえるでしょう。

しかしユーザーにとって身近な分、LINE@の配信数や内容によっては、よりダイレクトに不快感を与え、拒絶されやすいデメリットもあります。

また、LINE@はLINE@は、「見込み客・リピーター」とのつながりを強めることに適したツールのため、他の集客方法とのうまく組合わせての活用をおすすめします。

LINE@の目的やターゲットを明確に定め、戦略的な運用によってユーザーの心を掴みましょう。