海外だけではなく、日本でもマーケティングオートメーションが注目されるようになりました。

現在は、国内・海外のベンダーから多くのマーケティングオートメーションツールが提供されています。

それぞれのツールに特徴があるため、選択に頭を悩ませている方は多いかもしれません。

この記事では、マーケティングオートメーションツールを10選ピックアップし、それぞれの特徴や機能を比較します。

※この記事で紹介しているサービス内容は記事執筆時点のものです。最新情報は各サービスサイトをご確認ください。

おすすめマーケティングオートメーションツール10選

1.b→dash

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b-dash

「b→dash(ビーダッシュ)」は株式会社フロムスクラッチが提供するマーケティングオートメーションツールです。国内ベンダーから提供される次世代型マーケティングプラットフォームとして評価され、140社以上の企業が導入しています。

公式サイトに記載された「マーケティングに必要な機能を全て提供しています」という文言のとおり、搭載機能の網羅性の高さは特長のひとつです。「メール配信」「リード管理」「A/Bテスト」といった基本的な機能なもちろんのこと、アプリケーション経由での「Web接客」やLINEビジネスコネクトとの連携など、顧客との新しいコミュニケーションにも対応しています。

多くの場合、外部ツールとの連携をしなくてもb→dash単体でマーケティング業務を完結できるでしょう。

リード管理に関しては、カスタマイズ性の高さが評価されています。自社の業態や打ち出したいマーケティング戦略に応じて細かなセグメント作成が可能です。顧客ごとに独自のレポート作成も可能です。

さらに名刺管理ソフトとの連携が可能なため、名刺管理ソフトを使っている企業であれば導入がスムーズです。

UIがわかりやすく、初めてマーケティングオートメーションを導入する企業であっても使いやすいでしょう。BtoBBtoC、どちらの用途でも利用できるマーケティングオートメーションツールです。

2.Oracle Marketing Cloud

Oracle Marketing Cloud
Oracle Marketing Cloud

信頼性の高いデータベース管理システムを長らく提供しているアメリカのオラクル社。2008年にはIBMを上回る世界第2位のソフトウェア会社になりました。
そんなオラクル社から提供されているマーケティングオートメーションツールが、「Oracle Marketing Cloud」です。

Oracle Marketing Cloudには複数のサービスが含まれますが、その中でも「Eloqua」がBtoB向けのマーケティングオートメーションツールとして活用されています。

Eloquaの特長とは、詳細なスコアリング機能。メールの開封履歴やWebページの閲覧履歴可から顧客を評価し、正確性の高い16段階のスコアを表示します。

また、直観的なメール配信条件設定も魅力です。ドラッグアンドドロップで条件を指定すれば、一度メールを送信した顧客に対しては、その後のオンラインでの行動履歴を取得できるようになります。メール配信条件の設定に、プログラミングの知識は必要ありません。

同じようにOracle Marketing Cloudのサービスとして提供されている「BlueKai」とは、シームレスな連携が可能。詳細な顧客分析が実現できるBlueKaiのメリットをそのままEloquaでも生かせます。

この拡張性の高さは、データベース管理システムの大手企業であるオラクル社が提供しているマーケティングオートメーションツールならではの魅力かもしれません。

3.Pardot

Pardot
Pardot

「Pardot(パードット)」は、セールスフォース・ドットコムが提供しているマーケティングオートメーションツールです。

同社は、これまで顧客管理に役立つクラウドコンピューティングサービスを数多くてがけてきました。日本法人として「株式会社セールフォース・ドットコム」を設置しており、国内でのサービス普及にも積極的です。

メール配信機能やスコアリング機能、Web上の行動のトラッキング機能、ランディングページの作成機能、キャンペーンの管理機能など、マーケティングオートメーションツールとしての基本的な性能は申し分ありません。誰にとっても使いやすい画面設計も評価されています。基本的にBtoB向けのツールと考えられていますが、汎用性の高さからBtoCでの導入例も少なくありません。

