これからコンテンツマーケティングを始めようと思い立ったはいいものの、何から手をつければいいのかわからないWeb担当者は多いのではないでしょうか。

コンテンツマーケティングの要はユーザーニーズの理解にあります。まずはユーザーを理解し、彼らがどのようなニーズを持っているかを知るところから始めましょう。

今回は、ユーザーニーズの調査方法を解説します。

<コンテンツマーケティング記事一覧>

  1. コンテンツマーケティングの歴史を徹底解説
  2. コンテンツマーケティング界隈の市場規模を徹底解説
  3. コンテンツマーケティングを成功させるために必要な7つの要素
  4. コンテンツマーケティングでやりがちな失敗事例5選
  5. コンテンツマーケティングの目的とゴールの設計方法
  6. コンテンツマーケティングに不可欠なユーザーニーズの調べ方(今読んでいる記事)
  7. オウンドメディアを一から立ち上げるための方法論
  8. コンテンツマーケティング開始直後の効果測定の考え方
  9. コンテンツマーケティングに立ちはだかる最大の障壁!会社や上司を説得する方法とは
  10. コンテンツマーケティングでよく使われる13の手法
  11. コンテンツマーケティングの時代に本当に必要なライティング方法を徹底解説

ユーザーニーズを知る意味

まずは、コンテンツマーケティングは何を目的として行うのかを知る必要があります。コンテンツマーケティングは、コンテンツを使って自社のブランドやサービスを知らないユーザーをファンに育てるための施策です。

自社に対して全く興味を持っていないユーザーをファンにするには、まずはユーザーの興味・関心を引きつけるコンテンツを作る必要があります。コンテンツマーケティングはユーザーが起点となるので、ユーザーニーズを知らなければ始まりません。

さて、どのようにユーザーニーズを調べればいいのでしょうか。

ユーザーニーズを調べる方法

ユーザーニーズを調べるには、市場のデータを検索できるツールを利用する方法と、ユーザーの声を収集する方法に大きくわけられます。

それぞれの内訳は以下のとおりです。

ツールを使用する

  • Google Search Console
  • Googleアナリティクス
  • Googleキーワードプランナー

ユーザーの生の声を聞く

  • 口コミサイト
  • お問い合わせ内容
  • Webアンケート調査
  • 座談会の開催

どちらかに偏るのではなく、どちらも利用することで真のユーザーニーズが見えてくる場合があります。

ツールを使ってユーザーニーズを調査する

Google Search Console

Google Search Consoleは、サイト改善の為の分析が行えたり、サイト改善の作業を行える無料のツールです。具体的には、検索キーワード毎の表示回数やクリック数、クリック率などを見ることができます。

それにより、自社ホームページがどのようなキーワードで検索された際に表示されているのか、そこから実際にどの程度クリックされているのかを確認できます。

検索キーワードはGoogleアナリティクスでも確認できますが、Googleアナリティクスの場合はセキュリティ上の都合で「not provided」に含まれてしまうキーワードが大半を占めるのに対し、Google Search Consoleの場合はほとんどのキーワードを閲覧することができます。検索キーワードを取得したい場合は、まず先にGoogle Search Consoleを見るようにしましょう。

CTRが高いほどユーザーのニーズと記事タイトルのマッチング度合いが高いと推測できるので、コンテンツを作成した後の効果測定にも利用するといいでしょう。ホームページを改善していくためには欠かせないツールですので、登録しておくことをオススメします。

参考:
Google Search Consoleの登録方法

Googleアナリティクス

Google Search Consoleでは、URLをクリックするまでの情報は取得できますが、クリック後、どこのページに流入しているかまでは確認できないため、サイト内での行動はGoogleアナリティクスで確認しましょう。

検索キーワード毎の流入ページと、その流入ページからユーザーがどのように遷移したのかもわかります。

参考:
Googleアナリティクスの基本的な使い方

検索キーワードだけでなく、流入チャネルも確認しましょう。

参考:
Google(グーグル)アナリティクスの流入チャネルの詳細と注意点を解説!

どのチャネルからの来訪が多いのかを確認し、自社のユーザーがどのようなメディアを使う傾向にあるのかも把握しておけば、そちらに特化した施策を行うこともできます。流入チャネルごとにユーザーの動きの違いなどからもユーザーが好む記事をどこに配信すべきか、などの対策も可能です。

Googleキーワードプランナー

GoogleAdWords内にあるGoogleキーワードプランナーは、キーワード毎の月間検索ボリュームを知ることができます。ユーザーが検索行動を起こすのは何かしらのニーズがある場合がほとんどです。ということは、検索キーワードには顕在化したニーズが含まれていると言えます。

Google Search ConsoleGoogleアナリティクスで、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているかを知ったうえで、他に流入が見込めそうなキーワードをキーワードプランナーを使って調べてみましょう。

キーワードプランナーは、1つの単語を入力するとそれに関連するキーワードの検索ボリュームも抽出してくれるため、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているかをより包括的に確認することができます。