最大の特長はセールスフォース・ドットコムが提供している他のツールと連携ができる点です。
特に「Sales Cloud」との連携は強力であり、リードの獲得と着実なリードナーチャリングの双方を実現します。
すでにセールスフォース・ドットコムの製品を導入している企業であれば、第一の選択肢にあがるでしょう。

同社が提供している「Sales Marketing Cloud」と比較すると、営業支援向けの機能が目立ちます。また、導入コストはPardotのほうが低価格です。

搭載機能が違う「Standard」「Professional」「Ultimate」という3つのプランが提供されています。

4.SATORI

SATORI
SATORI

「SATORI(サトリ)」は、「顧客開拓の仕組み化」を目標に掲げるSATORI株式会社が提供する純国産のマーケティングオートメーションツールです。

これまでに350社以上の企業がSATORIを導入しており、今後はグローバル市場への進出も予定しているようです。

特長としては、実名ユーザーだけではなく匿名ユーザーに対するスコアリング、アプローチができる点が挙げられます。見込み顧客の獲得から育成までをワンストップで実施可能です。
とりわけ匿名ユーザーへとリーチできる点から、BtoCで使えるマーケティングオートメーションツールとして評価されています。

リードの獲得には、ポップアップの作成機能が役立ちます。ページの隅に表示されるポップアップであれば、ユーザーページ閲覧を邪魔しません。ポップアップの資料請求・問い合わせフォームで、月間1,000件以上のリード獲得を実現した導入企業もあります。

他にも、リターゲティング広告や顧客に合わせたリコメンド機能などWebメディアと相性のよい機能が目立ちます。Webでの顧客獲得がメインの企業にとっては、大きな力となるツールかもしれません。

アカウントの発行後すぐに利用開始できるため、導入を急いでいる企業にもおすすめ。純国産のマーケティングオートメーションツールなので、操作や画面設計がわかりやすいのも魅力です。

また、動画マニュアルなど導入企業に対するサポート体制も万全です。

5.Marketo

Marketo
Marketo(マルケト)

アメリカのマルケト社が提供するマーケティングオートメーションツールが「Marketo(マルケト)」です。同社はアメリカで唯一のマーケティングオートメーション開発専業ベンダーであり、世界的な信頼を獲得しています。

Marketoも、マーケターの立場を深く理解した製品として好評です。マーケティングオートメーションツールのスタンダードとして、世界で6,000以上の企業が導入しています。

特筆すべきは機能の網羅性です。基本的にMarketo単体でマーケティング活動を完結できるため、外部ツールを導入する必要がなく、結果的にコストを削減できます。

Marketoではリードの追加、スコアリング、メール配信、スケジュール管理、実行結果の確認などプロジェクトに紐づく業務の管理を「スマートキャンペーン」という機能で行います。プロジェクト管理が簡単になる、Marketoのコア機能と言える存在です。

使いこなすまでには少し習熟が必要ですが、慣れればプロジェクト管理を大幅に効率化できます。

また、ユーザーが参加できるオンラインコミュニティでは有益な情報が交換されています。導入実績が多いため、思いもよらぬ画期的な活用例の情報が見つかるでしょう。
なかには海外から発信される情報も少なくありません。

これひとつでマーケティングが完結できるほど高機能のMarketoですが、グローバルツールであることから、最大限活用するためには英語の理解が求められます。日本語のマニュアルも用意されていますが、詳細な情報が書かれたドキュメントは英語です。

上述したオンラインコミュニティをフル活用するためにも、英語の理解が必要となるでしょう。

6.Adobe Marketing Cloud

Adobe Marketing Cloud
Adobe Marketing Cloud

「Photoshop」「Creative Cloud」など有名ソフトウェアのベンダーとして知られるアドビシステムズからも、「Adobe Marketing Cloud」というマーケティングオートメーションツールがリリースされています。

かつては、アメリカの企業が行った調査で最高評価を獲得したこともある信頼性の高い製品です。アドビシステムズの包括的クラウドサービスである「Adobe Experience Cloud」のひとつとして提供されています。

導入費用は800万円から、ランニングコストは月額100万円からと非常に高額ですが、それだけに搭載機能はバラエティーに富みます。

構成要素となるソリューションは以下の8つです。

1.Adobe Campaign
メールの自動配信機能です。
Web上の行動によって配信コンテンツの内容を変えるなど、One to Oneのコミュニケーションを実現します。

2.Adobe Media Manager
広告管理を行うためのツールです。
広告の自動入札にも対応しています。

3.Adobe Prime Time
動画配信のプラットフォームです。
パソコンやスマートフォンなど、異なるデバイスへの動画配信作業を一元管理します。

4.Adobe Target
Webサイトの表示コンテンツユーザーによって変える機能です。
表示結果はユーザーによって最適化されます。
また、表示内容の違いよる効果を検証する「A/Bテスト」も実施可能です。

5.Adobe Experience Manager
Webサイト制作を支援する機能です。
Webデザイナーに依頼せずにサイト制作を完結させることもできます。

6.Adobe Social
Twitter、FacebookなどSNSのアカウントを一元管理できる機能です。

7.Adobe Analytics
アクセス解析ツールです。
ユーザーの行動を分析し、サイトの改善を図るために使用されます。

8.Adobe Audience Manage
ユーザーの情報を管理するツールです。

このように、広告や動画配信などマーケティングの枠を超えた機能を搭載しています。

Photoshopで作成した画像をそのままメールで使用できる点など、他のAdobe製品との親和性も特徴です。

7.Kairos3

Kairos3
Kairos3

カイロスマーケティング株式会社が「究極の使いやすさ」を目指して開発したのが「Kairos3」です。2012年のリリース当初もシンプルさが評価されていましたが、アップデートの都度改善を積み重ね使いやすさを向上させています。

Kairos3にはマニュアルが用意されていません。代わりに、操作画面には各機能の説明が表示されています。また、基本的な操作方法はチュートリアルで確認可能です。

マーケティングオートメーションツールとしては基本的な機能のみが搭載されていますが、反面使いこなすのは容易でしょう。機能を持て余すこともありません。

大手企業で導入されている事実からもわかるとおり、Kairos3の搭載機能でもマーケティングで結果を出すことは十分可能です。

さらに、他のマーケティングオートメーションツールに対する大きなアドバンテージと言えるのは、コストの低さです。導入費用は10,000円から、ランニングコストは5,000円から、という安さで利用できます。

マーケティングオートメーションツールを導入する際には、コストがネックになることがあります。費用対効果がわからないことから、経営陣を説得できないこともあるでしょう。

Kairos3は、「マーケティングオートメーションツールがどんなものか体感したい」「まずは安いツールで費用対効果を確かめたい」という意向に最適なツールです。

8.HubSpot

HubSpot
HubSpot

「HubSpot(ハブスポット)」は、アメリカのHubSpot社が旗艦サービスとして提供しているマーケティングオートメーションツールです。顧客のアクションを促す「インバウントマーケティング」用ツールとして、世界90ヵ国の企業が導入しています。

また、同社はマーケティングに関するコンサルティングのサービスも提供しています。

HubSpotは、以下の4つの主要ソフトウェアで構成されています。

1.HubSpot CRM
CRM(Customer Relationship Management)」という名前からもわかるとおり、顧客管理を行うためのソフトウェアです。
メールやSNSだけではなく、電話やミーティングなどオフラインでの行動履歴も管理できます。
他の機能とも連携可能な、HubSpotの中核を担う機能です。

2.Marketing Hub
オンラインのコミュニケーションを自動化するソフトウェアです。
ランディンページに来訪したユーザーの属性に合わせて、違う内容のメールを送信できます。
また、多数のテンプレートを組み合わせて簡単にWebサイトを制作可能です。

3.Sales Hub
精度の高いセールス活動をサポートしてくれるソフトウェアです。
一例として、メールの開封タイミングや添付ファイルを開いたタイミングで通知される機能が搭載されています。
電話や訪問営業のスケジュール管理機能など、営業にも役立つソフトウェアと言え流でしょう。

4.Service Hub
顧客とのコミュニケーションを最適化するソフトウェアです。
Webサイトに設置できるチャットは搭載機能のひとつ。
さらに、チャットの情報が顧客管理しているデータと紐づけることもできます。
チャットの内容はナレッジとして蓄積できるため、そのままFAQページに使用可能です。

HubSpot CRM単体は完全無料で提供されています。
Marketing Hub、Sales Hubに関しては無料と有料のプランが用意されており、それぞれ機能が異なります。Service Hubは月額48,000円からの有料サービスです。

すでに導入している他のツールに合わせて、利用するソフトウェアを柔軟に選べます。

9.SHANON MARKETING PLATFORM

SHANON MARKETING PLATFORM
SHANON MARKETING PLATFORM

「SHANON MARKETING PLATFORM」は、日本におけるマーケティングオート―メーションのリーディングカンパニーである株式会社シャノンが提供するツールです。

同社は2000年からイベントやセミナー管理のシステムを開発してきました。SHANON MARKETING PLATFORMにも、その経緯が反映されています。

メール配信、リード管理、スコアリング、SNS管理など、基本的なマーケティングオートメーションツールの機能はおさえています。さらに、シャノン社の得意分野であるイベントやセミナーなどオフラインイベントの管理機能を搭載している点が大きな強みです。

日本の企業において課題になることが多い、「リードジェネレーション(見込み顧客の生成)」で大いに活用できます。

また、このツールはSalesforceとの資本提携を行っていることでも知られています。そのため、他社ツールのとの柔軟に連携できる点が特徴です。すでに他社のツールを導入している企業でも、スムーズに導入できます。

日本企業が抱いている課題とのマッチングがよいことから、国内では7年連続でシェアNo.1の座を維持しています。日本企業での導入例が多く、ツール活用の有益な情報も見つけやすいでしょう。

10.MAJIN

MAJIN
MAJIN

「MAJIN(マジン)」は、アドテクノロジー事業を展開する株式会社ジーニーが提供するマーケティングオートメーションツールです。顧客一人ひとりに最適なマーケティングを判断し、自動化するBtoC向けのツールとして人気を博しています。

特長のひとつとして、リードジェネレーションに強い点があげられます。連携した広告プラットフォームから、匿名顧客の情報を吸い上げることが可能です。また、提携しているメディアやデータ保有企業から、情報の買い付けもできます。

One to Oneマーケティング実現のため、クロスチャネルに対応している点も見逃せません。とりわけ「LINE@」の対応は顧客とのカジュアルなコミュニケーションを望む企業にとって重宝するでしょう。各チャネルでの施策は、シナリオとして自動化もできます。

さらに、マーケティングオートメーションツールの導入がはじめてのユーザーに対するサポート施策も豊富です。ユーザーを招いた個別相談会が毎週開催されています。

また、専任コンサルタントによる施策の提案サービスも提供されています。

まとめ

一口にマーケティングオートメーションツールと言っても搭載機能は様々です。

近年は競争の激化により、各ベンダーが特色のあるサービスを打ち出すようになりました。ユーザーにとっては、選択肢が広がったことになります。

一方で、マーケティングオートメーションツールと業務のマッチングには慎重にならなければなりません。

ツールとのミスマッチは、導入に失敗してしまう代表的な理由のひとつです。「一番人気のツール」が「自社に最適なツール」とは限りません。使う機能によっては、ハイエンドなものではなくローコストなもので十分な場合もあります。

まず「マーケティングオートメーションツールで何がしたいのか?」を明確にし、必要とされるツールを慎重に判断してください。